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アラサー婚活女子と一度きりの男たち②

このあと何度も同じようなことを書く可能性が高いですが、
マッチングし、実際にお会いする人数が増えるにつれて、

どんな小さな違和感も無視してはいけない


ということを学びました。

その違和感は、大きくなることはあっても、
なくなることは決してありません。

その違和感を受け入れて
一緒にいることができるかどうか
よく見極めていかなければなりません。

わたしが受容できない違和感のなかに、
日本語の使い方がおかしい
というものがあります。

国語講師⇒雑誌編集という職歴を経て、
言葉に対するこだわりは年々強くなるばかりでした。

とっくに市民権を得ている「ら抜き言葉」でさえ、書き言葉では受容できません。(話し言葉なら許せる)
「てにをは」などの基本を間違えているときは絶望的です。

アプリの自己紹介を読んだ時点で気付いていたにもかかわらず、
それを無視して一度目のデートの約束を取り付けた男性のお話。

彼の自己紹介の一文目。

〇〇市《で》住んでいます


そこは、《に》だよなあ……。

打ち間違えたのだろうか、普段からそういう使い方をする人なのだろうか。

少し悩みましたが、
この頃のわたしは「とにかく会うところまでいかないと始まらない」と思っていたので
マッチングしてみました。

そして、ひとつめのメッセージ。

〇〇市《で》住んでいる、‪✕‬‪✕‬といいます

打ち間違いじゃなかった!!!

一通目から無視するのもなあ、と思い返事します。
しばらく続けてみると
会話のテンポはなんとなく合うような気がしてきました。

そこで休日、会うことに。
カフェランチでした。

結局、話している間ずっと
頭のなかで添削作業が必要で
会話の内容はほとんど覚えていない、という有様です。

《サイゼ野郎》を彷彿とさせる豪快なパスタすすりもあり、
残念ながらこの一回で終了となりました。

どちらからともなくフェードアウトだったので、
相手にもわたしに対して思うことはあったのだろうとは思います。

《助詞の違う男》編 完


それまでもプロフィールはしっかり読み込むほうでしたが、
以降はよりじっくり、細部まで
それこそ塾講師時代の作文添削のごとく
読むようになりました。

そしてプロフィールを読んで抱いた違和感は、
絶対に無視しないこと。
メッセージのなかでも同様です。

結婚願望はありましたが、
自分のこだわりを殺してまで結婚したいわけではありませんでした。

わたしの日本語のこだわりに抵触しない言葉遣いができて、
さらにわたしのこだわりを理解してくれる人。

そんな人が現れたらいいなあと思いながら
アプリ婚活の日々が続きます。

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