アラサー婚活女子と重めな助教の話
《兵庫の鉄オタ》とは、一応「付き合う」という形を取ったので、マッチングアプリは退会していました。
ブロックされたショックから立ち直った頃、懲りずに再開。with第2期です。
とある大学の人文学系の《助教》さんとマッチングします。
わたしも人文学科の出身なので、研究の話を聞くのもおもしろいかも、と思ってお茶することに。
会う前に、
──薄毛なんですけど大丈夫ですか?
というメッセージが来ました。
容姿で外せない条件は、
太っていないこと
だけだったので、気にしない旨を返信して当日を迎えました。
本人の意思でどうにかならない範囲の容姿については何も言わない
というポリシーです。
さて、実際に待ち合わせ場所に現れた《助教》さん。
確かに年齢のわりに薄毛でしたが、それは気になりませんでした。
それより気になったのが、体型です。
アプリのプロフィールに登録されていた《助教》さんの体型は「普通」でした。
しかし、その見た目は、わたしにとっては、「ややぽっちゃり」の範囲でした。
BMIベースで標準ギリギリ、といったところでしょうか。
ある程度筋肉がついていれば気にならなかったのかもしれないのですが……
夏の終わり、白いシャツに滲む汗が、いっそう「ぽっちゃり感」を演出します。
まあでも、体型は矯正できるかもしれないので、
一旦目を瞑りましょう。
研究の専門分野が近しいこともあり、
お話はやはり楽しかったのです。
研究の話だけで、時間が過ぎていきます。
1時間ほどお喋りして、LINEを交換しました。
2週間後に二回目のデートの約束を取り付けて、その日は解散しました。
しかしわたしは、せっかく約束した二回目のデートを待たずして、フェードアウトしてしまいます。
その日帰ったときから、大量のLINEが届くようになったのです。
アプリでの出会いでLINE交換まで進んだのが初めてだったのか、これを逃したら次がない、とでも思ったのでしょうか。
すごくグイグイ来られる感じがありました。
2週間後には次の約束があるのに、
──なこさんは結婚するなら、家事はどうやって分担していきたいですか?
といった、将来の話まで出てきます。
──そういうことは、会ったときに話しましょう
と返事をし、話題は少し軽いものになったのですが……
ある日の深夜、わたしが返事をしない間に、メッセージが4通も届いていました。
1件目は、
──なこさんは、いつも何時くらいに寝てますか?
返事が来ていないのだから、寝ていると思ってくれ!
残りの3通の内容は忘れましたが、
なぜ、返事を待たずに、何通もメッセージ送ることができるのでしょう。
カップルになったのなら、
あるいは気心知れた親友なら、
どうでもいい話を連投されても許せます。
でも、《助教》さんとの仲はまだそこまで深まっていないのです。
メッセージの頻度も、距離の詰め方も、生活リズムも合わない!!
と思ったら、それ以上先に進むことが躊躇われました。
次の約束をしていながら不誠実だとは思いながら、少しずつメッセージの頻度を落として、フェードアウトしてしまいました。
《助教》編 完
この頃にはすでに通算20人ほどと会って、
「合わない」判定もかなりスピーディになってきていました。
会う人数が増えれば増えるほど、基準は厳しくなる一方です。
わたしがジャッジをしているのと同様に、相手にもジャッジされているので、
お付き合いにつながる出会いは難しいかもしれない……
そんなことを思い始めましたが、
《助教》さんと並行してメッセージのやり取りをしていた方との約束があったので、with第2期はもう少し続きます。
⬇元凶・元彼《じわお》の話⬇
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⬇研究の話といえば……好色一代男⬇
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