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必ず誰かの紹介でアルバイト先が決まってた。

初めは下板橋のヨークマート、デイリーコーナーに配属。毎日午後6時半を過ぎると赤い値引きシールを貼る係だった。豆腐や油揚げなどに表記してある【D+4】などの記号は、製造日から四日目が賞味期限の印。20円引きから50円引きで、結構人だかりだった。日曜日は朝市の品出し、土用にはうなぎの蒲焼き焼き係と色々やらせてもらった。

次も紹介で、赤羽ハッピーロードのダイエーの二階にあったフードコートのラーメン屋「さつま」一度剣道部のクリスマスレクとかぶって無断欠勤。クビになるも、なぜかまた声が掛かった。ここからは気持ちも入れ替え本気モードへ突入。当時パート店長のジンさんともう一人いて、結構任せられるようになった。炊き込みご飯とラーメンのセットが売りの店で3ヶ月もすると閉店時のレジ締めから売り上げ報告までこなすようになった。赤羽駅前の自由の女神像があるビルのパブ?に連れて行ってもらったり、高校出たら社員になれなんて言われた。同じフードコートのドムドムバーガーで働いてた滝野川女子の女の子とか、同じバイトの女子大生とかモテ期だった。

そして次のバイトは池袋駅前の居酒屋天狗、思えばここから始まった気がする。やっぱり友達の紹介で即入店、その日からシフトインで時給は600円。それまでもそうだけど履歴書なんて出した事ないし、説明も一言二言、あとは友だちから仕事教わって、2ヶ月目からはホールリーダー!時給680円。天狗でいろいろ学んだし友達もたくさん増えた、学校行って午後5時から10時まで毎日。バイクで通ってた。バイト終わりに皆んなで横浜山下公園行って、いちゃついてるカップルに水風船投げたり、横浜からの朝帰りに芝公園に寄って【おはようスタジオ】見学して志賀ちゃんと話して、そのまま北赤羽の高校に登校したりして。

高校卒業後も続けてたけど、昼間が空いていたので、池袋駅前のプリモピアットと言うイタリアンカフェで朝から夕方までキッチンで働いた。ここでも面接は履歴書無し、チーフに「パスタ好きか?」と聞かれ、パスタなんて学校の前にある喫茶店「サングリーン」のナポリタンしか食べたこと無かったから、出されたきのこのクリームスパを食べて感動した。桑原チーフは極真空手を使い手で、ふざけてるとしょっちゅうローキックが飛んできた。

百年の恋も人生もここから始まる「高卒・バイト上がり・中途採用」

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