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りんご就農の記録

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りんご就農して考えたことなど
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2020年3月の記事一覧

道具の錆び取りとかも初めてなんですよ

「錆びってどうやって取るんだろう。」 りんごを初めて1年足らず。初歩の初歩的な疑問がいくらでも出てくるものなのです。道具の錆を取る。怠ると、りんごの枝を切る際に雑菌が木についてしまったりするそうな。ちゃんとメンテナンスしないといけませんね。 私は田舎のホームセンターが好きです。あのなんでもある感じ。無敵です。行けばとりあえずなんでも揃う。首都圏に住んでいた時、周りにそういうお店があまりなかった。「どこを頼ればいいのだろう…?」不安になった覚えがあります。 ということで、

「畑を探している」発言に対する反応

「畑見つかった?」 SNSの投稿に、友人がコメントを書き込んだ。 「いやーまだですね。」 「どのあたりの場所で考えてる?」 「○○あたりです」 「了解」 このやりとりの後、5人くらいから畑の情報についての連絡があった。30分くらいの間でだ。青森すごすぎる。そんな人海戦術になるなんて思いもしなかった。残念ながら結局なかなかいい条件のところはなく、今後も探していく予定だ。自分の畑、ほしいなぁ。 すぐにいろんな情報が集まってきたのは、私が一年間活動していたからであって

生で食べて美味しいりんごが作れることが大事なのだろうか

「やっぱりふじだべ」 「加工で使うりんごってのは、B級品みたいなもんだ。」 「ああ、それはジャムにしろ、ジャムに。」 そんな会話を、りんご畑ではよく聞く。 【生で食べて美味しいりんご=上等品】 【加工品に使うりんご=B級品】 そんなイメージがついてしまっているのは大変な問題だと思う。 今までの需要として「生で食べて美味しいりんご」がたまたま人気があっただけ。たまたま栽培されただけ。そもそも日本にりんごが持ち込まれた時、生で食べるのはもちろん、加工した時に化ける美

ルーキーのりんご農家が真っ先に習得すべきこと

「りんごの剪定が味の7割を決める」 きっとこれは本当なんだと思います。みんな言う。生育をコントロールするし、農薬がどのくらいかかるかにも関わってくる。病気の枝は切らないと周りの木にも影響がある。大事なのは自明なんだと思います。 そして、習得にはかなりの時間を要すると言われています。「60歳でもまだまだ」と言う人もいるくらい。 りんご農家になるためのカリキュラムというのは特にありません。私がもしカリキュラムを作るとしたら、真っ先に習得すべき事として「病害虫防除」の知識と技