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何故学ぶのか


初投稿がこんな重い話題で良いのかと思いながら文字を打っている。本来なら自己紹介であるとかやりたいことを書くべきなのだろうが、最近思うところが多々あったためお付き合い願いたい。


役に立たないものは必要ない…

最近、三角関数不要論というものが唱えられているらしい(実情は三角比と三角関数を混同しているお粗末なものだが)。受験生時代なら入試範囲が狭まると喜んだことだろうが、残念なことにその理論の根幹は実学重視と称して学問の幅を狭めようとする行為の一環のように見える。
そういえば、古文・漢文も必要ないと言われていたなと思い出した。この手の話題はたまに出てくる話題で今回は三角関数の番なのだろう。(次回あたりに専攻している日本史が来ないか不安だが)
こういった論説を主張する人は恐らくだが、本当の意味での学習経験が無いんだろうなと思う。


本当の意味での学習体験とは

本当の意味での学習体験ってなんだと問われたら返答には困る。一言で言うならば「気づき」だろうかと思う。私自身は常日頃からよく「予備校時代で生まれ変わったんだ」と言うが、この「生まれ変わる」という部分、言い換えるならば「常識が変わる瞬間」だろうか、これに出会えたか(気づけたか)どうかだろう。
少なくとも、受験生時代に各科目が独立して自立したもの=常識と捉えている(た)人には伝わらないと思う。また、自称知識人(自分自身を知識人だとは口が裂けても言えない)の方々はこんな感じの事をよく言っていると思う。しかし、このような経験を本当にしている人は数分話せば、いや、この質問だけで見極めることが出来る。「何を学びに大学に来たのですか?」


何を学びに大学へ?

この質問は私が仲良くなりたいと感じた人に必ずする質問であり、それまでの学習経験を量ることが出来ると感じている質問でもある。先ほども述べたが、各科目(日本史や世界史・古文・漢文・数学・・・)が相互に影響しあっていると高校時代で知ったうえで大学で自分の専攻したい学部・学科を受験するのがあるべき姿だろう。
もちろん、これが理想であることは理解しているし、全員に強要する必要もないとは思う。ただし、幅広い学問の中から高校生までの子供に何を教え、何を教えないかを決定できる立場にある(もしくはその立場に近い)人間がこの学習経験を持たないのはまずいと思う。


何故、学ぶのかという問い

ようやく本題に戻って、「何故、学ぶのか」という問いについて解答を述べようと思う。
正直に言うと「まだ、答えは出ていない。今もその答えを探し続けてる」これが解答である。

もちろん、どこかの国会議員のように愚かなことを言わないためという皮肉めいたオチも考えていたが、流石に前振りが長くなったので辞めた。
だが、答えを探す過程で一つだけ確信していることはある。その私見を述べたうえでこの文章を締めくくることにする。


解答の過程での私見

先述したように私は予備校に通ったことで生まれ変わったと感じているが、変わっていない部分も多少はある。
その一つが「大学で日本史を学ぶ」ということである。動機自体は変わったが学びたいことに予備校以前から変わりはない。
高校時代に大学で日本史を学びたいと思った理由は別の機会で述べるとして、高校時代の私にあったのは「日本史を極める」という意志であった。

この意志は今も持ち続けているが、正確に書くと「日本史(だけ)を極める」から「日本史以外も究める」というものに変わったと思う。

この「以外も」という視点を持てるようになることこそが既存の枠組みである「科目」から脱却して学問の世界=「学ぶ」という環境に自分を置けるようになる第1歩だと思う。

話は逸れるが、大学で出会った人にも「近代に興味があるから近代以外の内容は興味ないわ~」や「古代史やりたいから近世以降は知らへんでも大丈夫やろ」といった人が多数だと感じる。
もちろん、専門的な知識を持つことは簡単でないことぐらいは分かるが、そこで満足していると本当の意味での「日本史が好き」とは言えないだろう。

元に戻すと、自分の専攻の枠に閉じこもっていると見えてこないものもあるだろうということだ。あの国会議員も自分の専門分野に閉じこもった結果あのような発言に至ったのだろう。

そうやって自分の持つ見識を少しまた少しと広げていく営み、これが学ぶという行為であり、学問というものだとは確信している。
ただし、これを答えにすると「何故という問いに答えていない」と批判が来そうだし、自分で思ったので私見という言葉にした。


結び

私見を述べて締めくくると書いたが、締まってないような気もする。これをネタに実際に会って話し込みたい気分になる。それと同時に文章を推敲するのは難しいなと感じる。
                

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