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#004_北海道の食 "いいねと困ったね"


豆腐いいね😊


皆さんもよくご存じのとおり、北海道は大豆の生産量が圧倒的な日本一。そのため、私たち道民が質のいい大豆を手に入れることは、さほど難しいことではありません。

もちろん、大豆を主原料とする豆腐も、絶品と呼べるレベルのアイテムが道内各地に点在しているのですよね。


見出しの画像に使っているのは、檜山管内今金町にある小西豆腐店さんの「ざる豆腐」。姉妹品の「寄せ豆腐」ともども、私の一番のお気に入りです。

この豆腐、とにかく大豆の香りと甘みが秀逸で、はじめて口に入れた時は、あまりの衝撃でつい言葉を失ってしまったほど。世の中には、こんなご馳走豆腐があるんだなあ~、と、、、

時間さえあれば、あっちこっち北海道内を動き回っているつもりでしたが、小西豆腐店さんの豆腐との出逢いは、まだまだ私が知らない絶品アイテムが道内各地に存在するのだということを、ガツンと思い知らされた出来事でもありました。


このほかにも、札幌の豆太さん中札内の米山食品さんなど、北海道には美味しい豆腐を作っている工房があちこちにあります。

ちょっと地味な存在にも映る豆腐ではありますが、なかなかどうして、インパクトは強烈。ひと手間かければ、豆腐の深い味わいを活かして、ちょっと異質なオンリーワンの麻婆豆腐なんかもつくれちゃいます。必要以上にお金をかけなくても、料理のレパートリーも広がって、日々の食卓が充実するんですよね。

北海道に移住すると、こんな絶品豆腐たちが日常の一部に。あー、なんて贅沢な人生なんだろう(笑)


ということで、やっぱり北海道の豆腐は"いいね"!

醤油困ったね😢


ただし、まったく問題がないわけではありません。そう、冷ややっこにかける醤油。現実問題として、この醤油に、頭を悩ませることになるんですね。

北海道内のスーパーで売られている醤油は、だいたい7割が北海道産で、残りの3割がいわゆるナショナルブランドの商品。だいたいこんなバランスが、一般的でしょうか。

その中で、道産醤油の半分以上は、純粋な"醤油"ではなく、昆布醤油に代表されるようないわゆる"加工調味料"。だから、いろいろと余計な味がして、あんまり冷ややっことの相性が良くないのです。


北海道に移住後、味噌と同様に、スーパーで売られている北海道産醤油をひととおり試してはみたのですが…。やっぱり、どれも「う~ん」という感じでした。

ズバリ言ってしまえば、変に大豆臭くて、ただしょっぱいだけ。つまるところ、基本はどれも工業製品なんですよね。

十勝管内本別町にある渋谷醸造さん製造の「無添加 こいくち醤油」だけは、道内で唯一、まともな醤油だと思っているのですけれど、要冷蔵品であまり日持ちもしないですし、何より、使えるアイテムが1品だけではやっぱりもの足りない。


結局、出張などで東京に出た時に、松屋銀座店の職人醤油さんに立ち寄り、10アイテムくらいをまとめ買いしてくるのがお決まりのコースになっていたわけですが、コロナの影響もあって、最近はなかなかそれも叶わず…。

それでも、最近は道内で職人醤油さんのブランドを扱うショップが増えてきたので、かなり助かってはいます。でも、大豆の一大産地であるここ北海道で、ハイクオリティーな醤油がほとんど製造されていないという現実は、個人的にちょっと悲しくもあり、だいぶ"困ったね"でもあるわけですね。

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