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とあるハンドメイド作家の日常(仮) -15日目水曜日-

物語を語るにはイメージを相手と統一しなければ平行線のまま交わらない。

皆様は小説など、
所謂「本」と呼ばれるものは
どう読んでいるだろうか。

読むこと自体にどうもこうもないのでは?
とお思いになるだろうが、
私はそうは思わない。

活字を楽しむ人だったり、
ストーリーを楽しむ人だったりと
人それぞれ読み方が異なるはずだ。

私はと言うと、
文章から情景や人物、
ストーリーを一人称視点で想像し、
小説に入り込むタイプだ。

1番好きなのは推理小説だ。

特に三津田信三先生が好きで
刀城言耶シリーズの
厭魅の如き憑くもののあるシーンでは
その時の気温や自身の体温、
周りの音まで聞こえてくるようで、
鳥肌が立つほど恐怖した。

ただ、この読み方には難点がある。

文章を読んで想像し、
そのイメージに入り込んでしまう為、
綺麗な言葉だったり
名言のようなものがあっても
「言葉」として心に残らない。

その為、どこが面白かったかと問われた場合、
そのイメージを再度浮かべて
自分の言葉で説明すると言う
難解な作業に突入する。

これを関西風に擬音で説明しようもんなら
全く通じない。

それどころか、
そのイメージが相手と合致していない場合、
いつまで経っても平行線のまま
違う世界を漂う事となるのだ。

長年一緒にいる夫ですら、
どこの事かを理解するのに時間がかかる程
ボキャブラリーが少ない為、
同じ小説を読んだ後の感想会は
かなりの労力を使い疲れ果てる程だ。

なぜ急に小説の話を始めたか。

それは最近遅ればせながら
推しの本を読むことを再開したからだ。

私には推しが8人ほどいるが、
その中の一人が本を書いている。

読む時間をあまり取れなかった為
今まで読めていなかったが
電車に乗る時間が長くなったので
それを利用して読むことを再開した。

さて明日は休みだ。
体をゆっくり休めることにしよう。

とあるハンドメイド作家の日常(仮)
-15日目水曜日-

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