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書籍感想

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読書の時間 生きる時間

Bluetoothイヤフォンを使って人と電話をしながら最寄り駅前まで歩いた。駅に着きそうだったけれど話が終わらないので仕方なく少し立ち止まって路面に本棚を並べる古本屋を覗いて本を手に取った。
「死刑のための殺人ー土浦連続通り魔事件・死刑囚の記録ー」(新潮社)だ。
ハードカバーで150円。小銭を払って何気なく読み始めたらこれが面白い。どんどん読んでしまう。

元々ノンフィクションが好きだ。これについ

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「本の読み方 スロー・リーディングの実践」平野啓一郎

を読んだ。

2006年の本が2019年に文庫化されたもの。全然知らなかった。なんでか、忘れたけど、買って、届いて、読んだ。面白かった。

コロナ自粛期間中に出会ったことは大きかったかもしれない。映画館にも行けず飲みにも行けず人とも会えず家の中にいて、でもテレビをつける気にはなれなかった。流行りの配信ドラマとか観ていなかった映画を観ることになかなか気持ちを裂けなかった。なんでなのかは、よくわからな

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「F式蘭丸」とか大島弓子とか

「F式蘭丸」とか大島弓子とか

コロナで家にいる時間が増えたので、自宅の本棚にある本からまだ読めていなかった読みたいものを見繕っている。手に取ったのは大島弓子「F式蘭丸」。Fはフロイトなのでフロイト式蘭丸と読む。1975年別冊マーガレット8〜9月号に掲載。70頁くらいの作品。

…なんだけれど、読むのにめちゃくちゃ時間がかかった。いや、むしろ読み終わったのにまだ読み終わった感じがしない。なんていう密度だ。思い出した。大島弓子は「

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付箋を貼ること

付箋を貼ること

たぶんAmazonで随分前に「あなたへのオススメ」に出てきた、清志郎の本が突然届いた。「あなたですよね、予約したの。約束通りきました」みたいな顔でポストに入っていた薄い茶色の見慣れた封筒から出てきたこの書籍は、なんとなく思いがけないプレゼントのように思えた(自分で買ったの忘れてただけ)。

「使ってはいけない言葉」(百万年書房→いい名前だね)という本。

生前の清志郎の言葉を、歌詞とかインタビュー

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