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推定無罪を理解できない日本人

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いつかあなたの身にも降りかかる冤罪問題。けして他人事ではない。 日本の司法はほんとうにこれでいいのか。推定無罪の観点から考える。
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2021年10月の記事一覧

第1話 冤罪大量発生時代がやってくる

冤罪というと、自分には関係ないと思っている人も多いと思う。まっとうに生きていれば、犯罪と…

中澤浩一
2年前
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第2話 池袋暴走事故と推定無罪

「推定無罪」というのは、頭ではなんとなくわかっていても、実際に受け入れるのは人間の心情と…

中澤浩一
2年前
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第3話 形式論としての推定無罪

前回見たように、推定無罪が受け入れられない背景として、それが事実とは関係なく形式論、手続…

中澤浩一
2年前
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第4話 冤罪の責任は裁判所にある。検察はそれほど悪くない。

よく冤罪が明らかになると、警察や検察への批判が集まることが多い。とりわけ、無理に自白を迫…

中澤浩一
2年前
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第5話 推定無罪は裁判官の免罪符。無罪判決を批判してはならない。

推定無罪という概念は、もちろん無実の人間を守るためにある。けして、犯罪者を守るためにある…

中澤浩一
2年前
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第6話 誤認逮捕、誤認起訴は冤罪ではない。

私は冤罪という言葉は非常に狭い意味で使っている。つまり最終的に裁判で有罪になった冤罪のみ…

中澤浩一
2年前
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第7話 「逆転有罪判決」は絶対おかしい

日本では、検察側に控訴権が認められているので、一度無罪判決が出ても上級審で有罪になることがある。 しかし、これは「疑わしきは罰せず」の原則に反するのではないか。一度でも無罪判決が出れば、それはもう十分に疑わしいのではないか。 上級審が下級審より正しい判断をするという保証はどこにあるのか。最高裁判事は神様なのか。 しかも、日本ではそれぞれのレベルでの合議制、多数決であり、全会一致ではない。 私は、量刑や法律の適用問題などは、多数決でも良いと思うが、事実認定において、多数

第8話 「自白の信用性が有罪の争点です」は憲法違反。

よく刑事裁判のニュースを聞いていると、「自白の信用性(任意性)が有罪(裁判)の争点になり…

中澤浩一
2年前
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第9話 黙秘権を理解できない日本人

刑事事件のニュースで容疑者や被疑者が黙秘していると、多くの人は次のような印象をもつのでは…

中澤浩一
2年前
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第10話 無実の証明は、ほぼ不可能。

もし、あなたが無実の罪で捕まったら、この国には推定無罪はないから、あなたと弁護士が、無実…

中澤浩一
2年前

第11話 自分を大岡越前と勘違いする裁判官

ほとんどの日本人は、裁判所、または裁判官は、犯罪者を罰するところ(人)と思っている。確か…

中澤浩一
2年前

第12話 マスコミを使って世論操作する検察。

第10話で、推定無罪は建前で、事実上被告に無罪立証を強制しておきながら、証拠を出さない卑…

中澤浩一
2年前

第13話 なぜ日本の司法は、こんな不条理がまかり通るのか。

今まで見てきたように、日本の司法は多くの不条理を抱えている。とても公正・正義とは思えない…

中澤浩一
2年前