【布教】Caligula-カリギュラ-をやってください【Switchを買え】

中床

言いたいことはタイトルそのままなのですが、Twitterで感想を呟いているだけでは布教が不十分だと思ったので、密度を上げて書きます。

1. カリギュラって何? シリーズどうなってんの?

ゲームです。無印、Overdose、2の合計3作品が出ています。
Overdoseは無印に追加コンテンツをつけたものなので、Overdoseと2をやればいいです。
あらすじは公式サイトを見てもらえればいいんですが、ざっくり言うと「現実に絶望した/後悔を抱えて理想的な仮想空間で生活していた主人公が、この世界が偽物であると気付いて仲間と共に現実に帰宅する」というRPGです。
仮想空間を統べるバーチャドール(ボカロみたいな存在)と、ドール楽曲を作成する楽士を倒していくことで物語が進みます。1章ごとに楽士の本拠地に行き、楽士を倒すという構造ですね。
物語の大枠を作るのは「どうにかして帰宅する」という目標で、個々の章でメインとなる仲間や楽士にスポットライトが当たり、キャラの深掘りがなされます。

2. 魅力① キャラの個性

まず、主人公と共に現実に帰還しようとする登場人物たち(通称:帰宅部)のキャラ造詣が良いです。
仮想空間に来るからには現実で大きなネガティブな感情やとんでもない過去、闇があります。その一つ一つが重苦しく、いくら仲間といえど庇えないような内容も多いです。現実に戻ったからといってその事実は変わらず、決して帰宅後に素晴らしいハッピーエンドは待ち受けていません。
その過去を、本編を進行させ親密度を上げることで解放されるキャラクターエピソードで見ていくことができます。ある程度エピソードを進めると、プレイヤーは「そのキャラクターの心に踏み込むか」を選択でき、踏み込むとキャラの心の叫びを聞き、その悩みに寄り添うことになります。
ある人は仮想空間で自分を見つめなおせたと不安を抱えつつもポジティブに笑います。ある人は仮想空間からの更なる逃避を目指します。ある人は仮想空間にいる今が人生で一番良い時間だと悟り、それでも帰宅を選びます。
心の闇を抱え、帰宅を目的にしつつも帰宅を恐れるキャラたちが、どのように現実と向き合うようになるのか。その過程が綿密に描かれています。

また、楽士の個性も非常にすばらしいです。楽士は音楽を作り、その曲は各章のフィールドで流れているため、曲調や歌詞から楽士の闇や内面に触れることができます。それぞれの曲はボカロPが作成しており、歌詞がテクニカルで雰囲気が良いためこのコンテンツの魅力の一つです(後述)。
ちなみに、Overdoseでは敵の楽士の心情も帰宅部の仲間と同様に見ることができます(楽士側につく楽士ルートが追加されているため)。こちらでも、敵側の行動原理や悩みが語られ、帰宅部も楽士も現実を恐れるという点で変わりないことがわかります。

3. 魅力② 楽曲

ボカロ好きなら絶対聴いたほうがいいしプレイしたほうがいい。これはマジ。
ボカロPの良さって、生々しい感情をボーカロイドに綺麗にラッピングしてもらい「誰でもない感情」として提供できることだと思うんですよ。
ボカロPが楽士の設定をきちんと理解した上で、楽士の感情を歌詞にぶつけた上でバーチャドール(声は声優さん)に歌ってもらっているので、一見ただのお洒落な曲なんだけど、歌詞を読むとドロドロに煮詰まっている……。
cosMo@暴走PとかDECO*27とかNeruとかぬゆりとかツミキとか、人選がえげつない。
とりあえず試聴してください。
https://www.youtube.com/watch?v=uPnOfjLbcFg

テクニカルな歌詞として、一例だけあげます。
DECO*27がコンポーザーのStork(Overdoseのキャラ)という楽士が作った「Love Scope」という曲のサビです。

魅せてくれ
ほらアリのママが易易 リアリゼーション
僕は死ぬまで君を放さない
すべてをちゃんと抱き占めよう 今透けるほどに
見せてくれ
ほら答え合わせだ イマジネーション
抑え付けるだけの愛はいらない
いつでも君を見ているよ
嗚呼 痛いほどに今

普通の恋愛ソングのようですね。Storkは甘いラブソングを書く楽士として有名です。しかし、その実態は……。
それに気付いた時、「答え合わせ」が何を意味していたか分かり、DECO*27にゾッとすることでしょう。

4. 魅力③ Overdoseと2の関係

続編あるあるといえば、結局1作目の二番煎じだったり、インパクトに欠けてたりして、1作目の期待を越えられないことでしょう。
それが全くない!
2は無印とOverdose(以下1作目)の5年後の世界で、1作目の仮想空間「メビウス」とはまた別の空間「リドゥ」が舞台になっています。
何故5年後にまた同じようなことが起きたのかきちんと理由があり、1作目をプレイしたことによる先入観を逆手にとった演出もあります。1があるからこその2というスタンスをきちんと作っているのが良いですね。
1作目のテーマは現実からの逃避でしたが、2では「過去の後悔をやり直せた世界線」であり、キャラの闇についてはこちらの方が上かもしれません。現実は今からでも変えられますが、過去はどうやっても動かせないので。
どちらもプレイしてください。

5. まとめ

というわけで、カリギュラをやってください。
SwitchかPS4かSteamでできます。SteamではWindowsじゃないとプレイできない説もあるので、Switchを買いましょう! 探偵撲滅とか春ゆきてレトロチカとか他にもやりたいソフトあるでしょ?
自分も「どうせ使わなくなるだろ」と思いつつ最近Switchを買った側ですが、最新のゲームをいつでもできるという安心感はいいです。
それでは、良い現実をお過ごしください。

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