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どんな自分も抱きしめて

「もう、疲れました…」

今まで絶対に言ったことのない相手を前に、漏れた言葉。明るく振る舞って前向きな言葉しか出さなかった相手に。

『しまったな』と一瞬思ったけど、フッと肩の力が抜けていくのを感じました。

気丈にポジティブにネガティブな言葉を発することのないように。そうすることが人として正しいかのごとく接してきたはずなのに、「もう疲れた」と漏らした心は、なんだか救われたような気持ちになっていました。

自分で自分をようやく許してあげたような感じかもしれません。


発する言葉は大事だというけれど、前向きな言葉じゃなくてもいいんだと思いました。
前向きでも後ろ向きでもいい。


明るくても暗くても、元気でも疲れていても、『その時のそのまんまの自分でいいんだ』と思えて過ごせたらいいなと思います。


心のなかでちゃんと自己完結で、そう思えたらいいのだけれど、やっぱり他人に言ってもらったほうが心に沁みます。でも、そんな他人はそうそういないですし、日常的に自分で自分を好きになったり褒めてあげるのは、僕には難しいです。


なので、ときどき自然の風景に気持ちを委ねたりしています。

空を見上げたり、植物を眺めていたりすると、嬉しい気持ちも悲しい気持ちも自然の風景に反射して、少しだけ、こんな自分でもいいんじゃないかって思えるから。


「大丈夫。どんなあなたでもいいんだよ。そのまんまでいいんだよ」って。


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