異なる価値観を埋めるために「人の良い所だけ見て仕事する論」
恥ずかしい話ですが、自分が思っていること以外は不正解だと思う癖があり、なかなか全く異なる意見を受け入れられませんでした。
例えば、会社に中途採用の新人が入って来たとき。その新人が「残業したくないんです」と言うと、私の中で「この子はやる気がないんだな」と判断していました。
それは、自分の中で「やる気がある」=「残業も厭わない!」という自分の中の正解があったからだと思います。
ところが、働き方改革の流れで「残業をしたくない!」と主張をする人が周りに溢れ、私の主観では「やる気のない」人たちと毎日仕事をすることになってしまいました。この時は辛かったですね。
一緒に仕事をする中で、何かを依頼したり、一緒に案を考えたりすることがあると思います。その時に毎度「でも、この人はやる気ないだよな」と思うと、なんだか自分のやる気まで奪われるような気がしていました。
人の良い所だけ見て仕事する論
そこで、会社の上司が違う人にしていた説教を基に、人の良い所だけ見て仕事をしてみようと思ったのです。
すると、「残業をしたくない」と思っているからこそ、定時内に終わるように仕事を頑張っている人や、時間を短縮できるような方法を考えて実践している人の存在に気づくようになりました。
正直、気づけたからといって、すぐにその良さを理解できた訳ではないのですが、時間をかけて徐々に「残業したくない」と思いながらも頑張るという価値観に慣れていきました。
そもそもなぜ私が、「残業したくない」=「やる気がない」と思ってしまったかと言うと、そういう環境の中で長年働いてきた経緯があるからです。「早く帰りたい」というのは悪だというブラック根性が染みついていました。
一方で、「残業したくない」と言っている人にも、「長年残業をしてきてもう嫌になった」や「残業なんてしたことがないから、する意味がわからない」などと様々な背景があります。
何なら、仕事さえしていればやる気がなくてもOKという人だっています。
時間をかけて染みついた価値観を埋めるには、お互いの良い所だけを見ながら、やはり時間をかけていくしかありません。
自分で「良い所を見る」という努力をした後は、時間が解決してくれるのを待つしかないんだなと思いました。
価値観が違う人の悪い所だけを見ていても、自分が辛くなるだけ。合わないと思う人がいたら、その人の良い所だけを見て、仕事してみませんか。
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