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結構なところに住んでたもんだ

帰省している。
四方を山に囲まれた住宅地だ。
カーブの多い道を抜けると急に現れる住宅地。

今朝起きて雨戸を開けて「まぶしっ

目が明順応してきて改めて見渡すと
家々と山々。

文字通り、四方を山に囲まれた住宅地。
何となく「山の多い地域でさ、」とかではなく、
住宅地の外周道路の外はほんまにすぐ山。

「まぶしっ」
の次に
(山近いな)
と思った。

ところが「ポツンと一軒家」のような分け入って行く場所ではない。
大阪の都心部まで1時間の立地だ。

四方を山に囲まれおおよそ商業施設は窓からは見えるとこになく、それでいて都心部まで1時間の立地。

実際四方は山だが、それだけだ。
見えてるとこが山なだけで、
その山の外側は開発地区だ。

壮大なロケ地のセットかのよう。
本来は山じゃない場所に、家々から見えるように結構な近い距離でハリボテの山を配置したような、
そんな立地。

最寄り駅まで遠いという以外は結構な好条件の場所に、実家がある。

季節は11月だが紅葉が見える。
温暖化で季節が後ろにずれ込んでるのか。
子どもの頃は11月末にはもう落葉し、
「枯れ木も山の賑わい」とは言い得て妙な、
枯れ山が広がっていた。

斎藤隆介 作『モチモチの木』を彷彿とさせる「霜月二十日の晩」のように、
子どもの頃の11月には霜が降りていた。


そんな実家。
結構なところに住んでたもんだな。


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