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実家の雨戸

実家シリーズ
今回は「雨戸」。

実家は毎日夕方になったら家中の雨戸を閉め、
朝起床したら開ける。
雨戸を閉めるのが普通。

これ、うちが普通だと思ってたらそうじゃなかった。
閉めるのが普通だと思ってた。

いつ気付いたかというと、
子どもの時に周りの家を見て
「あ、開けてる」
と気付いたわけではない。
夕方以降は基本家にいて周りの家が開けてるか閉めてるかまで確認しないから。

いつ気付いたかというと、
結婚してから。

妻の家庭の文化に触れて
「え、開けっ放し?」
と思った。

「冬寒くない?」

冬は閉めてた。

「台風すごいで?」

台風の時は閉めてた。

TPOでやり方は変えるが、
基本は終日雨戸は開けてる。

朝は雨戸ではなくカーテン(遮光カーテン)をシャっと開ける。
ドラマと同じだ。

思い返せば…
というか思い返すまでもなく、
ドラマやアニメでは雨戸を開け閉めするシーンはなく、
だいたいが朝はカーテン(遮光カーテン)をシャッと開けて
「はぁーーーー!」
だ。

テレビっ子の僕ならそんなシーンを見てもっと子供の段階で
「あ、うちと違う」
って気付いとけよと思うけど、
気付いてなかった。結婚するまで。

「となりのトトロ」のくさかべ家のようにかつての日本家屋は閉めても、
現代の一般家庭は閉めないことが多いのではないか。



うちの実家の雨戸について少し。

生まれてから中古の戸建て住宅に住んでいたが、
中2の時に新築に引っ越した。

中古住宅の時は雨戸を閉めてもやや隙間が空いてたから、
未明から日の出にかけて外が明るくなってきたら分かる。

しかし新築に引っ越すと、
雨戸の立て付けが完璧な上に、
当時、気密断熱住宅のたぶん走りぐらいだったから
隙間が全くなかった。

雨戸を閉めて寝たら隙間が全くないので室内は闇。
人間、目が暗順応するようにできてるけど、
100%の闇では暗順応もくそもなく、
見えないものは見えないということを知った。

朝、目覚まし時計で起床。
身体感覚と手探りでロールカーテンを上げ、
ガラス戸のカギを開け、カラス戸を開け、
雨戸のロックを外し、
雨戸を開ける。
「まぶしっ」

毎朝必ず言う。

っていう。


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