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しんちゃんやちびまる子ちゃんを「生意気だ」と評するのは思い違いだったなと思う。

「子どもだからこうあるべきだ」ということはないと思う。


子どもの頃、「クレヨンしんちゃん」や「ちびまる子ちゃん」を僕は普通に観ていたが、
周りの大人が「生意気だ」「子どもらしくない」と言っているのを聞いたことがあった。

もう少し時期を遡って、「じゃりん子チエ」や「あさりちゃん」なんかは僕の両親は好みじゃなかったようだ。「夏休み子供アニメ大会」でやっていた「あさりちゃん」を僕が観ていると、母は横から「こんなんあんまり良くないよ」と言ってきた。ダメとは言われなかったけど、やんわり否定的だった。


劇中だから何割増しかで味付けされているとは思うけど、
それでもこれらのアニメの主人公は確かに大人びては見える。生意気なところもある。
少なくとも現代の同年齢の子たちの平均像ではなさそう。

主人公以外の登場人物にしても、だいぶひねくれていたり、ませていたり、(こんな難しめの熟語知ってるの?)と感心させられるセリフをかましてくることもある。


しかし、一方で思う。
(平均像じゃなくてもいいやん)
と。

もちろんマンガだしアニメだから面白おかしく脚色されてしかるべきと思うし、
何より平均像じゃないところが逆にリアルだったりする。
(こんな子、クラスにいてほしいなぁ)って思う。

いわば"正規分布の外側5%"のキャラクターを欲している。
そしてそんな"外側5%"のキャラクターが許容されてほしいなと思う。


今、我が子と同じクラスにいる子の中には、平均の中で居心地の悪さを感じる外側5%の子もいると思う。学校の先生たちは現状の制度の中で工夫を凝らすけれど、制度の壁がある以上工夫だけでは対応できることに限度があるだろうな。先生たちも結構苦しいんじゃないか。余計なお世話かな。

生意気だったり一見子どもらしくない子どもがいたって、別にいいと思う。
せめて外側5%に含まれるような子どもたちが、教室・学校・社会で、
許容されてさえくれればいいなと、思う。