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ぽんぽん飛びだせオノマトペ!③

会話の8割がオノマトペ!
オノマトペ大好き心理士が
ぼちぼちお届けする
ぽんぽん飛びだせオノマトペ!第3回目です。
今回も、ゆる〜っとお送りします。
 
 
♪ ♪ ♪
 
オノマトペとは…
「ぼちぼち」「ふわふわ」
「わんわん」「ガシャガシャ」
「どよーん」「ブリッ」
など擬音語・擬声語・擬態語のことです。
 
物や生き物が発する音・声、
何かの状態や、実際には音のない気持ち
を表す言葉を「オノマトペ」といいます。
 
♪ ♪ ♪
 
ここまでは、
 
オノマトペを用いると
・状態や状況をよりわかりやすく表現できる
・自分の気持ちを表現する幅が広くなる
 
など例を挙げて紹介する一方、
 
オノマトペの性質の
・曖昧さがある
・認識のズレが生じる場合がある
 
という注意点もお伝えしました。
 
オノマトペが不向きな場面もありますが、
やはり、
カウンセリングではぜひオノマトペを積極的にグイグイどうぞ!と
おすすめしたくなります。
 
私がそう考える根拠は、
なんと、小学生の常識(?!)の中にあります。
 
今回は、多くの小学生が知っている
“ふわふわ言葉とチクチク言葉” をサラッと紹介します。
 
 
* * *
 
 
大人の皆さん・・・
“ふわふわ言葉とチクチク言葉”と聞いて、
どのようなイメージが湧きますか?
 
かんたんに説明すると
“ふわふわ言葉” は言われて嬉しい言葉
“チクチク言葉” は言われて嫌な気持ちになる言葉
のことです。
 
小学生は学校で「ふわふわ言葉を使おうね」と教わり、
クラスメイトと共にその練習をして、
ふわふわレパートリーをどんどん増やしています。
 
大人の皆さん・・・
ふわふわレパートリーはいくつあるでしょうか?
 
 
例えばクラス対抗リレーで転けてしまったAちゃんに対して・・・
 
「おまえのせいで負けた」
「Aが転げなかったら優勝だったのに、サイテー」
「あいつが転げた瞬間、ここまでの練習が水の泡になったよな」
などは、チックチクのチクチク言葉です。
 
ふっわふわのふわふわ言葉だと、
「Aちゃん、痛いよねえ、大丈夫?」
「みんなも悔しいけど、一番悔しいのはAちゃんだよね」
「Aちゃん、最後までバトン繋いでカッコ良かった!」
といったセリフになります。
 
 
この言葉を言ったら相手はどんな気持ちになるだろうか
と考えるとき、
 
嫌だ・悲しい・腹が立つ・イライラする
嬉しい・楽しい・ニコニコになる・ノリノリになる
 
など様々に想像することが大事ですが、
 
こころがチクチクするか
こころがふわふわになるか
 
という感覚的な捉え方をしていくことで、
ザックリとした快/不快を判別する習慣が身につきます。
 
うっかり口走ったセリフで相手をチクチク傷つけてしまうことが減り、
日頃の会話の中でたくさんのふわふわに触れることができるでしょう。
 
・・・これが、いまどきの小学生の常識?!です。
 
 
* * *
 
 
大人の皆さんは、もう一歩ステップアップです。
“自分”に目を向けてみましょう。
 
その言葉を浴びた相手がどんな気持ちになるかだけでなく、
 
・自分はどのような気持ちがあってその言葉選びをしたのか
・その言葉を発した後で自分はどんな気持ちになっているか
 
に意識を向けてみるのです。
 
“ふわふわ言葉” を言ってる自分の顔は
ほわっと緩く ぽかぽか優しい
 
“チクチク言葉” を言ってる自分の顔は
ギラッと怖く ツンツン険しい
 
ということに気づきませんか?
 
 
どんな時に自分はチクチクを言ってしまう傾向があり、
どんなことをきっかけに自分はふわふわモードONになれるのか、
といった点に気づいていくことは
楽〜に生きていくヒントになるかもしれません。
 
 
カウンセリングではただ状況説明をするだけでなく、
その時のあなたの感じたままをオノマトペで言い表してみていただくと
もっとぐっと“こころ” の話ができることでしょう。
 
* * *
 
 
大人の皆さん、
今までオノマトペなんて特に意識してないし・・・
積極的に使おうと言われてもよくわからないよ・・・
と言いたくなる方もいらっしゃるのでは?
 
次回は、「テンテンとマルッ」のお話をします♪
オノマトペっておもしろい‼︎と思っていただけますように〜。

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