ごはん処おかえり という場所
毎日無料でご飯提供!?
そんなことが可能なのでしょうか?
大阪豊中市庄内に、実際にやられているごはんやさんがあります。噂を聞きつけ、お話を伺って来ました。
■おかえりとは
食材は企業やホテルからの寄付で成り立っています。調理は店主、上野さんご自身でなされ、毎日愛情あるお弁当を作られています。
■なぜそんな活動を?
現在、日本の相対的貧困である児童生徒は7人に1人と言われています。今日のご飯がない子どもたちもいる。そういう経済的貧困以外にも、虐待を受けている子どもたち、十分な愛情を受けていない子どもたちがたくさんいます。
「おかえり」にくる子どもたちの中に、そういった生活背景を持つこどもたちは少なくない。
ちょっと手を振りかざせば、頭を抱えて怯える。そんな子もいる、と上野さんはいいます。
現在、このような子どもたちを救える場所はどこにあるのでしょうか?
なかなか学校の先生が気を配ることは難しいかもしれません。
友達にも相談できないかもしれません。
そこで、「おかえり」のような地域のあったかい場所があれば、子どもたちは救えるかもしれません。学校は行きにくくとも、ちょっとおばちゃんに話に行く。ちょっと、ご飯を食べに行く。その気軽さがあれば、子どもは自然と足を運びます。
そうして、ちょっとした子どもの変化、家庭で何かあった。学校で困ったことがあったなど、子どものSOSに気づくことができるのです。
■学校に情報提供をする
上野さんは、こうした子どもの生活背景を学校に提供しているそうです。「この子は〇〇という課題があったよ。その問題を学校でも注意しながら見てほしい」と。
そんな情報があると、学校の先生は子どもたちに包括的にアプローチすることができます。
そうした地域と学校の連携で、子どもの生活背景を見る。そしてそれをできる地域の人を育ていくことが、子どもたちを救う街になっていくのだそうです。
■学習支援はしない
印象に残ったことは、「おかえり」では学習支援はしないそうです。『本当にしんどい子(生活課題を抱えている子)の居場所となるためには、ここだけは気軽に話せる、みんなと話しているだけでいい。勉強しなくとも許される』そんな場所にしたいとおっしゃっていました。
■最後に
本当に素敵な方にお会いしました。上野さんは学生や庄内の地域のお店全体で、子ども支援をすることを本気で考えられ、実践されています。
今年度11月には、「子ども食堂バル」という形で庄内の地域全体で子どもの支援プロジェクトがなされます。
僕も子どもたちの学びをトリガーとして協力させていただきます。参加希望の学生や地域の方がいれば、お申し付けください。一緒に盛り上げましょう。
豊中庄内が、子どもに温かく、そして支援されている人にも暖かい街になればと思います。
■参考動画
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