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第18回WRC卯月杯inオリンピア自戦記

2022年4月24日(日)に行われた第18回WRC卯月杯inオリンピアで優勝できました。その動画が公開されたので下にリンクしときたいと思います。

で、それはそれとして、ここから自戦記を書いていこうと思うんですけど、そう言えば予選の勝ち上がりは、2111のトップ通過で、ぼる塾田辺さんの食レポの如くホクホク絶好調でした。ボクは麻雀において【連続で勝つ】ってことがほとんどないんですよね。雀魂でもそうです。「まーーーねーーー。」

この日は、何を捨てても当たらないし、どんなせまい待ちでもちゃあんとツモって加点できました。長く麻雀やってりゃこんなこともあるんだなぁ、と。いつもならラス牌つかんで煮えてるところなんでしょうけど。

予選1回戦は下家の宮本さんが高打点の和了りを連発して、他家3人で2着の取り合いになりました。上家のマッピーがたまたま当たり牌つかんでくれた関係もあってなんとか2着に滑り込み。マッピーのみ残念でしたが、対面の谷森さん、下家の宮本さんとは後に決勝卓で再会することになります。

予選2回戦はベテランの恵比須さん、今井さんに加えて、黒子の山瀬さんも怖い存在で、何かいいこと起きないかなと思っていた矢先、起家で開局タンヤオドラ3の12000を和了って命カラガラ逃げ切れました。14pの4pチーテンだったんですけど、そのチー1つで甘い牌が一切出てこなくなったのでやっぱ麻雀上手な人は怖いです。序盤のリャンチーはイロイロ気づかれるな、と。

予選3回戦は、以前同卓時に6000オール、4000オールと噴火されて負けた並木さんがいました。2回戦同様大きな和了りでリードを取れたものの、その後連荘中に卓トラブルがあり、点棒だけ持って別卓に移動することになってしまいました。ところが、卓移動後も移動前同様に和了りを連発することができ、危なげなく2連勝を決めることができました。時間打ち切りだったので南4局ではないんですけど、オーラスを穏やかな心境で打てたのはあまり記憶にないことでした。結果は2軒立直からの8000の横移動でしたが、どっちが勝ってもどうということはなく。

現状予選1位を確認して迎えた予選4回戦は、まあ大きな4着でなければ……という感じだったのですが、これまた展開や配牌に恵まれ、ツモ・一盃口・ドラドラの4000オールを引くなどしてトップが取れてしまいました。時間打ち切り最終局に対面の眞形さんから渾身の三色立直(嵌3s)が飛んできたのですが、次巡ボクがツモ・一盃口の1000は1100オールで終戦。立直の一発目に無筋の9mソッと押してすぐ嵌5mツモって来るんだからバカヅキです。

以下、決勝卓の模様は常体で。

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対局前に4人で「みんな決勝戦初めてなんですねー。」「このくらいの角度ならカメラから見えるかなぁ。」などワキアイアイしてたのを、1ヶ月経った今でも昨日のことのように思い出す。

思えばボク自作のマイネームプレートも、本当は2ヶ月前の如月杯で使用する予定だったのに、その時は予選12位で海の藻屑と消えたのだった。今回はそれを鞄の奥底から取り出してきて使用した。ウン、いいぞアルパカ。

★ジャーーーン★

東家スタートは諸田さん。麻雀をよく知るベテラン選手だけに、点棒がなくなったり、南場の親番が落ちた後は大人しくしてた印象だ。この人が、もし東1局で4000オールを引いたら、果たしてその後どんな麻雀をするのだろう。そんな興味もわいた方だった。

南家スタートは宮本さん。1回戦でトップを取られた因縁の相手だけに、決勝戦開始前は1番怖い存在だった。しかし、フタを開けてみたら、北家スタートのボクとガッチリ噛み合って、嬉しい存在になってくれた。

西家スタートは谷森さん。宮本さんはその日の1回戦だけど、この谷森さんには前回別の大会でボクがどうしても取りたかったトップをさらわれてしまい、【苦手意識】とまではいかないが、怖い存在として記憶していた。この日は上家ということで、ダマでのいきなり直撃に怯える日々だったけど、危惧していたことは起こらず平和なもんだった。

さて、北家スタートであるボクの配牌は789の三色が見えるものの、いや789の三色だからというべきか、愚形が目立つ。ここで1番最初に考えたのは、「鳴かないでおこう」ということだった。もし立直・三色・ドラ1の8000が決まれば、心理的にもかなり有利に立てるし、鳴いて三色・ドラ1の2000程度で終わったり、鳴いたことによって親に手が入って立直が来たりすれば、自分の手牌価値(愚形2000点)で押し返すのは難しそうだ。

三色パズル、最初に嵌8pが埋まった。まだまだ先は長いものの、【何もできずに負けた】のようなことにはならない予感。何かしらの目標に向かって真っ直ぐ進んでる実感を、この手にズシッと受け止める。

ズシッとツモ8p

雀頭が決まるツモ4p。789パズルではないものの、このツモも重要で、89sのターツや、後に来るツモ8mもスッと切ることができた。三色にしたい関係で、789の周りで頭を作るわけにはいかないのだ。

ヘッドが決まったツモ4p

三色パズルの入り目は嬉しいツモ7m。ボクのトロッコがガチッとレールに乗った音がした。7sは場に2枚見えてるけど関係ない。いやむしろ7sなんかつかんだら誰でも絶対出すという感触の方が嬉しかった。自分の河に並ぶ34s、89sもいいじゃあないか。ゴー!

もし入り目がツモ7sだったら和了れてたかどうか……

対面の宮本さんから7sがツモ切られて8000の和了り。もしボクがこの立直を受けてたとしたら、(ソーズだけはないな。)と思うので、これはドンマイでした。マンズもピンズもまだまだ残り筋あったし。

この東1局のリードを、節約主婦の如き経済感覚で巧みにやりくりし、福田康夫内閣よりも守りを固めてやってきたボクだけど、南2局ついに矢折れ刀尽き上家の谷森さんにトップ目の座を明け渡してしまった。

南3局
東家◆谷森さん41800
南家◆中島プロ40900
西家◆諸田さん24200
北家◆宮本さん13100

朝から予選ずっとトップで、決勝も東1局に8000和了って南2局までトップ目だったのに、まーた谷森さんにやられちゃうのかよ……。とションボリしながら開けた配牌が下だったら、みなさんならどうだろう。ボクはサンバのリズムを奏でた。こんなのポン・ポン・ロンですぐ8000ジャマイカ。

脳内に水着美女たち

親のライバル谷森さんから中が出てポン。

もひとつ親の谷森さんからネックの辺3mが出てチーすると、対面の宮本さんから7mが出て反射的にポン。發を雀頭で使い、14mの聴牌に取った。後から振り返るとこの7mポンがいい判断で、發は親の谷森さんとモチモチになってた。

これスルーしてたら終わりだった7mポン

3副露を見せられて、下家の諸田さんもたまらず立直とくるが、無筋を魂のゼンツからの4mで出和了り。ここで諸田さんに競り負けたら、優勝はおろか準優勝もなくなるかもしれないけど、まずこういう勝負所を作れただけで上出来だし、後で(あそこで勝負しとけばどうなったかなぁ…。)とホゾを噛むのは嫌だった。

3900+リー棒ゲット

いよいよ優勝に向けてファイナルステージとなった南4局。上家の2着目・谷森さんとはピッタリ4000点差で、予選トップ通過のボクにとって、これは伏せても優勝できることを意味しているが、大きな加点ならしたい。心の中では12000を目指してスタートした。

点棒状況的に、3着目の諸田さんと4着目の宮本さんは大振りしてくるだろうし、2着目上家・谷森さんのいきなり2600直撃みたいなやつに細心の注意を払って進行した。谷森さんに聴牌気配がないまま、ボクは5sを対子落とししてホンイツに。実はホンイツには1つ前の南3局でもお世話になってて、この時も(もう1回頼む!ホンイツ!)って思ってた。

ホンイツ!アゲイン!

山にも他家の手牌にもあふれかえってた25mをチーして、さらに河に發を3枚並べてからの、待ちは白と中のシャンポン。運のシャワーを浴びすぎてビチャビチャになってる。早くふかなきゃ風邪引いちゃう。普通にやってりゃ18000からだったんじゃないかビチャ。

白中ともに1枚ずつ切れてる状態から、ラス牌の中で和了って5800。この時はゾーンに入ってて、何局でもやりたかったけど、そんなことしてたらそのうちドコからともなく役満がやってきていつものアルパカnoteになっちゃうので、次局はツモ和了り→拒否からの伏せて終局とさせていただいた。

ウイニング ゴッパー

どうも、卯月杯優勝者の中島由矩なかしまよしつねです。お年玉カップも如月杯も負けてたんですけど、これでようやく年末のチャンピオンシップに参加する権利を得ました。

振り返って考えると、弥生杯まではみんな前年度の生活をしてるじゃないですか。で、4月に行われる卯月杯ってのは新生活に慣れない中で、みんな仕事が忙しかったり、初めてのことにテンヤワンヤになってるところなので、ボクみたいに毎月毎月変化に乏しい日々を過ごしてるマンに有利なんじゃないかと思いました。

2022年5月22日(日)に行われる皐月杯には、卯月杯からの連覇をかけて臨みます。4月も有利って書きましたけど、5月は5月で五月病の人とか多くて参加者いなかったら勝ちやすいんじゃないかと。春先のWRC、オススメですよ。みなさん、対戦よろしくお願いします。

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