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POTY2022で協会先輩を勉強しよう

タイトルのPOTYはプリンセスオブザイヤーの略語で、ボクが考えたやつなので誰も使ってないし見慣れない表記だったと思います。いきなりですけどお詫びします。タイトル長いと読んでもらえないような気がしたもんで。おい今ポティって言ったヤツは1歩前へ。

いやあ、それにしても2022年9月23日(金祝)に行われたプリンセスオブザイヤー準決勝は本当に見応えのある6半荘で面白かったです。全部書くと長くなりすぎるし、時間がかかるとアップするのが決勝戦終了後みたいな間抜けなタイミングになりそうなので、ダイジェストでお届けしてみようかと。

アルパカnoteを読む
→プリンセスオブザイヤー2022に興味持つ
→2022年9月25日(日)に行われる決勝戦を視聴する

って流れが美しいですよネ。本記事にも書きますが、決勝戦は協会率75%で、ボクたちルーキーが先輩を知るのにも役立ちますし、何より麻雀そのものがめっちゃ勉強になります。見ない手はないワケで…

動画にリンク張っておきますので、興味を持ったらぜひ視聴してみてください。

1つだけ宣伝をば。2022年9月19日(月祝)に行われたオータムCSの観戦記が、協会公式Twitterから発表になりました。2回戦は中島由矩なかしまよしつね記者が担当してますので、熟読玩味じゅくどくがんみした上で、

◆(岡見さんが)スゲェー
◆(岡見さんが)カッコイイ
◆(岡見さんを)見る価値あるなぁ

などと、引用RTしてくださるとよろしいかと。普段から徳積んどくと大事な場面で裏ドラ乗りますヨ。

以下、POTY準決勝(A卓・B卓)の観戦記です。

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次のB卓は最終3回戦の南4局オーラスからになるんだけど、このA卓はまず2回戦をお届けする。全3回戦行われる準決勝において、2回戦終了時点で決勝進出者の1人が決まったからだ。

東家・大島さん18900
南家・水崎さん33400
西家・佐月さん36100
北家・中里プロ11600

1回戦大きなラスを引いた佐月さんが、2回戦は一気呵成の攻撃で一時50000点オーバーの大トップを築くものの、水崎さんが佐月さんから8000を直撃するなどし、微差で迎えた2回戦南4局オーラス

ところで水崎ともみさんと言えば、女流雀王決定戦を経験してる強豪で、ボクはまだ直接お会いしたことはないんだけど、観戦記で読んだことのある方だ。

これの3日目が藤原哲史さん担当なんだけど、ちょっと観戦記の枠を超えたというか、まるで小説みたいな書き味で心にしみたんだよなぁ。水崎さんにしてみれば【負けた決定戦の観戦記】ってことになるので良く思っているかどうかは分からないけど、水崎さんを含めた登場人物全員のことが本当に魅力的に描かれてる。

さて、そんな水崎さんがプリンセスオブザイヤー2022戴冠に向けて大きく前進したのが2回戦南4局オーラス。トップ目の佐月さんまでわずか2700点と肉薄した水崎さんは、最高位戦の中里プロから12巡目に立直を受け、目立った勝負は避けつつ聴牌は入れておいて…

トップ目佐月さんからチートイツ・赤3200は3500を直撃し、1回戦に続いて2回戦も制する。逆に佐月さんはほぼ手中に収めてたトップがこぼれ落ち、痛恨の2着となってしまった。

2回戦でトップを取り損ねてしまった佐月さんとは対照的に、1回戦2着、2回戦3着と手堅くまとめた大島さんがトータル2位をキープし、まだ断定するところまではいかないものの、決勝進出争いは大島さんと佐月さんの一騎討ちとなった。

この55.5pt差は、佐月さんトップ(+40)・大島さんラス(△20)なら点数に条件なし、佐月さん2着(+10)・大島さん3着(△10)なら35500点差が必要な差だ。この2つはあえて最大着順差と最小着順差を挙げたけど、現実的には佐月さんトップ(+40)・大島さん3着(△10)の5500点差あたりがひとつの目安になるだろう。

大島さんの立場から考えると、着順勝負で佐月さんの上を行ければ1番分かりやすいけど、仮に自身が佐月さんよりも下になったとしても、離されないように粘っていけば決勝進出に手が届くと考えられる。

この3回戦は、2回戦同様佐月さんが親番で頑張り、決勝進出に向けてリードを広げるものの、大島さんとしては25500点差以内の2着や、5500点差以内の3着で良かったわけで、下のスクショの瞬間まではまだ大島さんにも可能性はあった。あったんだけど…

水崎さんがドラの發と7pのシャンポンでダマってたところに、大島さんが飛び込んでしまった。実はこのドラの發、佐月さんの手にも1枚あって、ハラハラしながら見守ってた矢先の出来事だった。もし水崎さんが通過ギリギリのポジションだったら立直して3000/6000を引きに行ったはずだし、もし大島さんのポイントに余裕があれば最後まで打たれなかったドラ發なんだろうけど、全3回戦中の最終3回戦てのはこういうところがたまらなく面白い。

佐月さんは、大島さんが落ちてくところを横目で見ながら、捨て牌1段目で役あり聴牌を入れるとスムーズにツモって局消化。おそらくだけど、水崎さんにトップをまくられたパターンや、中里プロが水崎さんに放銃して大島さんが中里プロの上になるパターンを考えてたのだと思われる。

南4局オーラスは広いくっつきの一向聴だった大島さんに聴牌が入らず流局。聴牌連荘ではなく和了り連荘のPOTYとはいえ、ちょっぴり寂しいエンディングとなった。

最後のインタビューは、トータル4位から順に上がっていくんだけど、

2位の佐月さんは、真っ先に家族のことを口にした。世の中は3連休の初日だったし。ママの勇姿は娘さんに届いたかしらん。

真面目な性格だから、きっと今まで相当モヤモヤしてたんだろうなぁ、と。このPOTYを【ご報告】後初のタイトルにしてもらえたら。

全3回戦あった準決勝を、2連勝で決めた水崎ともみさん。先にインタビューを終えた佐月さんと自身を対比させながら、「私には家族がいないんですけど…」と自虐ネタでひと笑い取りつつ、おそらくシフトを代わってくれたマーチャオ池袋ジェミニ店のメンバーに感謝を述べた。

あと、ちょっとどういうことなのかボクレベルじゃ分からないんだけど、準決勝A卓終了後、実況してた水口美香さんを交えて3人で飲んでてワロタ。楽しそう。

3人ともB卓見て!もえぴん頑張ってるヨ!

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・・・というワケで準決勝B卓。A卓は水崎さんが2連勝で早々と決勝進出を決めたけど、B卓は田なべもえさん、涼宮麻由さん、最高位戦の安達瑠理華プロの三つ巴になった。トータル1位の田なべさんとトータル3位の安達プロとの差は26.9ptで、これはA卓の2位3位争いよりも熾烈だ。

しかもこの3回戦、田なべさんの目下のライバルである涼宮さんや安達プロはもちろんのこと、ここまで2連続ラスの会田さんにも手が入り、3000/6000を親被るなどして、田なべさんは離れたラス目で南4局オーラスを迎えてた。

1本場・供託1であることを考慮すると、田なべさんの決勝進出条件は800/1600ということになる。逆に言おう。2回戦を終えてトータル首位の田なべさんは、800/1600以上のツモ和了りをしないと敗退になる。もえぴんピンチ。

立直・平和・ツモの700/1300では届かないわけで、田なべさんは赤5pや赤5sツモを待ってた。別に平和がつかなくたって、立直・ツモ・赤の1000/2000ならいいわけだ。

そこにヒョコッとやってくる嵌4s。協会の21期生たちは、もし自分がこの椅子に座っていたらと考えてほしい。

◆聴牌を取るor取らない
◆立直をするorしない
◆裏ドラ条件になる黒5sツモで倒すor倒さない

待ちは258sの三面張で、立直をした場合2sならドラ1・8sなら一盃口、裏ドラを見ずとも1300/2600になって条件クリアだ。またPOTYには赤牌が3枚(各1枚)入っているので、赤ツモにかける意味でもこの待ちは【いい待ち】だと言っていい。山には6枚眠ってた。

果たして、田なべさんが立直を宣言した。ライバル涼宮さんが一発目に無筋の8pを勝負。ソモソモ田なべさんの河は1p・中・4p(リーチ)なんだから、読もうと思って読めるものでもない。自身に和了りがあるかないか、ただそれだけだ。涼宮さんはこの後もトイツ落としの最中だった2mなどバシバシ勝負して、自らが和了ることで田なべさんの思惑を打ち砕こうと動く。

田なべさんは、いつになく神妙な面持ちで摸打を繰り返すと5巡後

一盃口がついて決勝進出を確定するツモ8s。観戦記者として、黒5sをツモった場合のシナリオを確認しときたかったボクは、田なべさんがめくった裏ドラを見て思わず声を出して笑った。

立直・平和・ツモ・一盃口・ウラウラで3000/6000は3100/6100。最初「小さいラスなら…」みたいな話だったのに、2着まで行くとかどういうこと?www

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そんなワケで、プリンセスオブザイヤー2022決勝卓は、

◆水崎ともみさん(A1位)
◆佐月麻理子さん(A2位)
◆田なべもえさん(B1位)
◆安達瑠理華プロ(最高位戦・B2位)

というカードになりました。皆様、どうぞご視聴よろしくお願いします。


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