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もはや何年越しかわからない「ご報告」

麻雀プロになって丸10年が経過した。そうして私は気づけば34歳の誕生日を迎えている。

そんな私には


何年も、何年も、言いそびれてしまったことがある。


何度も何度も文章を考えては、投稿できずにいた。
次、勝ったら。次タイトルをとったら。
私の対局なんて見ていないかもしれない彼と彼女に、それでも勝った時に画面に向かって言いたいことが、私にはあった。


キャラクター的に隠した方がいい。言うとファンが減る。
当時はそんな時代だった。そして、それは確かに今思い返してみれば当時としてはそうだったのだと思う。


それと同時に私はずっと考えている。
「私のいい所は公にすると失われてしまうようなものなの…?」



結論を先に言わないのはかっこ悪いので言ってしまおう。









私には11歳の娘がいて、そして結婚12年目?を迎えた主人がいる。

対局のコメント欄みたり、7年くらい前のSNS炎上事件で知ってたよ。という人も居るだろうし、知らなかった!!ばかやろー!という人も居ると思う。

少し過去を振り返りながら、私が何回も書こうとしたものを紹介していきたい。

2018年

この頃は20代から30代になることがとても嫌だった。キリもいいし、元々30歳になったら言お!と2年くらい考えてきた気がする。

2019年

これはプロクイーンやプリンセスリーグで勝ったら載せよう!と思っていた文章だったと思う。どちらも負けたし、なんなら女流雀王決定戦にも残れなかったのでお蔵入りとなった。結婚10年じゃなくて8年目とかだと思う。

2020年

何個かまとめて載せる記事を書いたうちの一つ。ももえちゃんや仲林さんが自分の人生のことを近麻webに面白く書いているのを見て感化されたのだと思う。

2021年

二度目の女流雀王になった後に書きたくなったもの。

結果的にグズグズと悩んだ私はこの文章たちを載せることがないまま、今日を迎えてしまった。多分今のiPhoneアカウントになるよりも前からこんな風に何年も言葉をあたためてきた。言うか。言わないか。
そして今日も朝からお誕生日おめでとうのLINEの返事もせずにもじもじしている…
でも、もういい年だし…ボタンを一つ押せば公開できる。

主人は一般企業で働く一つ年上のふつーのサラリーマンである。
堅実で、ギャンブルとはほど遠く、少し理屈っぽくて、ぼちぼち変わっている。日常生活は私と娘の2人子供がいるような感覚だと思う。

彼がいなければ。そして彼女が真っ直ぐに育っていなければ。私は麻雀プロを始めていなかったし、続けられることが出来ていないと本当に思う。

そしてこれもホントなんだけど、ファンでいてくれるみんなが居なかったら私はやっぱりこのお仕事を続けられてきていない。と思う。
ガッカリです。ファンやめます。嘘つき!って思う人もきっといると思うんだけれど…私は皆さんがホントにホントに大好きです。

多分一番上手くまとまっているのが昨年の下書きなので、そのままコピペしようと思う。
長い文章になるのでダラダラと読んで頂くのは申し訳ないのと興味のある人だけ読めればいいかなと思い、初の有料記事にするかどうするか迷いましたが、友達とも相談して無料記事にすることにしました。興味のある方は読んで頂ければ幸いです。

というわけで、きょーもいい天気!☀️
まとまりの無い文章ですが、書きたいことを書いてみてしまいました。
34歳になっちゃったこんな私ですが、今後とも応援頂けたら嬉しい限りです。


2020年のある日の下書き記事

『あのね!○○ちゃんのお母さんのSNS見つけた!って友達に言われたよー。』

彼女(=○○ちゃん)が口にした。




…ちょうどいいか。



と、ふと思った。














彼女とは…9歳の娘である。
結婚11年目。子供は小4女子。






だれの?って、私の。





私が麻雀プロになった2012年。結婚していることは公にしない方がいい。という風潮にあったように思う。

①ふわっとした雰囲気だし、キャラ的にも結婚は敢えていわなくていいのでは?という助言をもらったこと
②ゲストに行けば常時満卓になるような某先輩女流プロが結婚を報告した後、ゲスト先に遊びに来てくれるファンのお客さんが激減した。という話を聞いたこと

こうして麻雀プロとしての佐月麻理子は主人と娘の話はしないこととなったのである。



人には様々な顔がある。
私でいえば
麻雀プロの顔、雀荘スタッフとしての顔、母としての顔、妻としての顔
それぞれの顔にはその役割がある。

真剣に麻雀に取り組むこと
お客さんが楽しく麻雀をできるお店の従業員として、必要な存在でいること
自分の子供という責任を持って娘を育てること
お互いを尊重し合うこと

色んな顔の私がいて、どれも私な訳だ。大事な軸の部分さえブレなければ問題はない。と、そう思っていた。




そうして時が経ち、きっかけはそう。

シングルマザーで子供を育てる!と堂々と公言した他団体のとても有名な女流プロだったと思う。

徐々に女流プロの結婚や子供を公言する『ご報告』が麻雀ファンの間でも受け入れられるようになり、私も公表していいのでは…?と考えるようになった。

しかし、2つの疑問により、私には『報告』は必要ない。当時そう結論づけたのである。

それは

①『報告』というブログは、今まさに結婚した人がするものであるのに、私が今更結婚しており保育園児の娘が居ます!と『報告』することに意味があるのか…?

②その少し前友達が酷く酔っ払い、勘違いで暴露した私に関するSNSでの呟きが大炎上してしまったこと。
当時はお世話になっていたお店や関係者の方に迷惑をかけてしまったこともあり、公の場で否定ツイートすることははばかられた。その時にお店に遊びに来ていたお客さんやTwitterで絡みのある人達には、TwitterのDMを通して諸々の事情と、私が結婚しており子供がいた。ということを伝えていた。不特定多数に公言する必要ってあるのかな?

そう思ったのである。


それ以後は直接
「結婚してるんだよね?」
というような質問をされれば、
「してますよ。子供も居ますよー!でも、公には言っていません」
と仲のいいお客さんには答えるようになっていった。



話は少し脱線するが、
彼女の誕生日は12/9である。過去の女流雀王決定戦の日が12/9が被ってしまい彼女の誕生日を当日に祝うことができなかった。

「今日はいい天気です♪頑張ります」

『カメラに向かって一言お願いします』

天気の話で切り抜けるのが定番となっていた話すのが苦手な私が、その日に渡されるマイクで本当に言いたかった一言は

「○○!お誕生日おめでとう!お祝いできなくてごめんね!明日沢山遊ぼうね」

だった。


なんてセンチメンタルな気持ちになりながらも、

結局、家族からもらったお守りを握る。家族の写真を持っておく。娘からの手紙をポケットに。
などの家庭を持つ麻雀プロのほっこりするエピソードを聞いても、そういうことをしたことがなかった。

「妻の顔」「母の顔」「雀荘メンバーの顔」
そういうものは全部一旦脇に置いて「麻雀プロの佐月麻理子」として卓に座っていた。

・仕事に家庭の事情を持ち込まない。
・麻雀に他のことを言い訳にしない。
・家庭に麻雀の勝ち負けを持ち込まない。

こう過ごしてきた期間が長い私は『麻雀』と『家族』は明確な線引きをしておかなければならないもの。という認識が変わることはないと思う。



さて、話は戻り
そんな私がなぜ今回【報告】をしようと思ったかと言うと

ちょうどいい。

からである。



私はきっかけを探していたのだと思う。

『報告』をするみんながおめでとうと言ってもらえたり、子供がいて頑張っていてすごい!と言ってもらったりしている人達をみて、少し羨ましくも思っていたのかもしれない。でも、きっかけにはならない。



でもね彼女の友達が私を見つけ出したということは、彼女も私を見つける日が近いかもしれない。

まだ先かもしれないけれど…

その時

「お母さん私の事全然書いてないじゃん!私愛されてないのかな」

反抗期が来た時にSNSで私のTwitterをみつけるなんて事態になれば、さらに反抗されてしまうだろうし、それはとても困る。
反抗期が来ていなかったとしても悲しい気持ちにさせてしまったらそれはそれで申し訳なくなるだろう。

これは【報告】するに値するきっかけである。


という訳で誠に勝手ながら、
私にとって『ちょうどいい』タイミングで、【ご報告】をさせて頂きました。

配信コメント等でご存知の方もかなりいたとは思いますが、私の口からお伝えするのがとても遅くなってしまってすみません!
初めて知ることになった皆様、驚かせてすみません。変わらず接していただけると嬉しく思います。


最後に昨年のコロナ自粛中に彼女の初めての裁縫経験となった、手作りマスクをつけた写真とともに♪


あなたが、大好きです。




※この記事は半年以上前に書いたもので、あげるかどうかとても悩みました。
色んな方に相談に乗っていただきました。載せることに反対という方もいました。せっかく相談に乗っていただいたのにごめんなさい!

2012年から麻雀プロ生活を始め、この4月からプロ10年目。
これからも頑張っていきたいし、
皆様とはこれからも変わらず麻雀を一緒に楽しんで行きたいなぁー。と思っております。
今後ともよろしくお願いします!
(ここまで2020年の文章)

最後に私の一方的なお話に付き合って最後まで読んでいただいた皆様ありがとうございます。

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