Jリーグが、1年開催できなかった場合、Jクラブはどうなるのか?【仮説】
コロナ影響本当にスポーツに対しては甚大な被害を与えていますね。
弊社も例外でなく、フットサル大会が全中止になったり、フットサル施設も運営を停止しています。
一方、Jクラブもかなりやばそうですね。
結論、1年間仮にJリーグが開催ができなかった場合、1年も経たずにJリーグクラブの中には死ぬクラブが出てくるのでは?と思っています。
理由は大きく3つ。
理由⑴試合がないと、売上が作れない
理由⑵余剰資金を持っていない
理由⑶単月あたりのキャッシュの流出金額(キャッシュフロー)が大きい
理由⑴試合がないと、売上が作れない
こちらについては前回のnoteで書いたので割愛します。
理由⑵余剰資金を持っていない
詳細はこちらに。
最新版の決算資料がわからなかったので、ググって出てきた平成30年度のものを出しますが参考までに。
Jクラブがお金をどのくらい持っているかというのは「貸借対照表」の「純資産」の部分を見ればわかります。
Jクラブ個別経営情報開示資料(平成30年度)
▼J1
2018年度でJ1でいえば、一番お金を持っているクラブはFC東京で22億。
一方で、今経営危機が叫ばれている鳥栖でいうと、3600万。
J1クラブでもこれだけの差があります。
3600万なんてJ1規模なら1ヶ月で余裕で吹き飛びます。
▼J2
2018年度で町田で11億。J2はJ1に比較して1ヶ月あたりに出る金額(キャッシュフロー)が小さいので、おそらくJ1よりは深刻ない事態ではないはず。(余剰資金があれば)
他のクラブを見ても軒並み数億円規模なので、持って数ヶ月でしょう。
▼J3
2018年度でJ3ともなると、どこも数千万レベルの余剰資金ということになります。当然ですね。
理由⑶単月あたりのキャッシュの流出金額(キャッシュフロー)が大きい
いわゆるキャッシュフローというやつですが、
例えばJ1規模のクラブの場合、目安として売上の半分が強化費とするのが目安とされています。
1つクラブを例にとると、
経営危機が叫ばれているサガン鳥栖の場合、
売上:42億
営業費用(チーム運営全般費用):26億
です。
選手人件費を削減しない限りにおいては、
この26億は固定でかかる計算になります。
単純計算で、
26億÷12カ月=2.1億
は毎月最低でもかかる費用、これにもろもろ経費が乗ってくると、吐きそう…
2018年度で鳥栖は純資産として3600万しかもっていないことになっていたので、厳しい理由がわかります。
結論、1年この状態が続くと、経営破綻するクラブは出てくるかと思います。いつクラブが経営破綻してもおかしくない状態なので。
なぜきついかというと再掲ですが
理由⑴試合がないと、売上が作れない
理由⑵余剰資金を持っていない
理由⑶単月あたりのキャッシュの流出金額(キャッシュフロー)が大きい
J本体がどの程度キャッシュを持っているかはわかりませんが、
今クラブとしてまずできることは単月あたりの大きな出血を抑える(=選手人件費を下げる)ことくらいかとおもいます。
Jクラブへの貸付とかも想定されますが、まずは数億単位の月次の資金流出をなんとか抑えないと相当やばそう・・・
スポーツ業界なかなか厳しいですね。
踏ん張りましょう。
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