「キャリアのカタリバ」で得た学び

 法政大学キャリアデザイン学部1年、中野です!一人の学部生が感じたキャリアデザインの魅力と学びを発信します。

 先日、同学部の先輩が主催する「キャリアのカタリバ」に参加しました。初めて自分のキャリア論を話し、他人のキャリア論を聞き、キャリアコンサルタントが何を考えているのかを知りました。今回はその時の様子と、私の感じたことを綴ります。

 今回は、ある大学生の就活における悩みから、どのような準備が欠けていたのか、これからどうしていけばよいのか。ということについてキャリアを軸に討議する。ZOOMを用いて行ったため、ブレイクアウトセッションを活用し、2グループの少人数で議論し、全体で意見交流をするという流れで行った。

 この大学生、就活に取り組んだ結果、3社から内定を貰ったものの、どの企業にするのかを悩んでいる。彼の条件は3つ。「①奨学金返済のために可能な限り条件のいい会社、➁初対面の人に積極的にかかわるのが苦手であることを理解してくれる会社、③地元かつ転勤のない会社」を条件にしている。果たして、この大学生は何を準備しておけば良かったのだろうか。以下、ブレイクアウトセッションでの討論を綴る。

1.)CD学部 3年 Aさん
・3つの条件の優先順位は決まっているのか
→実際に仕事をするにあたって、自己分析や企業や業界分析がしっかりできていたのか。
2.)CD学部 2年 Bさん
・内定を貰った3社の違いを理解しているのか
→内定を得ているのなら、
…社員に実際の話を聞くとか、コミュニケーションをとるべきではないか。
3.)CD学部 2年 Cさん
・3つの条件を満たす企業を探すことは難しいのでは
→FB:内定が決まっていてこの考えを持つこと自体おかしいのでは?(F氏)
4.)CD学部 1年 中野(本稿執筆者)
・「苦手」という言葉で片付けてしまい、改善しようとしていないのでは
→自身の努力で改善できることを改善しないのは違うのではないか。
→FB:自己分析=ゴールと捉えがち。自己分析から自分がどうしたいのかを明確にし、いい方への改善や努力をするきっかけなのではないか。(A氏)
5.)CD学部 1年 D氏
・苦手なことは自分でどうにかなるのではないか。
→FB:企業側の問題⇔個人側の問題を区別すべき。条件①、➁も自身の働きかけや古本氏の提案したリサーチ等で改善の余地はあるのでは。➁については努力が必要。周りからの適切なアドバイスも改善のカギになるのではないか。(A氏)
6.)CD学部 1年 E氏
・なぜ3つの企業で悩むのか
・3つで悩むのであれば、就活をやり直す方法もあるのではないか。
→FB:もしこの3つしか受けていないのなら、問題ありの可能性はある。(A氏)

 以上が今回のグループセッションで挙げられた意見とそれに対するFB(フィードバック)である。E氏の挙げた「就活のやり直し」は新しいアイディアであると感じた。複数社から内定を貰い、どれもいい企業で悩んでしまう場合(プラスの悩み)と今回のA氏のようなどっちもどっちのようなどれも満足できない場合(マイナスの悩み)とは雲泥の差があるだろう。マイナスの悩みを持つ人間がいざ、企業に就職し、成績を残せるのだろうか。社会の壁にぶつかったときに、それを乗り越える力はあるのだろうか。そういった観点で考えるのも大切なのだろう。

 今回、この「キャリアのカタリバ」に参加し、学年の違いによって見えるキャリアの角度が違うことを実感した。就活の迫る3年生と入学したての我々1年生とでは、見える世界が違う。こうした様々な視点からのキャリアを見つけること、つまり多角的にキャリアを観察することで気づけることは多くあるだろう。

 今、我々の住むこの社会は、変化の激しい世界になっている。そんな中でどのようにキャリアを築いていくのか。そのために何をしなくてはいけないのか。そんな学びにあふれているのがキャリアデザイン学部の学びだろう。なんとなくアルバイトをし、なんとなく講義を受ける。そんなポスト高校生から脱却し、プレ社会人として、社会に関心をもち、自身のキャリアを見つけることが大切なのだろう。


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