ナカリ

人材育成プランナー。教育シンクタンク所属。一般意味論が好きな社会構築主義。「才能、それ…

ナカリ

人材育成プランナー。教育シンクタンク所属。一般意味論が好きな社会構築主義。「才能、それは労働である」

最近の記事

SHISHAMO「明日も」に見る、ヒーロー像の変化とレジリエンス

今更言うまでもないことだが、SHISHAMOの「明日も」は名曲である。 まずは歌詞のストーリーを大雑把にまとめてみよう。 平日に働いたり学校に行ったりしている「僕」や「私」は、「月火水木金」の間は「不安」だったり「ダメにな」ったり「大変」だったりするのだが、金曜日が終わって週末になると「ヒーロー」に会いにいくから「大丈夫」。 ここまで書くと、よくある応援ソングである。きっと「ヒーロー」はダメな「僕」や「私」を助けてくれたり救ってくれたりするのだろう、と予測できる。 しか

    • フェミニズムの「ややこしそう」感はいったいなんなのか

      (前置き:日記なので、タイトルに対する明確な答えはありません) 私は生物学上「女」である。男性と結婚しているし、なにより自分で自分のことを女性だと思っている。そして、女だからと言ってばかにされることがまあまあ嫌いである。 でも一方で、「フェミニズム」というものにはどうにも昔から苦手意識があった。フェミニズム関連のものを避けて避けて避けまくった結果、この分野に関する知識は皆無といっていい。 この記事にある「フェミニズム離れ」はまさに私のことだった。フェミニズムというとどこ

      • 僕はリーダーシップを持てない

        研修講師として、若手向けのリーダーシップ研修に登壇することがある。 ところが本音を言うと、私はリーダーシップなんて持てるものではないと思っているし、リーダーシップを発揮する、なんて言葉を聞くと、どことなく嘘っぽい、薄っぺらいような印象さえ受ける。 だけど、リーダーシップが不要だと思っているわけではない。 むしろ、(仕事を含む)人生を豊かにするものはリーダーシップだ、とさえ思っている。 結論を先に言ってしまえば、私は「リーダーシップを持つ」ことはできなくて、ただ「リーダーと

        • リモートワークで人間関係を作る「社交的会話」のすすめ

          新型コロナウィルスの感染拡大に伴う非常事態宣言で、弊シンクタンクもご多聞に漏れずリモートワークになっている。 これを書いている2020年5月4日は、ちょうど、5月6日までとされていた非常事態宣言について、5月31日まで、25日間の延長が決定された日でもある。 この延長の是非とか、期間が長いとか短いとかの議論は一旦脇に置いて、これから(というかすでに)長期にわたるリモートワークについて考えたいと思う。 リモートワークには、その他のすべての施策もそうであるように、メリットとデ

        SHISHAMO「明日も」に見る、ヒーロー像の変化とレジリエンス

          読み書きをするということ

          思い立って、noteを書くことにした。 かなり前の話だが、中学生のころ、ブログを書くのが好きだった。おそらく、ほとんど毎日書いていたと思う。 内容は、当時大好きだったロキノン系バンドのこと、深夜ラジオのこと、誰にも相談できなかった家庭のことなど、多岐にわたっていた。 そのブログの存在を知っていたのは、一番仲の良かった友達一人だけで、誰かに読んでもらうという目的も、まして訪問者数を増やすという目的もなかった。 ただ、自分の頭の中にあることを言葉にして、外に出すという行為その

          読み書きをするということ