2023年 58冊目『リーダーシップの旅』

6月の中尾塾の講師のYさんの座右の書でした。

リーダーシップの旅～見えないものを見る～ (光文社新書)

とても良い本でした。

ついついリーダーは自分とはかけ離れた存在で、偉大だと思いがちです。

そうではなくて、リーダーになるプロセスが重要で、それを旅に準えています。

リーダーが旅に出るのではなく、旅に出るからリーダーになるのです。

リード・ザ・セルフ→リード・ザ・ピープル→リード・ザ・ソサエティと進化していくのです。

まず、内なる声を聴き、見えないものを見たいと思う強い気持ちがあるかどうかが最も重要。

つまり、リーダーやリーダーシップはあらかじめ準備されたものでなく、一人の人間が新たな境地を目指して冒険を始めるものだというのです。

そして、目標や考え方に共感した賛同者（フォロワー）が現れた時に、最初に行動を起こした人はリーダーとなるということです。

リーダーシップの旅を続ける途中で困難に直面した場合、成功の鍵を握るのは、「夢と志」があるかどうかが重要です。

だから、上述の見えないものを見たいと思う強い気持ちがポイントなのです。

また、リーダーの資質として必要な「構想力」、「実現力」、「意志力」、「基軸力」、そして「人間力」を磨き成長を続けることが重要だと言います。

特に、「意志力」、「基軸力」が重要だと言います。

「基軸力」は、ぶれずに逃げない力です。

倫理観も必要だと言います。

適切なリーダーシップであるかを判断する基準が書かれています。

①喜んでついていくフォロワーが多くいるか

②フォロワーが自律的な判断を失うことなく喜んでついていっているか

つまり、リーダーには高い倫理観が求められ、自分を客観的に省みて律する覚悟が必要なのです。

いわゆる功は禄で品は位でですね。

▼前回のブックレビューです。