2020年 9冊目『アフターデジタル』
OMOの本質を書いた本で、絶対読んだ方が良いと思いました。
尾原さんの本で、既にヒットしているので、手に取った方も多いと思います。
アフターデジタルででは、発想を変えた方が良いという事が体感できる本です。
オフライン(実店舗など)を有効活用するためにオンラインを使おう。
オフラインもオンラインも両方とも強化しよう。
の両方とも違うよという事です。
これはビフォーデジタルの発想。
アフターデジタルの発想では、お客様を中心に考えて、お客様の行動をオフラインで全て、リアルでデータ把握しよう。
そして、「お客様に対して属性情報といったざっくりしたものではなく、その状況に合わせてコミュニケーションを設計しよう。」という事です。
そんなの難しいと思うかもしれませんが、中国の先進的な会社は、これを実現できているよ。
という話です。
平安(ぴんあん)保険グループの話などは(御存じかもしれませんが)秀逸ですね。
保険会社って、顧客との接点は、販売移行、怪我などの時しかないですね。それを当たり前と思わずに、広範囲にビジネスを広げる判断をします。
その際に現在2億人が使っているアプリを作ったのです。
病院探して歩くとポイントが貰えるアプリです。
中国では医療そして医者の格差がでかいそうです。
そこで、簡単な診断する機能をつけたそうです。
これで、一部の心配を解消できます。
これが1つ目の機能です。
病気だなと分かった場合、病院と医者を予約できるのです。
これが2つ目の機能です。
ここに中国の医療のペインポイントがあるのですが、割愛します。
そして3つめが秀逸です。
歩くとポイントが貰えるのですが、それを夕方にログインしないとポイントにならないのです。
だから、毎日ログインするわけです。
御存じのように毎日ログインするアプリは、グーグルが歯ブラシルールと言って、一番大事にするアプリです。
粘着性が高いわけです。
それを従来顧客接点が無かった会社が作り上げたわけです。
このアプリをきっかけに、顧客の状況をどんどん理解できるようになり、現在は中国で3番目 20兆円以上の市場価値の会社になったのです。
凄いですね。
これ以外にも参考になる話がいっぱいです。
最後の方に、有名なクリステンセンさんのジョブ理論のシェイクの話も載っています。
朝に男性ドライバーが、夕方に子供用に親がシェイクを買っているわけですが、同じ属性(男性の親)なのですが、違うジョブなのです。
朝は1時間にわたるドライブの口のおともに。
夕方は、少し子供を叱ったので、免罪符として。
前者は、大きめのかつ粘度が高いシェイクが良いわけです。
後者は、飲んだらすぐに帰りたいので、小さめかつ子供でもすぐに飲めるような粘度が低い方が良いわけです。
状況でニーズが違うわけですよね。
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