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「羽釜で炊く」という不便

炊飯器のない生活をはじめて5年が経ちました。

当初は土鍋からはじめ、今では羽釜も加わり使い分けて楽しんでいます。

本日は岩手県産の「ひとめぼれ」をいただきます。

炊く前からお米が喜んでいる気がする。既に美味しそうな気がする。

最初は強火から。木蓋の隙間からあふれ出る湯気が「そろそろだよ~」って合図。ぶわぁ~って吹きこぼれを確認したら弱火にして10分。蒸らして10分。

蓋を開けた時、顔いっぱいに湯気が広がって、思わず笑顔になってしまいます。

好みの炊き方になるまで調整する過程も楽しい。

食卓にそのまま出せるのも魅力のひとつです。古くから愛されてきた道具ならではの普遍的な魅力のせいでしょうか。食卓に温もり親しみがプラスされるのは不思議です。

吹きこぼれでガスコンロが汚れますが、ついでに掃除もできるので綺麗なキッチンを保てます!ついつい掃除をサボってしまう私には有難い…(笑)

欠点があるとすると…保温が効かない、炊飯予約ができない、ガスコンロ仕様のものが多い(最近ではIH仕様のものもあります)ってところですかね。

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私は被災地で炊き出しをすることが多いのですが、炊飯器離れをしていた経験がとても活きています。
ライフラインが途絶えた中、100人、200人のご飯を一つの釜で炊くのさえ怖くありません。

炊飯器=ボタン一つでごはんが炊ける、手間もかからない便利な道具

と仮定すると、土鍋や羽釜は不便な道具になるかもしれません。

しかし、不便で良かったこと、不便でないと得られないことって意外と多いです。

これが羽釜をやめられない一番の理由です。

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