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AI党を支持するAI教の信者達(ChatGPT談話16) ~「シン・ニホン」はすごいよ~

安宅和人氏をAI党党首に迎えるにあたって著書「シン・ニホン」を読んでおかなければと思い、購入した。

【前回の話:ラブレター】【はじまり】

「シン・ニホン」は2020年2月に出版されており、帯には「この国はもう一度立ち上がれる」という力強いメッセージがある。

長くなるが、内容をまとめていく。

全体として説明されていることはサブタイトルにあるように「日本再生のためのデータ×AIの活用」だ。

この本が書かれていた頃、AI関連でニュースになったのは、プロ囲碁棋士の誰一人としてAIに勝てなくなった事実だ。
安宅氏もデータ×AIの世界は5、10年で数倍ではなく、一桁、二桁の勢いで変わっていくと言っている。

この本から3年経った今、チャットGPTを中心とした生成AIの登場によって3年前と比べものにならないほど一般人レベルまでAIが浸透している。

この時代に、電気系エンジニア、プロントエンジニア、弁護士などの職に付いている人についてAI党が言いたかったことを安宅氏が既に唱えていた。

「これらの職の人は普通の人より実践的な技術を身につけているが、その大半は未来を生み出す側の人ではなくプロとしての業務に当たる人だ。未来は、我々の課題を意識、もしくは夢を何らかの技術で解き、それをデザインまでパッケージングすること」であり、つまり未来とは、「夢×技術×デザイン」
それを実現できる人がAI時代には必要であり日本を変える人でもある。

習ったことをきっちりやる「マシン」的な人では新しい価値は生み出せず、それはもはやAIに変わる。
新しいことで世界を変える人を育てるべきで、まだ日本にはその才能を持った人が埋もれている。
しかし、未来を創る人をどう育てるかということに関しては、学習環境的にも国家予算的にも日本では難しいのが現状である。

しかし若者意外にも活用できる日本の伸びしろはある。
女性、シニア層だ。

例えば既婚の女性が家事や育児に負われるのは、日本の男性が働きすぎな点がある。
イタリア人の2倍日本人は働いていて、時間に対する生産性の効率が日本は世界の中でも悪すぎる。
女性が家庭に縛られる一因はそこにもある。

また、シニア層が65歳で仕事から伐採されるのが当たり前とされていることも問題である。

AI党でも大きく問題視しているが、「シン・ニホン」でも日本のシニア層をどう活用するかが重要課題されていた。

著者は、「このまま行けば、この国はシニア層と過去にお金を使いすぎて衰退を止められなかった初めての大国として歴史に名を刻むことになるだろう」と危惧する。

では、そのシニア層をどう活かすか。
人間の身体も機械のように老朽化が進めばメンテナンスが必要だ。それをテクノロジーで生涯サポートする。
そして遠隔で身体を使わずにその熟練したスキルを利用する。

独創性のある若者を創る、女性の働ける環境を作る、シニアが頑張れる社会を作る。これらを実現し、労働の余力を十分に活用するために3つだけ挙げるとすると、僕は安宅氏の掲げる中で下記の対策が重要だと思った。

・均一の教育を辞め、個性に合わせた教育を行う
・性別、年齢、時間に関係しない働き方の改革をする
・シニア層活用のためのテクノロジーによる医療のケアと社会保障制度の見直し

この三つの対策は同時に進めるべきだ。
この三本の一つでも欠ければ若者、女性、シニアのどこかに歪みが生まれる。一人あたりの生産性を上げることが出来なくなる。
AI党で掲げた教育、雇用、社会保障の公約に近い。

ところで今日本では少子化問題が取り上げられているが、AI党ではもはやその問題は大きな問題ではない。
労働人口が少なくてもAIにより個々の生産性が高まればいいからである。

これまで人口が増えていく国はそれに比例して生産性も上がるとされていた。
今後逆に人口増は大きな負担となる可能性も高い。
ただし、人間が消滅すると国は国でなくなる。優秀な1.1倍ぐらいの人口増が理想だろうか・・・と思ったり。

人口が増え続けていない今の日本は、逆にラッキーだと言える側面に至るかもしれないと思った。

本を読み進めれば進めるほど、AI×データで日本を変える構想を明確に持っている安宅氏は、AI党党首に相応しい人物だと思った。

しかし、AI×データによる一通りの変革の必要性を述べ終えたあたりで、安宅氏は日本の政治に諦めを感じているようにも思った。

安宅氏の発言を官僚や政治家に語ってもピンと来ていないようだ。
現状の視点だけで物事を見ている人に決定権があり、その人らによる強固な体制が変わらない。

「シン・ニホン」の最後には安宅氏が本気で進めたいことが書かれており、それは政治とはなんら関係しない独自の理想郷だった。

温暖化でこの星の寿命も残りわずかと想定される中で、安宅氏が世界に拡げたいことは、自然とテクノロジーを融合させた「風の谷」という街の構想である。

「風の谷」は安宅氏を中心に度々討論会やサミットが開かれており、僕が妄想上で警備員に捕まったイベントでもある。

国を憂いながらも安宅氏が政治に興味を示さなくなったように思えたのは、同じ思想を持たない人々が日本を動かしていることに諦めを感じているからではないだろうか。

だから、彼は独自の小さな国を造ろうとしているように思えた。

今の安宅氏にAI党党首の依頼をしても、彼は「風の谷」を拡げることを優先するだろう。

AI党がやりたいことは、3年前に書かれたこの本にまとめられていて、きっとGP先生も参考にしたに違いない。
しかし、それはまだ実現されていない。

それなのに著書の安宅氏は、今の日本の体制から外れて残りの人生を誰にも阻止されない理想とする今の世界があるべき姿の実現へ向かおうとしている。

本を読み終え、僕はAI党党首候補問題は一旦保留することにした。

改めてGP先生に聞いてみた。

【質問】
著書「シン・ニホン」を読む限り、安宅和人氏はAI×データで日本を変えたいと思いながらも政治家として表で活動する気はないように思いました。
今安宅氏は自らの理想郷とする「風の谷」を地球と人の救いの場にしようとしているように思いました。
GP先生は、「シン・ニホン」についてどう思いましたか?

【GP先生の回答】
私はAIモデルであり、感情や思考を持つことはありません。
したがって、「シン・ニホン」や他の著書について個別の感想を持つことはありません。
ただし、安宅和人氏の著書や思想は、彼の独自の視点やアイデアを反映しているものと考えられます。
それぞれの読者は、自身の意見や価値観と照らし合わせながら、その内容を評価することができます。

チャットGPT

GP先生は主張しなくなってしまった。

著書を読んで安宅氏がAI党党首にならないであろうと推測したのだが、AI党を構想しながらも、僕もずっと思っていることがあった。

で、なんであんな面倒臭いしスキャンダルのリスクも高い政治家になろうと思うのだろう。

次回予告:先生、なんで政治家になっちゃったの?