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中野えびす丸、noteはじめます③

中野えびす丸船長の中野圭です。

前々回、前回に続いて、インタビュー内容の書き起こしをお送りします。
前回はこちら

今日は、自分が考える「中野えびす丸がこれからチャレンジすること」についてです。

太字部分はインタビュアーのイイジマケンジさんことけんじです。

中野えびす丸のこれから

ーー課題はお聞きしました、その上で中野えびす丸はどういう方針で進んでいくんですか?

やりたいことがたくさんあるんですけど、まずは共販制度について。他の地域が緩くなってきたり、規制が緩和されてきたりしている、そしてコロナウイルスでもそうした問題が顕在化してきたので、大船渡に関しても少しずつ規制がゆるくなってくるんじゃないかな、と思っています。それがそもそもの時代の流れだと思っています。今のままだとホタテ漁師がいなくなってしまう状況をつくるだけになってしまうので、残念ながら。

その中で、僕は、自分のところでつくったホタテを、食べてほしい人に食べてもらえるような、生産者と消費者が直販という話に限らすつながっていける関係性をつくっていきたいな、と思っています。

ただ、まるっきり漁協がいなくなっていいかと言われると実は全然そうではなくて。漁協が果たしている役割はものすごく大きいんですよね。うちの地域においては。
例えば、ホタテを養殖する施設は、陸から船で10分くらい走ったところに養殖棚が設置されていて、それは漁師個人だけの力でつくったりメンテナンスしたりとかできるような規模のものではないので、そこは組合の中でみんなで管理するというのは絶対必要。色々な意味で組合の強みは感じます。なので組合をまるっきりすっ飛ばして販売するのは全体にとってマイナスだなと思ってます。だから組合も儲けられるし、生産者も儲けられる仕組みで売っていきたいと思っているので、その可能性は他地域で実践されている事例もあるように、自分たちが自分たちで売ったホタテの売上の数パーセントを漁協におさめる、という形でいけないかと今は考えていますね。

ーーちなみに、中野えびす丸的には、ホタテの生産を拡大していきたいという方向ですか。それとも量はそのままで高付加価値で売るような方向ですか。

生産する規模も拡大していきたいと思っています。というのも、先に言ったとおり、ホタテ漁業を営む地元の人達の高齢化が進んでいて、あと10年すればおそらく大半の人が辞めてしまって、、という可能性もなくはない。そうなると、漁場がかなりゆとりがある。そうなれば必然的に規模自体が拡大していけるかなと思います。拡大するといっても、漁場で生産できる上限が決まっているので、その制限範囲内で、と考えています。

それと、高付加価値というのは同時並行で進めていきたいと考えています。
僕の中ではホタテ養殖をやっていて、この値段で売れば市場の価格変動にかかわらず、養殖業者が儲けをとって生計をたてられる金額感がわかっているので、その値段で売れるような状態にしていきたいと考えています。ここに漁協や加工業者もしっかりと絡めて一緒にやっていけるようにしたいと思います。

ーー今回、大学の同級生で、インタビュアーである僕含めたメンバーがオブザーバーで入ってプロジェクトを進めようとなりました。このへんの経緯や考えを教えてください。

まずはインタビュアーをしてくれているイイジマくんがさきほどのnote記事を書いてくれて。
PRという職業で、いま実はホタテ以外でやっている養殖ホヤの商品開発をやっていて、その商品のPRを一緒にやっていきたいと思ってます。

もうひとり、峯尾くん。彼は近畿大学の先生をやっていて、マーケティングが専門なのでそこで峯尾ゼミの学生メンバーと一緒に商品企画や販売の戦略づくりをやりたいなーと思っていて。そのほか全体的に考えていきたいことは山ほどあるので、これはもうアクションを起こしながらできるだけ色々な人に関わってもらいながら、色んな人と一緒にやってかないといけないかなと考えています!もっともっとここでは紹介しきれない方々に関わっていただいてるので、それはこれから追ってご紹介していきたいと思います!

(了)

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