nakanobu

twitterの文字数では収まりきらない時用

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最近の記事

ゆるキャン△は現代的な人間関係を提示する

ゆるキャン△という作品はなぜ人を引き付けるのか。(この文中ではアニメゆるキャン△について述べます) この作品は従来のアニメに見られたような「人と人との関係性」 にある種の「アンチテーゼ」を示していると考える。近年「ダイバーシティ」が叫ばれる中で、 人と人とのかかわり方のトレンドも変わりつつある。「仲間とのかかわり」つまり「マス」の中での生活 から、「個人」、つまり「ソロ」の生活へと人々の関心が向きつつある。 集団や仲間とともに生きるよりも、個人主義的な生き方が時代に適合してき

    • 天気の子から考えるオタクの定義

       観客動員数1000万人ーー7月に上映開始、異例のロングランと興行収益を記録した新海誠監督最新作の天気の子。ストーリーに対する考察は秀逸なものがネット上にいくつも存在するため、あえて僕が書く必要もない。それに、僕は天気の子を見て、そこに統一して描かれた思想のようなものを感じることができなかった。というより、様々な思想が混在しすぎておりそれを抽出して文章化するという作業が僕には不可能である。そのため、このnoteでは僕が天気の子に対して主観的にどのように感じたか、そのようなこと

      • 留学に行くと日本が好きになるという説

         巷でウワサになっている「留学すると日本が好きになる」という説。割と手垢に塗れた表現っぽさは拭えないが、はたして事実なのだろうか。今回はこの説について検証していきたいと思う。noteを開いて文章を書いているのは来週に筆記試験があるというのに勉強をしたくないという一種の逃れでもある。試験前に部屋を片付けるとか全く関係のない本を読み始めるみたいな経験は誰しもあると思う。台風のせいで週末の予定に支障が出てしまった方は暇つぶしにご覧いただけると嬉しい。  僕が留学していたフィンラン

        • 洒落怖と遠野物語

           皆さんは洒落怖(しゃれこわ)をご存じだろうか。洒落怖とは厳密にいえば恐らく2chオカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」を起源とした種々様々な怖い話の事である。しかし、最近ではその定義がより拡大され、洒落にならないほど怖い話であれば洒落怖と呼ばれることも多い気がする。そのジャンルは多岐にわたり、神隠しから妖怪、心霊、ヒューマンホラーまでカバーする。2chの特徴として最たるものは匿名性である。洒落怖もその例に漏れず、作者が不詳であるからこその真偽の不

        ゆるキャン△は現代的な人間関係を提示する

          人生に刺激は必要か

           日本は平和である。少なくともTVでは連日緊急性の低いニュースが流れ、多くの日本人は緊急の生命危機に瀕することも無い。例えば誰かが明日攻めてきて、銃や剣を持って戦わなくてはならないなんてことにはまずならない。将来的には分からないが、少なくともここ数年では起こらないはずである。日本の報道自由度が低いから日本人の危機感が薄いなんて説もありそうだが、本当のところは僕にはわからない。  さて、そんな平和な世の中で生きていると、何故か心が疲弊してくる。人間はわがままな生き物である。自

          人生に刺激は必要か