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フリーランス2年目に考えていること(5)「自分のビジネスを言語化してみる」

フリーランス2年目に考えていること、連載5日目です。前回の記事はこちら。


前回は、「自分のやっていることが職業概念として世の中にないので、オリジナルの肩書きを考えてもいいのかもな」という話を書きました。


あれから、うー、どうしよう~と、いつもメモとして常備してる無印のA3の折り畳みホワイトボードを前に眉間にシワを寄せていたんですが、ピンとくるワードはなかなか出てこず。

ということで、この連載を積極的に使っていこうと思っていて、今日は、「中野あすかの仕事」について棚卸しをしつつ言語化してみようかなと思います。



【仕事①】お話すること


私のメインの収入源となるお仕事です。これでおまんまを食べております。

私は便宜上、いわゆる”個人向けコーチングセッション”を売っていることにしているのですが、

「私のセッションで求められているのはコーチングじゃない説」
「コーチングという言葉は記号でしかない説」
(詳しくは前回の記事にて)

が分かってきたので、ここでは一旦「お話すること」と表記します。


私のクライアントさんに共通するのは、自分の生き方や在り方を仕事で体現したい方々ということ。個人事業主や起業を目指す方の比率が高いですが、会社員の方もいます。

「自分がどう在ることで豊かに働くことができるのか?」を見つけるためにセッションを買ってくれる方がほとんどで、長期的なお付き合いを前提に契約をしてもらっています。


私のやることは、クライアントさんの話をドバーッと聞いて、「うんうん」「そうだったんだ」と相づちしたり、「え、それもうちょい詳しく聞きたいです。」「お、例えば!?」「それってこういう捉え方で合ってます?」とリアクションすること。

ファシリテーター的にがっつり事業の壁打ち相手として入っていく時間もあれば、クライアントさんが一人で抱えきれなかった感情に一緒に向き合うこともあります。

クライアントさんの楽しい・難しい・苦しいの場面を一緒に過ごさせてもらうお仕事です。


栃木住まいのクライアントさん。
中央線沿線を散歩しながらセッションしました。


セッションでは、クライアントさんの興味のありそうな話をこちらから積極的に持ち込むことも多いです。

私自身の失敗談や成功体験、最近見た映画や読んだ本・noteのこと。YouTubeの話もよくします。コンテンツ共有をしている感覚に近いかもしれません。

もちろん意図なくシェアする訳では無く、「あ、このタイミングでこの話をしたらクライアントさんのヒントになる気がするなぁ」というものをぶつけにいきます。


クライアントさん自身も、私に”自分が出会ったコンテンツ”を教えてくれることが増えました。いつも、クライアントさんはそのコンテンツに出会ったことでどんな”意味”を見出したんだろう!と予測しながら、話を聞かせてもらっています。

その”意味”を教えてもらうことで、私自身もめちゃくちゃ勉強させてもらっていて。経験上、第三者のコンテンツを通して自分の思考が深まる感覚は、のちにとんでもない爆発力を生んでくれます。これが楽しいやめられない。


最近はよくクライアントさんと飲みにもいきます。クライアントさんが「飲みセッション」という名をつけてくれましたが、実態はただ楽しく飲んでるだけです。

私から誘うこともありますし、クライアントさんから誘ってくれることもあります。だいたい、【安い・美味い・間違いない】の三拍子の揃ったお店が多いマイタウン中野にきていただきます。


散歩セッションからの飲酒!


ふれあいロードじゃなくてレンガ坂でも飲みます。


写真を撮り忘れて中野駅で記念撮影。


これが中野です。


色んな場で、テーマで、ただただお話をすること。これが私の一番の仕事です。


【仕事②】書くこと

noteを書くこと、これも自分の立派な仕事のひとつだと思っています。

実は、私の稼働のうち最も長い時間を費やしているのが、noteを書くことです。


私の仕事のつくり方は「発信から繋がった方とのご契約」がベースで、私のnoteを知らずにクライアント関係を結んだという方は今のところ一人もいません。

しかし、今まさにこの時間もそうですが、noteを書く時間自体にはお金は発生しません。けど、noteで自己発信をしてなければ今のようには暮らせていない。私とnoteはそんな関係性です。

だから、私にとってnoteを書くことは本当に本当に優先順位が高いこと。こんなお仕事のつくり方に興味をもって、私のセッションをご契約してくださるクライアントさんもいます。


で、ここでちょっと語りたいのが、「発信で何をしていのるか?」「何を発信しているのか?」ということ。言葉は似ているけどまったく違う切り口で整理していきます。



■発信で何をしているのか?


一言で言うと、これから出会うクライアントさんとの「信頼関係づくり」をしています。


私は、「はじめまして」と顔を合わせるときを起点に信頼関係をつくっていくことが、ちょっと苦手です。

何から話せばいいか分からないし、相手がどんな期待値で自分を見つめているかが分からないことにビビってしまいます。

要するにめちゃくちゃ人見知りなんですが、これは会社員時代からの大きい悩みでした。人見知りって、仕事を”獲る”上でめちゃくちゃ不利なんですよね。


しかし、相手が私のことをどんな人か知ってくれていて、その上で私を指名してくださる状態さえあれば、私自身も安心してお話しにいくことができます。

「この人は、きっと私との時間を楽しみにしてくれている」と思えることは、小心者な私にとって本当に大きいことです。


発信から信頼関係をつくるって、自分で言うのもアレですが、すごいです。

本当に不思議な体験を紡いでいます。お問い合わせをいただいて初めてお話をさせてもらったとき、「ずっとあすかさんと話したかったんです・・」と涙される方もいます。

そんな方と出会うと、「この人に見つけてもらえてよかった。」と心底思うんです。「もう、あすかさんからセッションを買うつもりで連絡しました」という方も多いです。すごい世界です。


■何を発信しているのか?


そんな私は普段何を発信しているのかというと、「私のすべて」を発信していると言えます。

この連載もそのひとつで、私ってこんな人です、こういうこと考えてます、ということを包み隠さず文章にしています。

「等身大の自分」という言葉に丸められると、なんかつまんない言い方だなって思っちゃうくらい、本気で本音を綴ってきました。


たまにね、泣きながらnote書いてたりするんです。書くことによって、ああ、私ってこんな想いを持って生きてたんだなあって再確認させられるんですよね。生きた文章を書いている自信があります。



会社員時代のこと、学生時代のこと、幼少期のこと。家族関係のこと、人間関係のこと、仕事のこと。

書いてきたことすべてがポジティブな経験談ではありません。解決したこと、解決していないこと、解決そのものを手放したこと。向き合わなきゃいけないのに向き合えていないこと。それぞれのリアルについて、書き続けてきました。

その私の”弱さ”まで人間としての魅力として受け取ってくれる、そんな方がクライアントさんになってくださることが多いです。むしろ、”弱さ”を発信してくれたから良かったんです、とクライアントさんは言ってくれます。



余談ですが、テキスト以外の発信活動として、ラジオ配信もやっています。

プラットフォームをYouTubeに移管してからアップロードの手間が倍増して更新頻度がガタ落ちしてしまいましたが😭

(やはりボタンポチーで投稿できるstand.fmに戻そうか…)


【仕事③】「書きたい大人」の応援


今年の8月に、noteの月額制メンバーシップ『書く公園』を立ち上げました。

このnoteメンバーシップの運営は、私の中では副業的な位置づけになっています。でも、とても大事にしているサービスのひとつです。


(2023.2.1追記:新たな企画の立ち上げのため、2022年1月末をもって、メンバーシップ『書く公園』の活動は終了いたしました)


ここまで書いてきたように、「書くこと」は私の大きなライフワークとなっています。

書くことによって画面越しの読者さんと深い信頼関係をつくり、書くことで自分の価値を高めることもできました。そして何より、書くことで自分を知ることができました。


しかし数年前の私は、「書きたくても書けない大人」のひとりだったんです。

「書くこと」を始められたのは、私が「中野あすか」になり、ビジネスを始めるために発信が必要になったからでした(中野あすかはビジネスネームです)。

自分を売り出さなければならない必要に駆られて、はじめて「書くこと」を始めることができたんです。


私はアラサーになってはじめて、文章を書くことの豊かさに気づきました。

「もっともっと前から、文章を書けば良かった。自分を発信すればよかった。」と思っています。

それならば、誰かの「書きたい」を応援したい。そう思い、このメンバーシップをつくりました。


『書く公園』自体はめちゃくちゃこじんまりとしたメンバーシップで、数人のメンバーの中で運営しています。メンバーしか読めない限定記事を書いたり、ミートアップを開いたりしてます。


限定記事も少しずつ溜まってきました


ミートアップの様子


『書く公園』を立ち上げてからは、私自身がこれまでよりももっと書くことを楽しめるようになりました。あすかさんはなんでそんなに書くことを楽しめるんですか?と聞かれることも多いです。


書き手が楽しんで文章を書いているかどうかって、きっと言葉の端々から伝わるんですよね。そう質問していただけることってほんとに嬉しいなと思います。

根本には「どうせやるなら楽しい方が良いよね」と考える性格があるのかもしれません。

いつも、楽しむためにはどうすればいいか?を必死に探しています。その結果、その楽しさに虜になっているっていう。「書くこと」もそのうちのひとつです。


見えてきた共通点


ここまで書いてきて、私は「頭の中・心の中」と「言葉」を繋げる仕事をしているんだなと思いました。自分自身が常にそうしてきたし、”お客さん”に対して提供している価値もそこに近そうです。

自分の内側にあるものを言葉にしていくこと。そしてそれを誰かに伝えること。そのサポートをずっとしてきたような気がします。

その手段は、セッションでも飲みでもラジオでもnoteでも、なんでも良かったんだと思います。言葉になっていないことを言葉にする行為そのものに、ただならぬ価値を見出している感覚が確かにあります。


私がここまで「言葉」にこだわることについては心当たりがあって、やっぱり「分かり合えなかったたくさんの経験」が今の私をつくっているんじゃないかと思っています。


子どもの頃から私は、両親と「分かり合えなかった」時間を長く過ごしました。そして今もなお、「分かり合えている」と感じることはなかなか少ないなぁと思います。

私自身が両親のことを分かろうともしなかったし、私の両親もまた、私に対して「どう伝えればいいか」を分からなかったんじゃないかなと思うんです。それゆえ、本音でコミュニケートする機会をどんどん逃がしてしまったのです。


1歳の私


私は、「どうせ相手は分かってくれない」という気持ちを抱えたまま社会に出ていたんだと思います。

両親だけでなく、同僚、上司にも本音を話すことを避け続けていました。

いつもいつも誰かにSOSを出せずに心が潰れてしまい、気づけば28歳までに4回の転職も経験。フリーランスとして独立したのも、「どうせ社会なんて私を分かってくれない」という気持ちが原点でした。


しかし、話すこと、書くことをお仕事にしてからは、少しずつ考えが変わってきたんです。相手が”分かってくれない”のではなく、私が”伝えていない”のかもしれないと。

私にとってこれは衝撃的なことでした。


なんであの人はこうしてくれないんだ!なんでこんなことを言うんだ!とよくイライラメソメソしていたけれど、結局私は、「こうしてほしい」も「嫌です」も「悲しいです」も、言葉にして伝えていたことってほとんどなかったんですよね。


きっと私と同じように、この世の中では”伝えていない”ことによる悲劇がたくさん起こっているじゃないかなって思います。人間関係も、仕事も、ビジネスもです。

伝えていないからミスマッチが起きて、伝えていないから必要以上に傷つく。伝えていないから、分かり合えずに憎しみ合う。そんな不幸はもう、断絶したいんです。


いつだって、「うまくいかない私たち」を救ってくれるのは「言葉」なんじゃないかなと思うのです。私たちは、もっともっと言葉を使って幸せに生きていくべき。そう思っています。



なんとここまでで5,500字を超えてしまいました。キリが良いので今日はこれで終わろう・・!


さて次回は、「法人向けビジネスへの挑戦」について書いていきたいと思います。

ここ数か月、ずっと葛藤してきたことのひとつです。あー!書くの楽しみだけど怖い。汚い部分と向き合った中での挑戦のお話です。でも楽しみにしててください。

Twitter(@nakano_asuka12)でも色々つぶやいてます。フォロー待ってます。


中野あすか@飲みに行く前に書き終えた!えらい!


【中野あすかについて】

替えの利かない、「ただの話し相手」として。個人でライフコーチをやっております。クライアントさんとお話ししたり、文章を書いたり、ラジオでひとり喋りをしたりしてのんびり生きています。

noteの感想や質問・中野あすかのセッション/サービスに関するお問い合わせは、公式LINEまたはTwitterのDMよりお待ちしております。


【公式LINE】
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※現在、体験セッションを期間限定で受付中です

【Twitter】
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