写真を撮り始めた時
私が写真に初めて興味を持ったのは中学生の時です。小学生の頃から絵を描いたり、物を作り出せる人に憧れていました。しかしスケッチブックに絵を描いてみても思った通りに描けず、美術の成績は5段階評価でいつも2ばかり。授業でデッサンを書いた後は自分の才能のなさにいつもガッカリしていました。手が器用なタイプでもないので図工なども苦手。どうしたものかと困り果てていたところでカメラと出会います。
まだデジタルカメラもスマホもない25年前。一番最初に手にしたのは親が使っていなかった貰い物の小さなフィルムカメラ。自宅の引き出しの中で見つけたそれはズッシリと重たく感じて試しにシャッターを押した時に何か新しいものを生み出せるような感覚が走ったのを覚えています。
その後小さなカメラはもっと大きな世界を見たいという思いが溢れて一眼レフになり、カメラ初心者にとっては定番のお祭りや旅行などにカメラを携えて出かけていきました。高校時代は写真部に入って暗室作業も経験。
カメラを持つことが人に会う理由になり、遠くへ出かけるきっかけにもなる。また撮った写真をプリントして被写体になってくれた人に渡すととても喜んでくれたのをよく覚えています。自分が作り出した写真が誰かの手に渡り、それが喜びに繋がっていくのが嬉しくてまた出かけていく。
これらの日々は自信を失くしていた自分を勇気づけてくれました。今振り返るとこれらの時間が写真の世界を目指すきっかけになったのだと思います。
中西祐介
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