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◉私を超えて。


私には4歳と1歳の息子がいる。


最近はどこで覚えたのか仕事について来てもらうとスタッフさんに


「パパが滑ってすいません。」


と言うようになった。


私の目から流れるこの涙は息子の成長に対する喜びの涙か。


それとも自分の不甲斐なさから来る絶望の涙か。


いずれにせよ「それでええねん」と頭が焦げるほど撫でたくなるスペシャルキュート極みボーイである。


こう見えても4歳の頃の私は他の追撃を許さないくらい可愛いかった。


「それくらいの頃はみんな可愛いねん」という我が歩みを止める声は私には一切入って来ない。


私は幼少期より都合の悪い言葉は聞き流す特殊な訓練を受けているからだ。


そんな私だからこそ息子を見て


「昔の俺と良い勝負じゃないか」


と思ってしまう。親バカと呼ばれるのは本望。


それくらい我が子を愛せなくてどうする。


息子も段々と大きくなり


行動も発言もどんどん変わって来た。


我が子を見てそういう時はこうするのはどうだ?と提案する事もあれば、反対に私が大人になって忘れている何かを教えてもらう事も多い。


どうか父を超える幸せな道を歩んで欲しい。


最近は自分を大切にしましょうという言葉をよく聞くようになった。


自己主張の大切さ。



それは素晴らしい事だ。


だが私は我が子には


「自分を大切にし過ぎるんじゃないぞ」


とも言いたい。


自分を大事にし過ぎると他人に聞く耳を持たなくなって人生を豊かにする情報を逃したりする時があるように思う。



ほどよく。


己を大切にするポイントを見極めなさいというのが私の考えなのだ。


今はたくさんの考え方を吸収する時。


いろんな物から影響を受けて自分が作られて行く。


自らを大事にしつつ自らを大事にし過ぎず。


私よりも頼れる背中を持つ男になって欲しい。


先日


4歳の息子にマリオカートでボコボコにされた。


悔しかった。


「パパ。ここのコースはもうちょっとこうした方が良いよ。」


という息子のアドバイスに耳を傾けなかった私は


自分を大切にし過ぎなのかも知れない。


それではまた。




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