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満足

いつも、突然noteを書き始めるのが私の日常だ。何の前触れも感じず、ただ閃光のごとくその瞬間は訪れるんだ。

「書きたい」

それは私のことをいつも助けてくれた。悲しいことがあった日も、嬉しいことがあった日も、ほかの誰にも言えない気持ちを淡々と綴った。3年間私を支え続けてきた存在なのだ。

私は書くことが好きだ。now that, 書くことが生甲斐である、とまでハッキリと言える。私はいつも堂々と書く。それは、決して自分の書き物に自信があるとか誰かに見せつけたいとかいう気持ちを含んでいるわけではなく、何に突き動かされているのか分からないが、ただ無性に書きたがっている自分に気付いて書かせてやっている、そんな感じなのである。

私は書くことができて幸せだ。書くことができない人も、世界中にいるだろう。書けることはある意味贅沢だ。贅沢な趣味だ。だからこそ大切にしたい。書くことができて書くことが好きな私の書く幸せ。書くことは私を落ち着けることもあれば、励まし、奮い立たせてくれることもある。書くことで何かを思い出そうとしているときもあれば、望まない何かを思い出してしまうときもある。それでも書くことは止められない、止まらない。

なぜ書くことが好きなの?

そう尋ねられたら、私は何と答えるだろう。

きっと、ありきたりの言葉しか出てこない気がする。だって、そんなこと、普段は考えもしないから。書くことが好きで私は幸せ。それ以上に何も求めていなかった自分に気付いた。

もう一つ、私が時間を忘れて没頭することがある。

大好きな研究だ。まず自分の研究を始めるにあたって、その小さな分野において既にこの世の中で分かっていることを洗い出して自分の研究計画をブラッシュアップする段階が必須である。いわゆる文献調査というやつだ。世界中の論文を漁る時間も私にとって至福の時間である。とはいえ、予め絞りに絞って調査をいいとこで締めないと、いつまでたっても研究は始まらない。今度は早く手を動かしたくてたまらなくなるのだ。アドレナリン、ドパミン、それともβエンドルフィン?とにかく興奮物質が脳内を踊っているような感覚はきっと強ち間違っていなくて、私は文字通り小躍りしながら次の行動に移るのである。傍から見れば変人だろうが、幸い周囲には誰もいない。私は一人暮らしだし、ラボで誰もいないのを見計らってマイワールドに浸るのが日課。

私は、外でスキップしてしまう大学生である。特に夕刻は、自分にスポットライトが当たることなんてそうそうないから、スキップスイッチ・オン。真夜中に働かない頭を抱えてよろめきながらの帰路もあったけど、酔っ払いでもスキップできるんだ!と感動したものである。その評価者はあくまで非素面の私であり、スキップの質は信憑性が怪しいけれど…

自分は子供みたいだなぁといつも思う。そう思うから余計に子供っぽいのか、本当に子供っぽいからそう思うのはけっこう適切なのか。卵が先か鶏が先かはわからないけれど、まぁ今の自分に満足しているからそれでいい。

私もね、
常に自分に満足しちゃだめだ!成長できないぞ!
…なんていう誰かの言葉を馬鹿みたいにカッチカチに信じていた頃があってね。それって時と場合によるじゃない。自ら成長したいことに関しては、現状に甘んじてばかりいたら確かに成長できなくて自分の望みはかなわないかもしれないけれど、よく考えたら、自分が頑張りたいことってとっても限られているんだよね。何が好きで、何を頑張りたいのか。それは人それぞれ違うのが当たり前で、どんなに小さなことでも良いんだ。好きなこと、やりたいことは自分自身が一番よくわかっていた。四半世紀も迷子になっていたみたいだ。

まだ21歳なのにいつも振り返ることばかり書いてるって思われるかもしれないけれど、記憶が新鮮なうちに振り返って言語化してみたいから、いつもこうして思ったことを書き連ねている。

人生の中でお風呂とかトイレとかご飯とか睡眠とかいろいろなことに大部分の時間を使っている面白い生き物の一族として生まれ育ち、そんな中でもその残りの時間を書くことで生きることを選んだと考えると、なんでもない自分もなんだか面白いと感じ始めた。

こんな風にまいにち心に余裕をもって書くことを楽しめるのは恵まれているゆえだろう。恵まれた環境で生まれ育ったから、無意識の贅沢や我儘はきっと日常茶飯事だろう。ただ、それに後ろめたさを感じるのはなんか違うなぁと思い始めたし、自分の運命(そんなものあるのか私にはまだわからないけれど)を楽しめばいいよなって言い聞かせるようになった21歳。遅いか早いかわからないけれど(さっきからわからないばかり言っているね)、今の自分、今の人生に満足して生きられていることに感謝して(実際は自分が何に対して感謝しているのかという対象をまた整理できなくなっているので後ほど言語化しようかな)おやすみなさい。


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