サマーフィルムにのって、走って
映画っていいよなぁ、
いや、映画館で観る映画っていいよなぁ。
Netflix、アマプラ、Hulu、今勢いあるのはDisney +?
ストリーミングサービスが充実している昨今、映画館にわざわざ観に行くという人は減っているのかな。
僕は1ヶ月に1回は映画を観に行こうとしている。
理由は3つ
1. 画面がデカイ。
やっぱ、デカイのっていいよね。迫力あるし。
2. 家で観るより印象に残る。
映画館で観た映画って、覚えてるよね?なんか。
3. 非現実感
明るいうちに映画館入って、観終わって出てきたら、もう外は薄暗いっていうのなんか好きなんだよなぁ。
9月も映画を観に行こう。そう思った。
お目当ての映画は『サマーフィルムにのって』
僕がNoteを始めるきっかけとなった『お耳に合いましたら。』と同じ主演が伊藤万理華さん、監督が松本壮史さんの映画だ。
この作品はどの映画館でもやっているというものではなく、観れる場所は限られていた。しかし着々と上映劇場が増えているのがホームページからも見てとれた。
会社の保険証の優待を使うとイオンシネマで500円ぐらい安く観れるらしい。
比較的近くで、上映しているイオンシネマとなると
イオンシネマ川口
場所が決まったら、早速Yahoo!JAPANを開き、電車のマーク、"路線情報"をタップ。
この"路線情報"は駅 to 駅だけでなく、行き先を場所にすることもできる。
バスを使う際も全て教えてくれるので、いちいちダイヤを調べずに済む。
かなり重宝していた。
イオンシネマ川口ということは、行き先はイオンモール川口か。
自分の最寄駅を入力、到着場所に[イオンモール川口]と入れ、日時と到着時刻を設定。
「よーし、いい子だぁ」検索ボタンを押す。
出てきた。
到着先が[串家物語 イオンモール川口キャラ店]となっていた。
イオンモール川口の中にある店か。
スクリーンショットを撮って、出発時刻までゆったりしよう。
数分後、祖母から電話がかかってきた。
こちらも1ヶ月に1回ぐらいのペースでかかってくる。
「コロナ大丈夫?」などのここ2年弱行われているやりとりを終え、祖父に代わった。
祖父が伝えたかったことは、
「こういう状況だけど、運動しなきゃダメだよ」だ。
電話を終え、キリも良かったので少し早めに家を出た。
少し早めに家を出ると、少し早めに最寄駅に着く。
少し早めに最寄駅に着くと、少し早めの電車に乗れる。
少し早めの電車に乗ると、少し早めに経由の駅に着く。
少し早めに経由の駅に着くと、少し早めに乗り換えができる。
少し早めに乗り換えをすると、少し早めに目的の駅に着く。
少し早めに目的の駅に着くと、少し早めにバスに乗れる。
この"少し早めに"を繰り返した結果、予定よりも早くイオンモールに着きそうだ。
少し小腹が空いたので、着いてから何かを食べよう。
そう思い、イヤホンをしてバスに乗り込んだ。
バスに揺られること、10分弱
スクリーンショットに載っているバス停名が、前の電光掲示板に表示された。
イオンモール川口前川
イオンモール川口の前にある川の側のバス停か。
そう思ったが、バスはどう考えてもイオンモールと思わしき敷地内に入り、停止した。
ここまで入ってくれるのか。ありがたい。
バスを降り、イオンモールの中へ。
イオンモール内にある映画館は端の方にあるという、24年間生きてきて身に付けた知恵を使って、端まで歩いた。
見つからない。イオンシネマ川口
恐る恐る、施設の案内板の前まで行き、全体像を見た。
イオンシネマ川口、そんなものはここにはなかった。
慌ててGoogleマップを開く。
[イオンシネマ川口]
「よーし、いい子だぁ」そんなのを言っている余裕はない。
すぐに検索ボタンを押した。
ピューポン。
赤い旗が自分がいる青い点ではなく、右上の方に刺さった。
「ここ、どこよっっ!!!」
無意識に上半身を後ろに反り、顎を引いて、こう叫んでいた。
「どこよ!!」
本当にそう思い、言葉に出す時、人間はこの姿勢になることをプログラミングされている。
後で調べて判明したのだが、そう、ここはあの
イオンモール川口前川であった。
イオングループに言いたい。
「川口に2個もイオンモールを作ってくれるな!」
時刻は16時20分。上映開始時間は16時35分。
Googleは27分と言っている。
イオングループに言いたい。
「頑張れば間に合いそうな距離に作ってくれて、ありがとう。」
僕は走った。
「じぃちゃん!!こんな状況だけど、運動してるよ!」
走った。映画のために走った。
映画の内容?
青春だったね。。僕の走りと同じぐらいに。
なかじま
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