ヴァイオリンの奥義ってなんだ?
ヴァイオリンの奥義ってなんだ?
ヴァイオリンは左手のテクニックも、右手のテクニックも多い。その組み合わせも山ほどある。
速く弾くことが難しいか。もちろん難しい。
しかし、ものすごくゆっくり弾くのもやはり難しい。
音程を外したくない。左手を先に固めれば恥ずかしくないか。
そんなことはない。
左手ピッチカートやダブルストップ、一弓スピッカートですら、左手は右手の発音に左右される。
右手なしで左手を語るうちはまだまだだ。
精度を上げるという点では右手が左手に先行する。
じゃあ右手の精度ってなんだ?
多分の話。
ヴァイオリンで音を出すときの第一歩。
弓の毛を弦の上に載せる。
僕が今思うのは、
これが第一歩であり、なおかつ奥義。
腕と弓の重さを、
そのとき弾く弦の上に、
正しい平面で、
押しつけず、浮かせず、
引っ掛けず、
ただ重力に従う中で、
横に動かし、
横の動きを止める。
どんなに湿気ていても、どんなに音が溜まらないステージでも...
これができて初めて、そのヴァイオリン のスッピンの音が出る。
音色の芯の部分、倍音が出てくる。
一発でスッと弦の上に弓の毛を載せる。
これが本当に難しい。
これを
右手の先が弓になるように、
弓が右手の一部になるように、
と言う。
あ、自分も毎日こればっかり意識してます。
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