中村勇太 ヴァイオリン
日頃レッスンで効果的だった内容をご紹介する記事をまとめています。 ※個別に購入いただくものです。 ※更新は不定期になります。
今更、というか10年ぶりくらいに、改めて答えてみる試み。mixi世代なら知っているはず苦笑。 1. あなたの名前わ? My name is Yuta Nakamura. 2. ヴァイオリン好き? もちろん。 3. ヴァイオリン歴わ? 年中さんから。中学受験で中断歴あり。 4. ヴァイオリンを始めたきっかけわ? 祖父のバイオリンがきれいだと思ったので欲しいと言った。 5. 使ってる楽器わ? 2003年生まれの楽器と20世紀初頭生まれの弓など。 6. オーケストラの経験は? 大
ヴァイオリンの解説の中で、手の動きについて反復運動という言葉を耳にすることがあります。 なるほど!と思う人も多いと思います。 しかし、反復運動を言葉で説明できる人がどれくらいいるでしょうか?視覚的に振り子のイメージを持ったりする人もいるでしょうか? 端的にいうと、同じ動作を一定時間繰り返す、という説明が多いと思います。 例えばということで、今回はヴィヴラートを取りあげます。 動画のAとBを、聴き比べて、見比べて何に気づきますか? Aはいわゆる手首のヴィヴラートを誤解
アインザッツ(Einsats)という言葉があります。 端的にいうと、弾き始める時の合図です。 ヴァイオリンの場合、以下のような動作にそれが現れます。 (例) ・息を吸う音、吐く音 ・息を吸う体の動き ・弓の動き ・弓の動きに伴う体の回転 ・楽器を持ち上げる動作 ・視線 ・共演者を誘い込むような体の動作 発表会や合奏などの場合、共演者に背中を向ける人も多いのではないでしょうか? このとき、出だしが一緒の曲でこじんまりとした動きで始められると、後ろから見ている共演者はもう
初歩の教材では、開放弦の四分音符から始まり、段々と音価による弓の配分などの都合を学んだり、スラー、スタッカートなどの導入に進んでいきます。 そういったものの中にある「アクセント」。 はじめに「アクセントはこうだ!」と信じて、アクセントが単一化されがちです。 とりあえず、強くはっきり、歯切れ良く! アクセントについて習うと、こう考えがちではないでしょうか? アクセントをどう処理するか、アクセントを音に具現化する技術とは? 当たり前のようですが、アクセントとはなんぞや、を最初
先週金曜日、久しぶりのカフェトーク音楽発表会が無事終了しました。 出演者の皆様、講師の皆さん、事務局の皆様、お疲れ様でした。 客席と同じ高さの舞台で演奏するというのは、大ホールとは都合が違います。 パッとスポットライトを浴びて、モードに入ってーというわけにはいきません。大音量をずっと続けると、客席にはなかなかの苦痛です。 程よい音量で、質感を大切に、ここぞというときに気迫も見せて...客席の空気を感じ、語りかけるように弾く。 これは本当に大変なことです。 舞台袖で
ヴァイオリンではほとんどの曲に移弦があります。 移弦以外の場合でも、指で弦を押さえた状態(弦を締めている)状態から開放に移る時によくある症状と原因をお話しします。 弓で弦を擦る、指で弦をはじく、どちらの場合も擦り終わった瞬間、弾き終わった瞬間(自分の動作が終わった瞬間)、弦はどうなっているでしょうか? 弦の振動は残ります。 残った振動は、段々と減衰していきます。 もしも、「いいえ、動作と同時に弦の振動が止まっています」と言う場合、動作が間違っています。 弦の振動を無理や
中学高校の頃、男女、クラスを問わず柔道が必修でした。 最初の授業で教わったのが「受身」です。 なぜかというと、怪我をしないためです。 そのまま受け止めると怪我や痛みになってしまうエネルギーを上手に逃す、発散するようなことです。 これが、本当に不思議なもので、達人の受身は「パーンッ」と清々しい音が鳴ります。 ヴァイオリンで楽器を鳴らせない、響かない、ノイズがすると言う場合、エネルギーのコントロールに問題があります。(楽器のセッティングや調整の問題は省きます) 楽器の重
音程が正しい、音価が正しい、リズムが正しい、 拍子もあっている、ヴィヴラートもかかった・・・ なぜサマにならないんだろう・・・ そうだ!感情を込めてないからだ! と考えるのは大間違いです・・・ 感情を込める、感情を絞り出すときには楽譜に”espressivo”と指示があります。 え?じゃあ無感情で、無機質に演奏しているの? 違います。楽譜に印刷されているあらゆる情報から”imagination”を込める。 そのために音色で言えば質感を、 音量や音価で言えば音のベク
脱力・・・よく言われることですが、 それが具体的にどういう動きや形に現れるのかを知らなければいけません。 例えば、寝る時に手をじゃんけんのパーにするでしょうか? じゃんけんのパー状態だと、指の関節は全開、水かきもピンと張ります。 まさに手が緊張している状態です。 指の関節が必要以上に開き、指同士が離れていくと手は緊張するのです。 つまり脱力とはその反対でしょう。 関節をやや閉じ気味でリラックスさせ、指同士を近くに位置させます。 20代の前半ごろ、自分で言うのもなんで
ヴァイオリンを「持つ」、弓を「持つ」。 よく耳にする表現です。 確かに、見た姿は「持っている」と言えます。 しかし、持っている本人が「持っている」感覚かと言えば、正確な言葉とは思えないです。 例えば、どんな表現があるか、感覚をもとに書き出してみます。 ・載る ・載せる ・支える ・バランスを取る ・はめる ・はまる ・添える ・添う ・置く ・つまむ ・ひっかかる ・ひっかける ・押し上げる ・入る ・入れる ・当たる ・当てる ・(重さを)感じる ・(手の上に)落と
(習い事について)向いてますか?というご質問が案外ある。多分、見込みはありますか?という意味なんだろうけども、向いているor向いていない、ではなく「向く‼️」のである。ただし強制的に向かせないこと。環境である。https://nakamurayuta.com
音程が合わない! レッスンでも高く!低く!と指摘される。 こんなに練習しているのに、命中率が上がらない... 一度は誰もが経験します。 ここをなんとなく、乗り越えられる人はラッキーです。なんとなく、乗り越えられる人は、がむしゃらにやる中で、自分の体格や指や腕の長さとその構えがバランスが取れたということです。 しかし、非常に稀だと思いますし、いざ人に説明するとなると、はて?となってしまうパターンです。 がむしゃらにやる中で、当たり前の原理や原則を意識して、効率のいい取り
言葉だけで、動きや形を説明するのはとても難しいことです。 数学や物理の基礎がある人には、細かい指定をすることで伝わる気もしますが(汗) そこで、図や写真や、最近だと動画がつきますが、その結果主たる説明文が読まれていないことも多いと思います。 しかし、写真や動画のイメージがついたとしても、VRなどで見ない限りは二次元のものを眺めています。 見る側が映されたり、印刷された被写体を立体として捉えていないことは意外と多いのです。 見ているつもり、でも見られていない。 見せて
ヴァイオリンの初歩で、低い弦を弾く時に特に注意を受けがちなのが「左肘の位置」です。肘を入れて!と口酸っぱく言われる人も多いと思います。 しかし、大事なことは「なぜ肘を入れる必要があるのか」を理解することです。 弾いている途中で指の長さは変化しません。腕の長さも変化しません。 左手の指を弦に向かってどういう角度、向きで落とすか、はネックと左手がどういう位置関係で接しているか、です。 指の付け根が指板に対して低すぎたり、ネックから遠いと指は伸びます。 指が伸びると手は緊張し
ヴァイオリンでは、単音の弾き方を習った後に2重音や和音の弾き方を習います。 多くの場合、3本の弦で弾く和音であれば、低い側の弦2本→真ん中は変わらず、高い側の弦2本、のように習うことが多いと思います。 しかし、実際には、ばらけさせながら広がっていくように弾く和音もあれば、リズムを押し出すために一気に弾く和音もあります。 ピアノの和音と同様です。 ヴァイオリンは上ナット、そして駒、指板のカーブによって1本ずつの演奏が可能になっています。それぞれの弦1本ずつに平面があり、