ヴィヴァルディ

ヴィヴァルディ/協奏曲イ短調より第一楽章

多くの人がこの曲を目標にしたり、この曲で発表会に出たりすると思います。多くの場合3rdポジションやヴィヴラートが導入されるのもこの曲です。

鈴木メソッド、新しいバイオリン教本、篠崎バイオリン教本のいずれにもとりあげられているところを見ると、大切な要素が沢山あることはおわかりいただけるかな、と思います。

ヴィヴァルディはヴァイオリンの先生ですし、ただの教材と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、エレキギターの伴奏で弾くとビックリするくらい新鮮に聴こえる佳曲なんですよ!!
ここまで右手や左手の細かいお話を重ねてきましたが、少し実践編として踏み込んだ内容をまとめてみました。

この曲は、お手本通り弾けた、では不十分です。楽譜を読む基礎、バイオリンをいかに扱うか、何より頭をどう使うか。この曲には「レッスンを自分で再現できるか」というレベルに至るために大切なことが沢山あります。復習の機会になる曲でもあるわけです。

もちろん生徒さんによってかける言葉も、重要視することも変わりますが、ココは外せないという箇所をとりあげています。
これからこの曲に取り組む方も、この先の曲で悩んでいる方にもご参考になれば嬉しいです。

<準備>まず、必要になる技術の準備運動

イ短調の音階を1stポジション、3rdポジション、1st→3rd→1st、3通りのフィンガリングで。
この3通りをさら拡張して、
ヴィヴラート なし、ヴィヴラート あり、単音、2音ずつのスラー、3音ずつのスラー...できる限り長いスラーで。
*新しいバイオリン教本の人は2ndポジション、また3rdポジションでのハーモニクスも必要です。

また、調性感という意味ではイ短調の音階で良いわけですが、バイオリンのテクニカルな面とピアノと合わせるという面ではG線の開放弦から始める練習も必要だと思います。

続いて、呼吸と弓、呼吸とフレーズ。さらに拍子の中でこれを行う練習。

では曲の冒頭から止まりながら、ポイントの箇所を確認していきましょう。

※今回は無料でダウンロードできる原曲の楽譜で、フィンガリングや
ボーイングは篠崎バイオリン教本のものをベースとしています。
※また、日本でよく弾かれるティボー用にアレンジされたバージョンのため、ピリオド奏法の要素は入れていません。原曲はもう少しシンプルで、そこに即興的な装飾音を入れるスタイルです。

<プレビュー>今回は少しだけ無料で公開します!

画像2


<ここから先本編の内容は注意を書き込んだ楽譜、限定公開の動画付きです。レッスン以外では一切公開していないものです。理由を問わず転載やリンクの共有をお断りします。ご了承の上ご購入お願いいたします。>

ここから先は

161字 / 3画像

¥ 1,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?