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「湧き上がるものに正直に生きる!石野 慧太(後編)」

 みんな正解を 探している
 私は正解を 創り出す
 福島正伸

「湧き上がるものに正直に生きる!」のは簡単ではない。いっしーこと石野慧太は、自分の奥底から湧き上がる内面をきちんと表現できる人。ちょうど、後編の収録をした7月は、俺は言葉にできないモヤモヤ感、「なんか違うなぁ」という違和感があった。いっしーと話したことで、そのモヤモヤ感の正体を掴むことができてスッキリした。なぜなら、いっしーと同じく俺も60年間、自分に嘘をつかず正直に生きてきたからだ。

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いっしーは決めたことを正解にする努力が半端ない。結果、失敗したかどうかよりも、やり切ったかどうかを大事にしている。それを誰よりもわかるのは自分自身だから。やり切れば次に進めるのを経験から学んでいるのだ。連続放送1,008回目から1回10分、全7回のvoicyラジオ対談(後編)、フォローして聴いてほしい

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※フィリピンでリトリートをしていた時の写真

前編7回目のさわりから聞かせてもらった。ハワイ島から戻って、アタマ、カラダ、ココロの全人的成長を支援するフリーランスとして速読、ビジネスプロデュース、経営者向け武道などを手掛けていた。それらは、アタマでは、ミッションに基づいてやれていると思っていたが、「今、死んだら後悔する。自分を表現できていない」という違和感があった。絵を描いたり、ダンスをしたり、ゴスペルを歌ったりしたが、どれも違う・・・世界チャンピオンを育てた須田達史さんから教わったキックをして身体に電流が走ったような「コレだぁ!」という衝撃がない。それでも、身体を通じてしか本質は見えないという直感はあった。

メンター惣士郎から「フィリピンの離島でリトリートプログラムを一緒にやらないか?」とオファーを受けた時、3つのプロジェクトが同時進行で動いていた。学校教育関連の出版プロジェクト、会社の立ち上げに関わるプロジェクト、そして、スクールの立ち上げプロジェクト。そんな中、あるプロジェクトでありえない凡ミスをして怒られた。自分でも、「なぜ起きたのか?」わからない。この時、いっしーは健全に自分を疑う目線を持っていたから、自分の中にある違和感に気づけた。

フィリピンまでの往復航空券が2万円以下の格安セール最終日、フィリピンに飛ぶ決意をした。今、本当にやりたいのは、「コレだ!」と肚を決めた。「もろもろの条件が揃ったら行くんじゃなくて、先に決めて条件を揃えていく選択」をしたのだ。ここで「決めたら、変わる。状況じゃない、自分の意志で物事を動かしている」と実感した。

フィリピン・セブ島の離島で3カ月間、何をしていたのか?3家族と3人の独身女性で共同生活し、山、川、海、泉で身体も心も解放させて自己実現、自己表現を学んだ。このリトリートプログラムは、いっしーにとって大きな変化をもたらした。いっしーが怪我をすると、メンター惣士郎から「怒りは放出するきっかけを待っている」と言われた。

いっしーの中で集団を外からサポートするヒーローというアイデンティティが崩れかけていた。彼は孤独感に苛まれていた。なぜか?本当は人と深くつながりたいのに、幼少期にイジメを受けた影響からか、どうしても上下関係が入ってきてフラットな関係になれない。人に弱みを見せられない。そんな彼が泣きながら、人生で初めて「助けてほしい」と言えた。そんな自分を受け入れてくれる仲間の存在のおかげで、「弱さを見せてもいいんだ」と思えた。初めてフラットな感覚を得ると人生の質が変わった。「自分はこうあるべきだ」からの解放だったのだと思う。

フィリピンから戻ると、メンター惣士郎と一緒に仲間と仲間を繋げ、スクールを立ち上げるため全国縦断プロジェクトをやった。そこで、いっしーは自分に絶望した。なぜか?自分に近い役割、思想、ビジョンを持った人、共感・共鳴する人としか動かないと決めていた。でも「98点じゃダメなんだ」。100点を目指して自分のど真ん中じゃないところをやってきたと気づき、プロジェクトから抜けた。「すべき、しなきゃ」じゃなく、心の奥底から出てくる衝動に素直に動こうと思った時、出てきたキーワードは「女性支援!」。

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※閃きで120名の講演会をした時の写真

「やりたいことしかやらない」と決めてから金銭的に苦しくなった。その時、「100人講演会!」という声が聞こえた気がした。カツカツの状態なのに講演料の高い女性講師を呼ぶと決め、講演テーマも決めた。すると、告知5日間で120人が集まった。直感は正しかったと思えたが、再び自分に絶望してしまう。なぜか?懇親会で講師と話したかったのに、中途半端に「いい人」を演じ、極上の時間を他人に渡してしまった自分に絶望したのだ。でも、そこから、本当にありたい自分を見つけることができた。脱皮した自分と出会えた。

「今、ココに生きる!」と、過去や未来に不安を感じない。悩みはなくなったが、希望もない。そんな時、2016年夏至の日、足のウラからモチベーションが湧き上がった。再びメンター惣士郎と出会ってフィリピンのプロジェクトを再開したのだ。いっしーが内面をきちんと表現できるのは、常に内省しているからだと思う。彼は、自分自身と向き合い、自分を客観視することで毎回気づきを得ているのだ。

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※フィリピンと日本のデュアルライフをしていた年。日本で50名くらいの講演会をやった時の写真

SNSの投稿を見ていた友人から「いっしー、今、恋している?」と言われた。自分に恋して思わずニヤリとしたり、自分を愛し結婚する感覚に共感した。自分を満たす、自分を愛することが、すべての始まりのように思う。自分を愛していないと他人を愛せないから。そこからフィリピンのプロジェクトをやり切り、父性を感じるくらい尊敬している人生の師匠のビジネスをサポートする仕事から脱皮した。「メンターと僕」という関係から、対等な「ビジネスパートナー」になれた時、熱量を持ってやっていたプロジェクトを辞めたのだ。「ティール組織」、「自然の摂理」などに関連する様々な本を読んで感銘を受け、「命の循環」というキーワードを思い出した。ちょうどこの頃、中村あっちゃんと旅したり、ゲストハウス開業合宿のオブザーバーとして参加している。

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※手放す経営ラボでトークライブをした時の写真

坂東孝浩氏の「手放す経営ラボ」と去年、voicyラジオにゲスト出演した田原真人さんの「TORus オンライン組織開発」。どちらも経営チームに所属した、いっしー。会社組織の創造性を高めていく研修、コーチングなど実践しながら探求していく。内省した結果、経営チームを抜けた。辿り着いたのは「命の循環」を考える視点に立つこと。脱皮を繰り返し、いっしーの全人的成長は止まらない。

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※手放す経営ラボでとある組織の自律分散化を支援したワークショップの時の写真。

 コンサルティングしていると同時にぼくは受け取っている。
 それは、解決の喜びだったり、相手の変化を感じる感動だったり、
 人様のお役立ちができる充実感だったりさまざまだが、
 同時に受け取っているのだ。これ、大事。
 つまり、「与える」「受け取る」は同時。
 阪本啓一note 


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