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"今の自分は、過去の自分の行動の結果だ。"という話し。

「今」手に入れている「現実」。
「今」起きてしまっている「現実」。
「今」できるようになっている「現実」。
「今」できないでいる「現実」。

これらはすべて「現実」。
それぞれの人にそれぞれ起こっている「現実」。

もっと具体的に言い換えてみましょう。
ビジネス的にいうとこんな「現実」もあるのではと思います。

「今」顧客がいないという「現実」。
「今」経済的に困窮しているという「現実」。
「今」売上が伸びているという「現実」。
「今」成功しているという「現実」。

今起こっている現実を僕は「過去の自分の行動の結果」だと思うようにしています。思うようにしているというよりも、実際にそうなのです。

その話しを掘り下げてみましょう。

「現実」には「ポジティブな現実」と「ネガティブな現実」があります。
「できている現実」「うまくいっている現実」というように、現実そのものにポジティブ要素がある ポジティブ現実

反対に「うまくいっていない」「苦しんでいる」「悩んでいる」というようにネガティブ要素の強い現実を ネガティブ現実と言います。

その両方を一般的には「優劣の差」と捉えることがありますが、実際は多くの場合それは「過去の行動の差」なのです。

それではひとつの例でそれを考えていきます。

例)英語ペラペラさん と 日本語オンリーさん

STORY : 
あなたが同僚のA君と海外に出張に行くことになりました。
英語が話せないあなたは不安になりましたが、翻訳アプリもあるし「何とかなるか」と仕事の成約を目指して高いモチベーションを感じていました。

一緒に行くA君は2年後輩だから自分が引っ張らなきゃと思いながら空港へ。すでにA君は待ち合わせ場所に来ていました。

「先輩!おはようございます!今日からよろしくお願いします!」
爽やかに挨拶してくれるA君。「このテンションなら安心だな。やる気があるようだから、いろいろ教えてあげなきゃな」とあなたは心の中で呟きます。

目的の国に着いて荷物を待っている時にあなたは機内に忘れ物をしたことに気付きました。その忘れ物は 今回の契約に必要なものです。

慌てるあなたは空港のスタッフにそのことを伝えようと動きますが、ここは外国。日本語を捲し立てても通じません。アプリを使うことも忘れてあなたは何度も何度も空港スタッフにゼスチャーを含めて「忘れ物をしたこと」を伝えようとしています。しかし何分経ってもうまく伝わらないのでした。

「やばい。。言葉が伝わらない。。」

そこにA君がやってきて流暢な英語で空港スタッフに話し始めました。
すぐに空港スタッフは言っていることを理解し、忘れ物管理センターへ誘導してくれました。しばらくしてあなたが機内に忘れていたモノは見つかり、何とか事なきを得ました。

ホッとする反面、あなたはA君の語学力に驚き、そして劣等感を感じました。「あいつ、あんなに英語ペラペラだったんだ。。。」


その「差」は出張中に何度も浮き彫りになりました。
実際に契約の際にもA君の語学力は強みになったし、タクシーに乗る時も駅でも飲食店でもホテルでも、どこでも力を発揮しました。

彼との差は歴然。あなたの心は仕事の契約がうまくいったにもかかわらず、劣等感でいっぱいでした。
「俺よりも彼の方が全然優秀じゃないか。。先輩面してた自分が恥ずかしいよ...」

英会話がペラペラなA君。日本語しか話せないあなた。
それが「今」の「現実」だとします。

「英語で会話をする」という点で言えば、A君は「できる」。あなたは「できない」という結果になります。
その現実を「優劣」と捉えるべきか。A君は英会話ができてカッコいい。あなたは「ダサい」のか。

僕はその差があるとしたら、それは
過去に英会話を話せるようになるための時間を使ったか使っていないか」の差でしかないと考えています。
つまり、あなたの現実とA君の現実は、能力の差ではなく「それができるようになるための時間を使ったかどうか」という、経験の差でしかないということです。

行動したことからしか結果は生まれない。

人の行動について考えてみましょう。
人は行動しようとする前に本能的に「動機」を感じるそうです。
「パンを食べたい」という動機が生まれるから、「パンを買う」という行動をするのです。

その例のように頭の中で「パンを食べたい」と明確に考えるケースもあれば、無意識に行動するパターンもあります。
靴下を先に履く足は無意識にいつも同じだし、湯船に先に浸かる足もいつも同じです。右足から先に入る人が「今日は左足から入ろう」と考えて行動すると、何か変な感じがするものです。

そして「行動」には「結果」がついてきます。
「パンを買った」から「パンを食べてどうだったか」言えるし、あなたが誰かに「話しかける」という行動をしたから「相手が反応する」という結果を得るのです。

そう考えると、もうひとつのパターンが見えてきます。
それは「頭で考えすぎて行動しないパターン」です。

テレビで美味しそうなパンを観て「パンを食べたいな〜」という動機が芽生えます。

「焼き立てパンが今すぐ食べたい!」
「近くのパン屋に行こうかな」
「あそこいつもお気に入りのパンは売り切れてるからな〜」
「車で5km先の別のパン屋に行こうかな〜」
「でもパン買うのに遠すぎるしな〜」
「どうしようかな〜」
「やっぱパンはまた今度にしよ」

これもこの人の選択なので何も問題はありません。
だけど「結局行動しなかった」という事実が何を意味するかというと、
それは「結果を生まない」ということです。

特にビジネスにおいては「結果」を求めるケースが多くあります。
プロセスが大事なことは当然ですが、それでも結果が出ないとビジネスに継続はありませんから。

そしてその「結果」とは「行動したことにしか出ない」。
それを知る必要があります。
結果を出すためにまずベースになる考えは「行動すること」です。


まとめ

英会話ペラペラのA君の例に見るように、
「今」できている(ポジティブ現実)の正体は、過去にそれができるようになるための時間を使った。それだけです。

「今」という単位で言うとネガティブ現実の持ち主であっても、
「1年後」という単位に変換したらポジティブ現実にアップデートできます。それがこの記事で伝えたい本質。

未来は行動しないと変えられない。
そして、結果は行動したものにしか得られない。
いくら考えても行動しなきゃ何も変わらないのです。

今の自分は、過去に行動したことの結果。
今現在ポジティブな現実であっても、
今はネガティブな現実であっても

「未来」は「今」のあなたの行動の結果。
1年後に何が「できるようになりたいか」。
それを箇条書きに書き連ねて、
それをポジティブ現実にアップデートできるように計画してはいかがでしょうか。

私はいつもそうしています。


ではまた。

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