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リノベはじめ。おうちを世界でいちばん好きな場所に。 #暮らしの企て

住まいはずっと”賃貸派”だったが、実は今年、物件を購入した。今は秋の完成に向けて、フルリノベーションが進んでいる。

昔の自分が聞いたら、驚くと思う。でもいまの自分にとっては、この選択がいちばんしっくり来るし、とてもワクワクしている。

打ち合わせ

このnoteでは、リノベを始めたきっかけから、経過、完成までを記録していこうと思う。

長くなるので多分何回かに分けてお届けすると思いますが、リノベに興味がある人や、自分らしい暮らしを探し求めている人に届いたら嬉しいです。


リノベという選択肢との出会い

最初のきっかけは、学生時代の友人宅を訪れたことだった。

私は出産から数ヶ月が経った頃で、久々の外出だった。搾乳を旦那に託し、「眉毛ってどれで書くんだっけ…」レベルに忘れかけてたメイクをどうにか完成させ、住所に書かれた友人宅・都内の老舗シリーズマンションを目指した。

ピンポンを押して扉を開けると、そこにはあまりにも、あまりにも! 素敵な空間が広がっていた。これがそのお部屋。

目に入るものが全て絵になる空間。昔からセンスがよかった彼女が、本当にお気に入りのものだけに囲まれて過ごしていることがわかった。(アイキャッチの画像も、同じインスタグラムから拝借しました)

さりげなく置かれたモノたち1つひとつが、持ち主に愛されてこの家にやって来たせいか、嬉しそうにそこに佇んでいる。

お昼をいただきながら、話題は当然、おうちの話になった。

「家買うのって、やっぱり勇気いた…?」
「うん。でもね、実は前に住んでた賃貸よりも家賃(月額ローンの返済額)が安いし家も私好みに、広くなったから、合理的だった」
「一生住む家を決めるのって怖くない?…」
「”住み替え”も視野に入れてるよ。中古マンションは、一定年数経つと価値(売却価格)が下がりづらいから、売るときもリスクが低いって知って」

え…!

住む選択肢に、賃貸しか入れていなかった私は、恥ずかしながら驚きの連続だった。

これまで「家を買う」っていうのは、「一生住む家を買うために、貯金を突っ込んで、さらに借金もして、長いことをかけて返す」ものだと思っていた。

でも、”住み替え”を視野に入れた購入という選択肢があることなんて考えもしなかったし、賃貸よりも安く、自分が最高にこだわったお気に入りの部屋に住めるなんて、そんな世界線あったとは…。

「我が家の家賃とは…」

つぶやきながら、帰路に着いた。


先6年を決定づけたもの

それから1ヶ月後、娘が登園する保育園が決まった。あれこれと対策を打ち、激戦区の保活をどうにか乗り切った。自宅から徒歩10分の好条件。

ベビーカー

でもそれは同時に、ここから約6年間、保育園のエリア内で暮らしていくことを意味していた。(もし2人目を考えたら、同じ保育園に通う可能性が高いから、それ以上の年数このエリアに住むことになる)

ふと電卓を手に取り、今の家賃×12ヶ月×6年間を計算してみた。72ヶ月分の家賃は、まあまあ大きな金額になる。これ払い切って、何も残らないのか…。

家賃って、人生最大の固定費だ。どうせ払うのなら、帰るのが楽しみになるような、暮らすこと自体を愛せるような、そんなおうちが良い。

やっぱり、リノベという選択肢もありなのでは…?

旦那に伝えると、最初は「えー、俺は賃貸でいいよ」と乗り気ではなかった。でも、人は知っているものの中からしか選択肢を選べない。「一旦話だけ聞いてみよう」と説得し、リノベーション会社で働いている友人の旦那を紹介してもらった。

オンライン打ち合わせでは、二人の収入や現在の家賃を元に、中古マンションを購入、フルリノベーションした場合を試算してもらった。

物件予算や売却時期、売却価格など様々条件を変えて、GOODケース(長く住んで高く売れたとき)、BADケース(短く住んで安く売れたとき)、さまざまシュミレーションしてもらった。

結果、中古マンション×フルリノベーションであれば、BADケースだったとしても、今の家賃よりは支払いを抑えることができて、しかも割とわがままなリノベーションが叶うことがわかってきた。

「え、リノベ、ありかも…?」

旦那も一緒に、そう思い始めた。


好きな家と暮らしやすい家は違う

少し話外れるが、今の家の話もしておきたい。

今のおうちは住んでから3年以上が経つが、私はこのお部屋が大好きだ。(引越しを考えている人に本気でオススメしたいくらい!)

オーナーさんが自分で建てた一軒家風のおうちで、窓や扉の雰囲気が個性的で、あまり賃貸っぽくない。設備も充実していて、照明や鏡、ちょっとした備え付けの備品にもセンスが光っている。更新可の定期借家だったから、相場よりもやや安い(という印象の)ステキな物件だった。

いえ

ただ、子供が生まれてからは、家の見え方が変わってきた。

・階段の危険性
・音環境をシビアに感じる(子供が寝ているときの生活音やリモート会議の影響など)
・キッチンから視界にデッドスペースがある
・生活動線の不自由さ
・子供服やおもちゃの置き場所
・ベビーベッドを置く場所の環境
・ベビーカーの収納場所  …etc

好きな家と、暮らしやすい家は違うのだ

今の家は大好きだけど、子育てが始まってからは(特にイタズラが楽しい月齢になってからは)、今まで気にしなかったいろんなリスクや「ここ危なすぎる…」が浮かぶようになってきた。

お家3

だから引っ越しも考えていたけれど、少なくとも6年の家賃を払うならば、リノベーションも視野に入れてもいいんじゃないか。

保育園も預けて、少しだけ生活が落ち着いてきた頃、私たちふうふの物件探しがスタートした。


物件の条件整理=暮らしの価値観の整理

予算を決めつつ、まずは暮らしで大切にしたいことを整理した。それがこちら。

・保育園から近いこと
・日当たりと風通しの良さ
・周辺に公園や緑があること
・地盤の強さ
・災害時のリスクが低いこと
・避難しやすい階数(子供が小さいため)
・通うことになるであろう小学校の評判
・マンションの管理状態が良いこと

条件をふうふで話し合っていくと、コロナ禍で公園の散歩が心の支えになったことや、日の光を感じて目覚めたいというこだわり、災害のリスクの捉え方など、暮らしの価値観を整理するとてもいいきっかけになった。

今の暮らしで譲れないところ、「もっとこうだったらいいな」というポイントを実際に言語化してみると、お互いの人生の価値観を知るきっかけにもなる。理想の暮らしへの解像度が高まった。

それから、東京の中古リノベマンションに詳しいカウカモさんに協力いただきながら、物件探しをスタートした。エリアが限定されていたこともあり、比較的早い段階で、保育園に近い大きな中古マンションに狙いを定めた。同じマンションで部屋違いを見たうち、理想に限りなく近いイメージを持てた、1つの物件を申し込んだ。

余談だが、リノベーションを前提にした内見というのは不思議なものだ。目に見えるものではなく、目に見えないものを確認する。間取りや設備は原則全て交換が前提なので、日当たりや景色など、変えられないものをチェックする。

窓から見える景色とか、明るさとか、風通し。そして、マンションの下に広がる広場や、駐輪場に停められているたくさんのママチャリ。こうした景色やあのマンションに流れる空気感を体感して、「ここで子育てがしたい」と感じられたのだった。


最初のリノベブルーが訪れる

リノベーションを決めてから、マリッジブルーならぬ「リノベブルー」が何度かあった。最初のリノベブルーが、銀行のローン審査だった。

月々の支払いが安くなるとはいえ、これまで目にしたことないような桁の金額が並ぶ融資書類をみると、やっぱり不安になる。物件を申し込んでからも、ローンの審査が降りるまでに1〜2ヶ月かかるため、その間は

「好きな人と結婚したい」
「でもこの決断が本当にあってたのか?」
「もう独身の自由は終わるのか」
「まだ引き返せる」
「でもこれ以外の選択はないはず」

みたいな、そわそわとした気持ちが止まらなかった。

銀行から質問が来るたび、審査されている(実際されてるんだけど)ような気持ちになり「通りますように」と願った。でもいざローン通過のお知らせが来ると今度は「あー、ついに融資を受けるのか」と憂鬱になった。

でも、どんな選択にも必ずリスクが伴う。昔から、「流れがきたな」と思ったら、飛び込んできた。起業も、結婚も、出産も。今回もそういう、受け入れた方が良いような機の流れを感じていた。

おうちを世界でいちばん好きな場所にする」と考えたとき、私たちが買うのは、物件ではなく、これからの暮らしだ。

それならば、思いっきりすてきな家をつくろうではないか…!!


#暮らしの企て

そんな経緯があって、私たちは中古マンションを購入し、リノベーションに着手した。

今はちょうど解体が始まったところで、来週には一度、スケルトン(全ての壁が取り壊されて、物件がほぼ躯体だけのワンルームになった状態)になったお部屋を見にいく予定だ。

お部屋ができあがるのはもちろんだけど、そこにたどり着くまでに、住むこと、暮らすこと、しいては生きていくことに、家族で真剣に向き合うこと、 #暮らしの企て に取り組めることも、リノベーションという大きな価値のようにも思う。

リノベーションの過程は引き続きnoteで発信していくので、ぜひフォローして続編をお待ちください。

おうちを世界でいちばん好きな場所に.

どんなおうちができあがるか、このワクワクと大変さのリアルを、皆様と一緒に共有できたら嬉しいです…!


(追記)

#暮らしの企て 第2弾「スマートホーム編」を更新!


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