Well-beingって何だ?その二

今日は、前回紹介したWell-beingの続きです。
まずは、前回の振り返りから、サクッとしておきます。

Well-being(幸せ)の要因は、「体験」と「評価」。
最後の「体験」が、体験全体の「評価」に影響する。
良い「体験」の中でも、「笑い」と「敬意」が重要。
以上から、以下の3つを意識してWell-being(幸せ)を手に入れたい。
① 1日の「最後」に「印象」で振り返る
② 「笑い」を伴う「雑談」を重視する
③ お互いに「敬意」を感じる相互「信頼」を重視する
まとめると、こんな感じでしょうか。

特に、3番目の「信頼」は、「信用」と違うって話も書きました。
「信頼を失う」って言いますけど、簡単に失うのは、「信頼」じゃなくて、「信用」だと。
「信頼」とは、そんな簡単に失うものではないと。「敬意」をもって受け入れるんだと。そんなお話でした。

ここからが、その続きになるんですけど、
前回も引用した石川善樹氏によれば、その「信頼」のポイントは以下の3つらしいです。
何れも、「シゴト」を当て字にして表現していますので、「職場」を想定して考えてみましょう。
① 「仕事」を気遣う
② 「志事」を気遣う
③ 「私事」を気遣う

まず1つ目の「仕事」は相手が「学生」であれば、「学習」と言い換えられます。どちらにしても、「成果」や「成績」ではなく、相手の(仕事上の)「学び」や「変化」を気遣うことを推奨しています。
2つ目の「志事」は、「将来」への気遣いで、将来のありたい姿や、学生であれば、今の学校の次にある「進学」とか「就職」への気遣いになります。
3つ目の「私事」は、「悩み」も含めた「個人」への気遣い。前回紹介した「雑談」の中で、個人的な悩みを聞く機会が考えらえます。

以上の3点なのですが、それぞれに、適度な「頻度」があるって話が面白いです。気遣って声がけする事って、大切ですけど、あんまり多すぎるとウザいですよね。かといって、少なすぎると、効果が薄くなる気がします。
っと言うことで、適切な頻度は、「仕事」が「1週間に1回」程度。そして、「志事」は、「半年に1回」程度。更に、「私事」は、「毎日」でも良いと。へぇーって思いました。言い換えると、「雑談」は毎日でも良いってことかもしれませんね。その中で、個人的な話に「敬意」をもって気遣うんだと。そんな感じでしょうか。

部下を持つリーダーであれば、仕事への気遣いが、1週間に1回は、少ないかなぁって思いました。
リーダーの皆さま、如何でしょうか。
「仕事」と「志事」と「私事」への「敬意」をもった気遣い。リーダーって大変です。
何れも「気遣い」に接続していますから、相手の立場とか、相手の視点で考えるってことでしょうね。


さて、今日は、もう一つWell-beingをテーマに書いておきたいと思います。
「幸せだ!」って思っている人の特徴を探し出した(石川善樹氏による)調査結果で、実に興味深いものです。調査の方法がユニークで、(幸福度が低いであろう)工場で派遣労働をしている方を対象に調査した様です。で、結果は、案の定、全体としては低かった様なのですが、その中に、稀に、幸福度の高い人がいて、その稀な人たちの特徴を調べたらしいです。興味深いでしょう。

その特徴は、以下の二つだった様です。
一つは「上司」との関係。もう一つは「前職」について。
まず、一つ目の「上司」について。上司との関係に、以下の3つの共通点があった様です。
① 上司を「尊敬」していること。
② 上司から「褒められた」経験があること。
③ 上司と「感動する」経験があること。
リーダーの皆さま、如何でしょうか。上司によって部下の幸福度は変化し、健康や生産性に大きな影響を及ぼすかもしれません。やっぱり、「尊敬される上司であれ」ってことですね。
あと、共に何かをして、一緒に感動するとか、共感する体験が幸福度に影響しているのかもしれません。
リーダーにとって、チームづくりの参考になるのではないでしょうか。

さて、もう一つの「前職」について。
「以前の仕事で、大変な経験をしていること」がもう一つの特徴だった様です。つまり、「前の仕事に比べれば、今の方がマシ」ってことでしょう。あぁーって思いました。
で、この話って、単純な前職との比較論ではなくて、人生の幸福度に大きな示唆を与える話みたい。
つまり、この「今のほうがマシ」って話を長い人生に当てはめてみると、
・若い時に苦労していることが、長い人生において幸福度を高めることに繋がる
・若い時に苦労している人ほど、長生きしている
・若い時に苦労している人は、老後の苦労が苦にならない
・若い時に苦労していない人ほど、早死にしている

こんなことが言えるらしいのですが、「若い時の苦労」って、あくまでも自己認識なんでしょうかね。
特に、若い時に苦労している人は長生きして、そうでない人は早死にしているって、どうやって調べたんだろうって素朴に思います。でも、そうなのかもしれないなぁって思いました。
「若い時の苦労は、買ってでもしろ」って言う話はホントだったんですね。
最近、20代は、「Learn or Die(死ぬ気で学べ)」って聞きますけど、同じような意味で理解できるかもしれません。

はい。如何だったでしょうか。Well-beingについて。
自分にとってのWell-beingを色々と考えるきっかけになれば幸いでございます。
「人生100年時代」って言われる様になりましたけど、長~い人生を「健康」で「幸福」に過ごしたいものです。
心身の「健康」って重要ですよね。「健康」には、「食事」と「運動」と「睡眠」が大きく関係するそうです。あとは、「人間関係」なんでしょうね。

今後の三大課題は、石川善樹氏によれば、「孤独」と「退屈」と「(漠然とした)不安」だそうです。
「課題」として、「退屈」を出してくるところが時代を映しているのかもしれません。これらが解決できれば、未来のWell-beingが見えてくるってことなんでしょうね。
「孤独」と「退屈」は、良き「友だち」がいれば何とかなりそうだし、漠然とした「不安」の中には、後々の「健康」が絡んでいる気がしました。
っということで、未来のWell-beingは、良き「友だち」と後々の「健康」という結論にしておきます。
皆さまも、末永くお幸せに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?