Nakamura

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物語書いてます。 もし面白いと思っていただけたら500円の投げ銭とシェアよろしくお願いします😉

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  • オリジナル短編小説

    適当に書いた自作をまとめています。

最近の記事

【短編小説】ただ愛されたかった

“私の両親は物心ついた時から仲が悪かった。 私のお姉ちゃんは「お前のせいだ」と言わんばかりに私を嫌っていた。 お母さんも私を産んだことを後悔していたみたい。 私は母の不倫の末にできた娘だって。 本当のお父さんは別の人なんだって。 学校は充実していた。 毎日たくさんの友達と遊んで、一緒に帰ったりした。 たまに友達の家に家族に内緒で遊びに行ったりした。 遊びに行くたび、友達の家が羨ましかった。 みんな仲良しで、お父さんにもお母さんにも愛されてて。 私も家族からの愛が欲しかった。

    • もしも自分の人生が短いなら 咲いて儚く散っていくだけ それはまるで一晩の夢のように

      • 【短編小説】Wanna be

        私は超人気インフルエンサーだ。 ネットでも現実世界でも誰もが知っている。 みんな私のことを見ている。 3chでは私のスレが立ち、よくあるネットの有名人を取り上げるサイトには私の記事もある。 超人気インフルエンサーの朝は早い。 まずは近くのミツバコーヒーで新作アイスチーノを買う。 そして写真を撮ってPhotogramに「ミツバなう。新作アイスチーノ買った~」と投稿する。 次に家で朝ご飯にアボカドトースト(フォトスタ映えのためにおしゃれに盛り付ける)とグリーンスムー

        • 【短編小説】愛する人がいなくなった日

          そう。それは去年の秋のことだった。 僕の愛する人が自殺した。 なぜだか僕にはわからなかった。 愛する人はいつも笑顔だった。 いつも楽しそうで、幸せそうだった。 そしてとてもいい人だった。 僕がサプライズでプレゼントしたものをとても喜んでくれた。 僕が泣きたいとき、そばにいてくれた。 僕が甘えたいとき、ぎゅっと抱きしめて頭をなでてくれた。 僕が夢を叶えたとき、一緒に喜んでくれた。 僕の誕生日にはとても派手に祝ってくれた。 僕はそんなあの人が大好きだった。 僕はあの人に幸せにな

        【短編小説】ただ愛されたかった

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        • オリジナル短編小説
          9本

        記事

          【短編小説】9月1日

          今年の4月、念願の行きたかった高校に進学した。 少し勉強は大変だったけど、前から行きたかった高校だった。 中学生の頃からそこの高校の制服、そしてとある部活に憧れていた。 見た目が悪く小学校中学校といじめられ続けていた私はそこの高校に行けばようやくいじめっ子と離れられると思っていた。 しかし実際は違った。不運にも学科が違うだけで高校は同じだった。しかも部活までかぶってしまった。 ずっと楽しみにしていた部活はいじめっ子に悪いうわさを流されいじめられて退部せざるを得なかった。 ずっ

          【短編小説】9月1日

          【短編小説】心殺しの末路

          私は夫と子供たちに恵まれ、平凡ながら幸せに暮らしていた。 ある日テレビを観ていると、最近若者に人気らしい女性シンガーソングライターがテレビに出ていた。 私はそのシンガーソングライターに見覚えがあった。 そのシンガーソングライターは、私がかつていじめていた奴だった。 小学生の頃、家が貧乏で我慢ばかりでストレスが溜まっていた私は、当時の友達と一緒に「なんか気に食わないから」という理由で彼女のことをいじめていた。 最初は軽い陰口から始まり、男友達に頼んで彼女を殴ってもらったり、物を

          【短編小説】心殺しの末路

          【短編小説】火の花が散る下で

          “僕と彼は親友だった。 幼い頃からずっと一緒で、同じ習い事に通い、夏には僕の父と彼の父と一緒 に海に釣りへ行ったり、遊園地で遊んだり、泊りの旅行に行ったり、お互い の家に泊まったり。 中学生になった時、一緒の部活に入った。 高校も同じ学校に進学した。 そして高校生になった時、僕に好きな人ができた。 彼女はとても美人で、クラスの人気者だった。 僕は彼女のことが大好きで、彼女に恋をした。 でも、彼女は同じくクラスの人気者のイケメンと付き合っていた。 僕は諦めようとしたが、できなか

          【短編小説】火の花が散る下で

          【短編小説】世界

          あっという間に毎日が過ぎていく。 今日も1日がすぐに過ぎた。 仕事中の出来事がまるで夢物語のようで、悪夢のようで。 まるでそんな出来事はなかったかのように記憶が曖昧になる。 本当にあった出来事だったのかわからない。 僕はいつから現実を生きられなくなったのだろう。 妄想の世界にはたくさんの仲間がいて、幸せな日々があって。 もしかしたらそちらの世界が現実なのかもしれないって。 もうどちらが現実かわからなくて。 悪夢のような世界が本当の現実で、幸せな世界は妄想の中の世界で。 悪夢の

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          【短編小説】世界

          【短編小説】前夜

          ※この物語はフィクションです。 今までずっとほしかったものを買ってきた。 今夜は大好きな野菜スープを食べて、ずっとやりたいと思っていたゲームをやって、ずっと読みたかった本を読むつもりだ。夜が明けるまで。 今までの人生、散々だった。 学生時代はいじめられ、両親は自分をいじめから守ってくれるどころか、殴られた。 虐待は当たり前の家で育った。 友達は今まで一人もいなかった。みんな、すぐ離れていったから。 勉強は苦手だった。仕事も失敗ばかりで怒られてばかり。 夢もあったけど、どこ

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          【短編小説】前夜

          【短編小説】缶コーヒーと味気ない日々

          幼い頃、周りの大人が嫌いだった。 いつも愚痴ばかりで、人生がつまらなさそうで、言い訳ばかり。 「あんな大人には絶対ならない!」 幼い頃の僕は、そう誓った。 あれから時が経ち、僕は大人になった。 自分があれほどなりたくなかった大人になった。 愚痴ばかり、言い訳ばかりの、人生も何もかもつまらない、何もできない大人になってしまった。 あれほどならないと誓ったのに。 あれほどなりたくなかったのに。 そして今日も、缶コーヒーを片手に、死んだ目で、つまらない人生を生きていく。

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          【短編小説】缶コーヒーと味気ない日々

          【短編小説】籠の外へ

          大きなお屋敷の鳥かごの中、小さな天使が住んでいました。 天使の飼い主はとてもひどい方で、毎日天使を口汚く罵っていました。 そこはまるで地獄のような場所でした。 天使は毎日のように、外に出られますようにと祈っていました。 ある日、鳥かごとすぐ近くの窓が開けっ放しにされていました。 天使はすぐに逃げ出しました。 お屋敷の外はとても暖かくて、穏やかで、自由な場所でした。 自由になった天使は外でたくさんの人と出会い、人々の本当の暖かさを知りました。 そして天使はその人々のために働く

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          【短編小説】籠の外へ