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最高のメンタル術・セルフコンパッションとは

セルフコンパッションというメンタル術があります。

これは自己受容の精神を表すような考え方で、ダメな自分をそのまま受け止めえて認めてあげようという考えです。


セルフコンパッションとは

このセルフコンパッションが上手く出来るとかなりメンタルの改善に役立ちます。

落ちこんだ時にスーッと心が軽くなり、また前向きに生きられるようになるからです。ここで一つだけで言っておきたいことがありますが「自己肯定」と「自己受容」は厳密には違うということです。

今回のセルフコンパッションは自己受容という考えです。

自己肯定とは考え方が少し違います。

自己肯定と言うのはダメな自分を「それで良い」と思うのが自己肯定なんですよ。例えば明るく振舞うのが苦手という人に対して、「あなたの良さは落ち着いているところなんだからそれで良いんだよ」と考えるのが自己肯定です。

これもメンタルの改善に役立ちますが、ベストではないと思うんですよね。

なぜならダメな事実をポジティブな解釈で捻じ曲げているから。

「自分はこのままで良いんだ」と考えればすごく気持ちが楽になります。だからこそ自己肯定感が高いとメンタルが安定するんです。しかし自己肯定が高いと、「自分は正しい」と思うようになってしまうので間違いを修正することが出来なくなるんですよ。

先ほどの例であれば明るく振舞うことが、出来ないというのは事実としてのデメリットです。

これを「落ち着きがあってそれで良いんだ」と考えると、今後の人間関係で明るく振舞う努力を怠ってしまいます。


ポジティブだけでは意味がない

事実として人間の感情は行動から生まれるとも言われており、そして幸せな感情が伝播するという話しもあります。つまり明るく振舞うことで楽しい気持ちになることが出来て、他人にもポジティブな影響があるわけですよ。

だから明るく振舞う技術は身に着けておいて損は無いのです。

そしてそれが出来ていないなら、その事実には素直に向き合うべきです。

そうしないといつまで経っても明るく振舞える人間にはなりませんから。要は自己肯定と言うのは都合の良い解釈を用いて、言い訳をしているような感じになってしまうんですよね。

例えばタバコは体に悪いというのは事実です。

しかしタバコを吸っている人からすると「吸わないほうがストレスが溜まって体に悪い」とか「ちょっと吸うくらいは大して害はない」と言ってしまうんですよ。

こうやってタバコを吸っているという悪い事実を、良い解釈で捻じ曲げて認識するのです。

もし健康のことを考えているなら素直にタバコはやめたほうが良いでしょう。

しかしポジティブな解釈をしている限りそれが出来なくなってしまうんですよ。だってそれ自体が悪いことだと思わないようにしているから。だから自己肯定とは一時的なメンタル改善には役立ちますが、状況の改善には貢献しないんですよね。

一方でセルフコンパッションと呼ばれる自己受容は少し違います。

自己受容の精神では悪い事実は素直にそのまま受け止めます。


受けいれてから前向きに考える

つまり悪いモノは悪いのです。

明るく振舞えない自分の技術の無さは悪いことだし、タバコを吸っている事実も悪い事なのです。それは悪いことだと素直に受け止めることからスタートします。

そしてその受け止めた事実を前向きに考えるのが自己受容です。

例えば明るく振舞えない自分の性格のダメさを素直に受け止めた上で、「自分の中で出来ることはやろう」と前向きに考えるのが自己受容の精神である、セルフコンパッションの考え方です。

つまりダメな事実を受けいれて、前向きに改善しようとポジティブに考えるわけです。

そうすればダメな事実を素直に受け止めているので、メンタルが崩れることもないし状況を改善しようとしているので、少しずつ環境も良くなっていきます。

これがベストな精神性かなと。

「自分は出来る!」とか「このままで良いんだ」と考えるのもポジティブで悪いことでは無いのですが、素直にダメな事実に向き合っていないと何を改善すれば良いかが見えてきません。

それを前向きと呼ぶこともはさすがに出来ないでしょう。

だからこそダメな事実は素直に受け止めること。

自分が出来ていないことや悪いことは素直に受けて止めて、「出来ないことはしょうがないけど出来るように努力はしよう!」と前向きに考えるのが大事だということです。

こうすればメンタルと状況の改善を両方、良い方向に導けます。

なので自己受容の精神は大事にしてください。


何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。