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人は感情で行動する不合理な生き物

人は感情で行動することがよくあります。

頭で考えて合理的に行動するということの方が意外と少なかったりするんですよね。なので瞬発的に感情で行動して、後で論理的に理由付けを行い行動の正当化をはかったりします。


人は感情で行動する

人の行動は身体的影響によっても変わります。

例えば美味しいご飯を食べると他人の意見に賛同しやすくなることがあります。これは心理学の世界でランチョン効果と言われているもので、美味しいご飯は幸福感を高めるので相手のことを受け入れやすくなるのだとか。

幸福感の高い人ほど心に余裕を感じるので、人のことを信用する傾向があります。

なので幸せな人は騙されやすい人でもあるんですよ。

美味しいご飯を食べると幸せを感じる脳内物質の、オキシトシンが多く分泌されるのだとか。それに伴って幸福感が増して人のことを信用しやすくなるんです。

さらにドキドキしている時も同じです。

例えばつり橋効果と呼ばれている心理テクニックがありますが、ドキドキしている時に魅力的な異性を見るとそのドキドキを、恋のドキドキと勘違いして相手のことを好きになったりするんです。

このように人間は少しの身体的な変化が伴うだけで考え方に大きな違いが生まれるモノなんですよ。

例えば「疲れている時」なんかも同じような現象が起きます。

疲れている時ほど自制心が働かなくなり、羽目を外した行動を取りやすくなります。


公平を強く意識する心理

疲れている時に日課で続けていることをサボって好きなゲームに没頭したり、疲れているからと言う理由で友達との約束を断ったりと自分に甘えやすくなるんですよね。なぜなら疲れていると脳の機能が衰えるので、自分でも理解できないような行動を取ってしまうからです。

感情を抑制する能力が無くなってしまうので、つい感情的な行動に出てしまうということです。

人が不合理なのはゲームによる実験などでも証明されています。

「最後通牒ゲーム」というゲームがありますが、これは2名のプレイヤーにお金の取り分を決めてもらうゲームです。

このゲームでは1人プレイヤーが取り分を決めて、もう1人がその取り分で承諾するかもしくは却下して、2人とも報酬を貰えないようにするかを決めます。このゲームをするともれなく人間の不合理さを目の当たりにするのだとか。

例えば取り分を決めるプレイヤーの多くは、半分ずつに報酬を分けるように提案するのだとか。

しかし自分で取り分を決めれるわけですから、自分の取り分を多くするのが合理的だと言えますがそれは決してしないんですよね。さらに承諾するか却下するかを決めるプレイヤーも、8対2など不公平な取り分になるともれなく2人とも報酬を貰えないほうを選択するそうです。


普通じゃない人は排除されてしまう

しかしこれも合理性に欠ける選択です。

なぜなら0よりかは2の方が利益が多いからです。

何も貰えないよりかは少しでも多い方が、自分にとって得なはずです。何も貰えないほうが明らかに損ですよね。しかし人間は自分が損をすることよりも相手が、自分よりも得をしていることに問題意識を向けるんですよ。

こうやって人はなぜか公平になろうとします。

公平と言う意識が強く芽生えているせいで、合理性を失っている判断が多く見受けられます。

学校では勉強できない生徒に合わせて授業の進むスピードを遅らせたり、仕事が遅い人に合わせてみんなで残業したり、社会ではこのように強者の不利益になるケースが多くあります。

人間は一人で生きていけずにコミュニティで生活するので1人だけ、利益を得るようなズルを嫌う傾向にあるんですよね。

こういう1人勝ちは周囲から嫌われてしまいます。

また能力が劣っているとコミュニティに迷惑をかける存在として、排除される傾向もあります。つまり公平を意識するあまりに差別的になり、優秀な人と劣っている人に対して攻撃するのが人間なのです。

人間はこのように感情的になりやすいと言えます。

だからこそ冷静に頭で考えて、合理的な行動を取る意識が必要になるわけです。

何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。