思い込みによる間違った判断を正すには

あまり考えることなく物事を直感的に判断することがあります。

例えば「他人は自分と同じ考えである」と思い込んで、意見が違うことを検討しないことがあります。自分の好きなモノがあったらそれを、他人も同じように好きだと思って勧めることがあるわけですよ。


思い込みによって間違った判断をする

人には他人と自分は同じだと考える傾向があるんです。

そうやって他人の気持ちを無視して、「自分と同じ気持ちだろう」と思い込み、身勝手な行動に出ることがよくあります。そんなことを日々繰り返していると、人の気持ちを理解しない嫌な奴だと思われて人間関係でトラブルに発展します。

だからこそ少し考える時間が必要ではないかと。

「自分は良いと思うけど相手にとってはどうなんだろう」と言う視点で、自分と他人を同一視せずに、深く考えてみることも大事です。

その時間があれば思い込みから脱することが出来ますから。

そうやって自分の気持ちばかり優先せずに他人の気持ちにも、配慮するのが人間関係が良好になるきっかけだと思うのですよ。また自分の意見が多数派の意見と同じだと主張することもあります。

「多くの人はこう思っている」と考えて間違った判断をすることがあります。

これも自分の気持ちを優先させた結果でしょう。

統計的には全く違うという場合もあるのですが、どうしても自分と他人は同じで、多数派の意見とも一致していると思い込んでしまうことがあるわけですよ。

こういうバイアスがあると間違った判断を下します。


間違った行動は激しい思い込みを生む

例えば過激派の人たちがあたかも自分のたちの言動を世間の常識かのように語り、多数派の人から批判される行為をとることがあります。自分たちには必要な行為でも、多数派には不必要な行為と言うのはあるわけです。

しかし他人と自分を同一で考える人はそれが理解できないんですよね。

だから自分たちの価値観を周りに押し付けてしまうのです。

そうやって過激派の政党が極端なことを言ったり、ヴィーガンの人たちが過激な行動に出てしまうことがあるわけです。こういう人たちは口をそろえて「国民の多くが」とか、「ほとんどの女性は」なんてことを言うのでうすが、それが本当に正しい発言かどうかは調査せずに、自分の思い込みだけで判断しているのです。

だからこそ客観視は重要です。

主観だけで考えると偏見を押し付けることになりますから。

社会的に許されない行動もあるので、その点を配慮することは大事なことなんですよね。特に自分のしていることが悪いことの場合、正当化する傾向が強いのでそこは注意しておくことが必要かなと。

偽の合意効果と言いますが、間違った行動をすると他人も同じことをしているとより思い込むのです。

例えば不倫をしている人は「誰だって不倫している」と語ります。

またお酒が止められない人も同じように「みんなお酒を飲んでいる」と言い、自分のやっていることを正当化します。これはクラスでやかましい生徒が注意されたときに、「俺だけがうるさいわけじゃない」という心理と近いでしょう。


人は自分を過大評価してしまう

こうやって悪い行動を正当化してしまうのです。

ですがやはり悪いモノは悪いんです。

間違った行動をとれば罰せられるのは当然なわけで、それを社会が許容してくれるということはありません。だからこそ自分を正当化しすぎずに適度に、社会的な意見も参考にして自分の考えを改めることも大事かなと。

そうやって正していく作業はどこかで必要になるでしょうね。

また面白いことに自分と他人は同じ意見だと思っている一方で、自分だけは特別な存在だと思っている節もあります。

例えば自分は真面目に働いているけど、他の人は自分よりも手を抜いていてサボっていると思うことがあります。しかしこれは他人から見た時も同じで、他人もまた自分は真面目で他の人はサボっていると考えるわけですよ。

つまり人は他人を過小評価して自分を過大評価するのです。

夫婦ではどちらも「自分の方がより家庭に貢献してる」と、考えることがあります。

貢献度を100%表す時に、どちらも60%以上と言うことはありません。同じ50%ずつかどちらかが多くどちらかが、少ないというケースしかないわけですよ。

しかし夫婦のうちどちらも「自分の貢献度は60%以上はある」と、思い込んで相手を過小評価して自分を過大評価したりするわけです。これも立派なバイアスで間違った判断なので、正したほうが良いと思います。

このように人は簡単にバイアスに陥ります。

なのでまずはこの事実を知ってその思考を、改める意識を持つことも大事だと思います。


何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。