人は自分のことしか考えられない
人は置かれた立場でしか物事を考えられない傾向があります。
つまり人は他人に対して、真に共感することが出来ないということです。共感力を高めるというのは結構、難しいものがあって相手に共感できる時と言うのは、自分も同じ立場にいる時なんですよね。
人は自分のことしか考えられない
例えば友達が恋愛で悩んでいたとしましょう。
そういう時に「別れたほうが良い」とか「そんなものは話し合えば解決する」とすぐに言えてしまうわけですが、自分も同じ立場に立ったらなかなか簡単には解決できなかったりするんですよね。
要は他人事だから問題が簡単のように感じるんですよ。
自分も同じような立場になった時には、その友達と同じように悩むんです。
他にも同僚が「この仕事はきつい・・・」と弱音を吐いたときに「それは言い過ぎだろう」と思ったりします。しかし実際に自分も同じ仕事をすると、その仕事の辛さがわかり弱音を吐きたくなるんです。他人事の時にはそれほど問題がないようにみえても、自分ごとになると大きな問題になることがあります。
このように人は他人に共感することが出来ない生き物です。
もし共感できる人がいるならその人は、同じような境遇にいる人でしょう。
自分と全く違う状況の人の気持ちを理解するというのは、困難なことで同じ立場にならないと、なかなか共感することが出来ないのが現実です。
なのであらゆるところで対立が起こるんです。
サラリーマンは専業主婦の気持ちがわからないし、専業主婦もまたサラリーマンの気持ちがわかりません。子供は大人の気持ちがわからずに、大人も子供の気持ちがわからないのです。
そして男は女の気持ちがわからず、女も男の気持ちがわからないんです。
こうして立場の違いで対立が生まれます。
もし共感したいなら自分も同じ立場になるしかないんですよ。
人間関係が悪くなる理由
サラリーマンの気持ちがわからない専業主婦は、実際に働いてみないと会社で働く苦労はわからないし、サラリーマンも実際に家事や育児をしてみないと専業主婦の大変さはわかりません。
共感するには実際に体験するのが一番です。
実際に体験してみることで共感できるようになりますから。
もし相手の気持ちをもっと理解したいという場合は、相手と同じ言動をしてみたり、相手と同じような立場に立って考えてみることです。そうすれば相手の気持ちがなんとなくわかってきます。
自分の考えと言うのは意外とチンケなモノだと考えるのも大事です。
そう思ってないと「自分は他人の気持ちがわかる」という思い込みに陥り、人間関係のトラブルに発展しますから。例えば親が子供のことを理解していると思って何かしてあげても、子供からするとただウザいだけと言うこともあるんですよね。
必要以上に話しかけたり、好きでもない食べ物を買ってきたりと、良かれと思った行為によって余計にムカつくことがあるんです。
子供の気持ちを理解していないと、親子関係がこじれるのは時間の問題です。
こういう親に限って「なんであの子はあんなにひねくれているんだ!」とか、「どうして親の言っていることが理解できないんだ」なんてことを言ってしまいますが、それは単純に親の方が子供に対して理解が無いだけです。
このような思い込みに陥ると人間関係の悪化につながります。
自分の思考を疑うこと
だからこそ自分の思考を疑うというのは大事なことなんですよ。
例えば人間には今の状況がこれからも続くと考えることがあります。
お腹が空いている状態でコンビニに行くと、つい食べ物を買い過ぎてしまうことってありますよね。家に帰った後に買ったお菓子などが、必要ないことに気づき、後悔することもあるはずです。
これはお腹が空いている状態が家に着いたときでも、継続していると無意識に思っているからこうなるんです。
他にも今の恋人と一生幸せな日々を過ごせると思ったりもします。
しかしそんなラブラブカップルほどあっさり別れたりしますよね。
ペットとの楽しい日々も一生過ごすことが出来ないですが、なぜかそういうことは考えずに、今日と同じような明日が来ると思ってしまうんです。そう考えているせいで、別れの日には悲しみで立ち直れなくなるんです。
このように「今この瞬間の立場」だけを考えるのが人間です。
現状の心理状態が影響力が強すぎて未来や過去、他人の気持ちなどを想像する力が発揮できないことがあります。
だからこそ自分の思考を疑いもっと想像力を膨らますことが大事なんです。
バイアスに陥らないために必要なことは意識することです。
とにかく単純な思考で終わらずに、自分の思考すらも疑って、高い意識を保つようにしましょう。そうすればバイアスに陥らずに、間違った思考から逃れることが出来るかもしれませんから。
何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。