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社会から求められるアイデンティティで人は変わる

社会的に形成されるアイデンティティと言うのがあります。

例えば「女性だから穏やかになりなさい」とか「男性だから強く生きなさい」と言われたりしますよね。このように社会が求める人間性から自分のアイデンティティが形成されるということがあるんです。


社会から求められるアイデンティティ

アメリカの社会なら黒人や白人という人種がまさに社会から与えられたアイデンティティです。

白人は有能で黒人は暴力的だと思われていますからね。

これが差別意識などにつながるわけですがどの文化でも、このような社会的なアイデンティティは存在すると言えます。それこそお金持ちや貧乏人、高学歴や低学歴、上司や部下、健常者と障がい者なども社会的に求められる人間性が存在するわけです。

そうやって社会から求められる人間性にそって生きることを強要されるんです。

例えばお金持ちは税金を多く払わないといけないとか。

お金持ちの人は多くの税金を払い、もっとお金を使うように求められるわけです。そしてお金持ちがさらにお金を稼ごうとすれば批判の対象になり「どこまで金に汚いんだ!」と言われてしまいます。また貧乏人はもっとお金を稼ぐ努力をするように求められる傾向もあります。

貧乏なのはその人の努力不足だ。

と思われる傾向があり貧乏になった背景を全て踏まえて考えられることは無いんですよね。

このように強い偏見に誰でもさらされているわけですよ。

高学歴の人は官僚や医者や弁護士になることを求められて、芸人やアーティストなどの世界で勝負しようとすれば批判されます。「せっかく高学歴になったのに」と言われて、自分が行きたい世界に行くことすらも許してもらえず高学歴ゆえの反発が起きるわけです。


思い込みの影響力はすさまじい

他にも男性が化粧をすれば批判されるなどもあります。

また女性が出世しようと頑張るとバカにされることもあります。

こうやって社会的に求められる人間性があるわけです。

そうしてアイデンティティが形成されてそれが時に有利になるケースもあれば不利になるケースもあるんです。白人だから知性が高いと思いこみより勉強熱心になったり、白人は知性において無駄なプレッシャーが無いのでテストで高得点を取れたりすることもあります。

逆に黒人なら運動能力が優れているという社会的アイデンティティがあります。

その影響でスポーツにおいて良い結果が出やすくなることもあります。

穏やかな女性がモテたり、強くたくましい男性がモテたりもしますよね。このように社会から求められる人間性が一致していれば、社会的に高い評価を貰えるというメリットはあるんですよ。

ただそこにはデメリットも生まれています。

悪い思い込みと言うのは強烈に影響すると言われていて、実際に知性が無いと思い込んでいるとテストの点数が低くなったりするんです。さらに運動能力が劣っていると思うと、スポーツテストの成績が悪くなるということもあります。

なので思い込みによる影響力は大きいわけですよ。

ただ良い思い込みは自分の力を増すきっかけになります。

例えば運動能力が無いけど知性があると思い込んでいるなら、頭を使って体を動かすことを考えると運動能力の向上に役立つわけです。このように思い込みの力を使って能力を高めるということも可能なわけです。

頭が良いという思い込みが運動能力向上の後押しになりますからね。


思い込みを上手く扱うこと

なのでまずは社会的に与えられた人間性から生まれるアイデンティティを理解してください。そして自分が形成しているアイデンティティから生まれた強い思い込みを、都合の良いように解釈して自分の力に変えることが必要かなと思うんです。

例えば高学歴の人が「芸人になる」と言うと批判されます。

しかし違う視点で考えてみると高学歴芸人は数が少なく需要があるとも思えるわけですよ。

そう考えれば高学歴で芸人なることはもったいないという意識から離れることも出来ます。

高学歴で芸人になるのが逆に強みになりますから。

また低学歴は社会的に不利と言う思い込みもあります。

確かに低学歴の人ほど年収が低いなどデメリットもありますが、逆に低学歴でもし成功できれば多くの人から称賛されます。それは高学歴の成功よりも大きな称賛が生まれるわけですよ。

より困難なところから成功している方が価値が大きいように感じますからね。

だから低学歴でも決して悪くはないわけですよ。

最高のストーリーを作ることが出来れば低学歴はむしろ武器ですから

低学歴の人がもし成功することが出来れば多くの、低学歴の人の憧れの対象になるわけです。

そう考えればネガティブな思い込みも原動力になるんじゃないかと。

だからこそ思い込みを上手く扱うことが大事です。

社会から求められる人間性を変えるというのは難しいことです。

それは社会的な価値観を変えるということですから。なかなか文化は変わらないのでその文化から生まれる思い込みを、違った視点で考えて良いように扱うのが実用的な考え方かなと思うんですよね。

何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。