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他人の気持ちはわからないのが当たり前

他人を理解するのはとても難しいことです。

基本的には他人の気持ちは理解できないと思っていた方がよくて、自分の考えと他人の考えと言うのは一致しないんですよね。その理由の1つとして人は主観的にしか考えないというのがあります。


他人の気持ちはわからなくて当たり前

自分に意識が向きすぎて他人の気持ちがわからないことがあります。

人は主観から離れることが出来ないのでどうしてもあらゆることを自分の感覚で判断してしまうんですよ。そのため客観性を失って他人と不一致を起こしてしまうのです。

例えば教育がわかりやすい例です。

人に教える作業に困ったことがある人は多いはずです。

教育の時に困ることが「言ったことを覚えてくれない」ということが多いのではないでしょうか。ちゃんと教えてるはずなのに全然覚えてくれずに、教育の難しさを実感している人は多くいると思います。

教育がスムーズに進まない理由は相手との不一致にあります。

こちらはちゃんと教えてるつもりでも相手からすると、ちゃんと教わっていないと思っていて、この不一致によって教育が前に進まないんですよ。主観では教育しているつもりなのですが、客観的にみると全く教育が出来てないということがあるんです。

こういう不一致によって他人とのトラブルが起きてしまうわけです。

なぜなら自分がどれだけ丁寧に説明しても、自分の伝えたいことはほとんど伝わっていないわけですから。

だから行き違いが生まれて他人の考えがわからなくなるんです。

自分では「ちゃんと教えたし伝わっているはず」と思い込んでも、相手からすれば「全然教えてもらっていないし伝わっていない」と思い込んでいるわけです。こんな状況で良好な人間関係が築けるはずもなくスムーズな教育ができるはずもないんです。


他人を無視すると話しが伝わらない

ある見解では自分の伝えたいことは自分がした説明の、10倍以上は説明しないとちゃんと伝わらないという見解があります。

それくらい自分の考えや気持ちを伝えるのは難しいことなんですよ。

特に専門分野に特化している人によくある話しです。

自分の中では当たり前なので専門用語を普通に使って話すわけですが、一般の人からすると全く伝わらないので話についていけずに行き違いが起きるわけですよ。そうやって話しているのに伝わっていないという状況が生まれるわけです。

説明したのに伝わっていないというのは、こういう他人を無視した話し方に原因があるんですよね。

だからこそ客観性は必要なんです。

相手を無視して自分のペースで話していると何も伝わらないですから。

相手が何を考えているのかを知る必要があって、相手のスタンス次第で自分の考えが伝わる度合いが変わります。例えば専門的なことを知っている人同士なら専門用語を並べて話している方が、むしろ伝わりやすいしその方が良いでしょう。

しかしその世界のことを知らない人なら相手に合わせて、誰にでもわかる話し方をしないと全く伝わらないわけです。

このように相手のスタンスで対応が変わります。

他にも相手が悩み相談をしてきた場合はただ悩みを聞いてほしいのか、それとも悩みに対しての答えを聞いているのかで必要な対応が変わります。


自分の気持ちを押し付けないこと

悩みを聞いてほしい場合は相手に共感して、ただ悩みを聞くだけに徹したほうが良いんです。

そういう時に答えを出しても嫌がられるだけですから。

「あなたは何も分かっていない」

と言われて嫌われるのがオチですからね。

相手が求めている返答をする必要があるわけですよ。逆に答えを求めてる人には解決策を話すほうが効果的なわけです。そういう時にひたすら共感するだけでは相手は物足りないと思い話す意味を感じなくなりますから。

また悩みや愚痴を言うことで励ましてもらいたいという思いもあります。

自分の悩みを語ることで他人の苦労話などを引き出して、「それに比べれば自分はまだマシだ」と思いたい人もいるんですよ。

そうやってもっと不幸な人を探している場合もあるんです。

なので悩み相談1つでも人によって求めるモノは千差万別です。

これくらい人間心理は複雑で基本的に相手の気持ちはわからないわけですから、それを前提に他人と付き合っている方がまだマシかなと思うんですよね。相手の気持ちがわからなくてイライラすることや、自分の気持ちを押し付けすぎてトラブルになることもありますから。

他人の気持ちはわからないモノだと思っている方がまだ他人と良好な関係を築けると思うわけですよ。

相手の気持ちがわかるというのは思い込みですからね。

なので主観だけで考えないような意識も必要になると思います。

何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。