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人の感情にコミットして人間関係を改善する

感情を上手く扱うことで幸福度を高めることが出来ます。

例えば価値には機能的な価値と、感情的な価値があると言われていますが、この感情的な価値の方を上手く利用することで、人生の満足度を高めることが出来るようになるんです。


機能的な価値と感情的な価値

機能的な価値とはその「物」が果たす機能についての価値です。

例えばコップであれば水を入れられるとか、ペンであれば文字や絵を描くことが出来るという、目的を果たすための機能が価値になるんです。

これは物としての機能を果たすことで得られる価値ですが、逆に言えばその機能さえ果たすことが出来れば何でも良いので、物が多くなるにつれて価値が下がるんですよね。

例えば車が世界に100台しかなければ1台数十億はするかもしれません。

なぜなら人が遠くまで移動する上で必要な機能を車は兼ね備えており、それが100台しかないなら世界中で争奪戦が生まれるからです。

こういう場合はより多くのお金を出して、手に入れようとする人が必ず現れます。

しかし一家に一台と言う状況ではそれほど高くはなりません。

他の車でも替えが効くので徐々に値段が下がるわけですよ。

どうしても機能的な価値は大量生産と相性が悪いんですよね。しかし大量生産されているモノでも、機能的な価値以上の価値を生むことは出来ます。

それが「感情的な価値」です。

機能的な価値は目的さえ果たせれば他は何でもいいという状態でした。しかし感情的な価値の場合「それじゃなきゃダメ」と言う、考えが入ってくるので代わりがきかず、価値が上がるケースがあるわけですよ。


感情的な価値は幸せにつながる

例えばコップ一つにしてもコップ自体はそれほど価値はありません。

しかしそれがもし「有名アイドルが使っていたコップ」だとしたら、ファンはいくらでもお金を出して手に入れようとします。これは機能を超えた思いがそこにあるから大きな価値を生むわけです。

このように人は感情が高ぶると必要以上の価値を見出すわけです。

好きなアスリートが実際に来ていたユニフォームなら、むしろ洗わずに試合で使っていたモノをそのまま渡してほしいと思うでしょう。もしそれが知らないおじさんなら、同じユニフォームでも罰ゲームになります。

オジサンのユニフォームなんて欲しくないですからね(笑)

このように感情的な価値は何気ない物にも大きな価値を見出すのです。

この感情的な価値は消費を増大させるデメリットがあるのですがその分、幸福度を高めるというメリットもあるんです。

より思い入れのある物を手に入れると、より幸せに感じますからね。

これを人間関係に用いることも出来ます。

例えば能力は無く魅力として他の男性に劣る男でも、長い時間一緒に過ごしただけで、相手の女性の中で感情的な価値が高まり、他の男性よりも好印象を持たれやすくなることがあります。

「なんであんな奴があんなに可愛い女性と・・・」

というケースもよく見かけると思います。

こういうケースではその女性側の感情的な価値が大きくなっているので、魅力ない男性でも一緒にいれることが出来るわけです。


人間関係はコツコツと

また秘密を共有したりする場合でも感情的な価値は高まります。

「2人だけの秘密」と言う秘匿性の価値があるので、相手との距離が近くなり親密な関係になりやすいのです。ただ人間関係で感情的な価値を高めるのは難しいものがあるんですよね。

なぜなら信用は変化するからです。

実はコツコツ信用を溜めるというのは難しいモノなんです。

なぜなら少しでも裏切り行為があったら、相手への警戒心を強くするから。こちらが裏切るつもりが無くても、結果的にそうなってしまう事もありますから、信用を溜めるというのは意外と難しいのです。

例えば会う約束をしていたのに体調不良で行けなくなるとか、「絶対に大丈夫です」と見栄を切った割に、全然大丈夫ではなかったということはあるでしょう。

このように不運な出来事や能力不足で、結果的に裏切ってしまう事はあるんですよ。

これが信用を下げる原因になります。

もし一度でも時間に遅れたり、相手の期待を裏切る行為があると「アイツは信用できないしな・・・」と思われてしまうので、感情的な価値が高まるどころか低くなってしまいます。

信用は坂道みたいなものなんですよね。

滑りやすい下り坂あるけど上りやすい上り坂は無いということです。

なので人間関係を良好にしたいと思う場合は、コツコツ地道に価値を高めることを考えるのが得策かなと思います。


何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。