他人と言葉が生む影響力
他人の影響で生産性が上がることがあります。
シンプルな話しですが優秀な人が近くにいれば、その人の影響で生産性が上がることは容易に考えられます。仕事を出来る人に手伝ってもらったり教えてもらうことで、作業の効率は良くなりますからね。
他人の影響力で生産性が上がる
優秀な人の良い点は他の人の基準を引き上げることです。
優秀な人はもれなく努力家だったり効率的な働き方をしています。そういう人を基準に他の人の働き方を変えていくことで、組織全体の生産性を高めるということも出来るんですよ。
これは特に大きな影響力があると言えます。
みんな優秀な人を見習ってストイックに仕事しますからね。
そうなれば好循環が生まれるわけですよ。ただこの影響力は負の側面もあるんです。優秀な人であれば良い影響を及ぼしますが、ダメな人だと悪い影響を及ぼすことになります。
つまり仕事をサボっている人がいると周りもサボるようになるんです。
そうやって組織全体の生産性が下がってしまうこともあります。
だから他人の影響力と言うのは良い部分だけではないんですよね。特に悪影響の方が心配で、どちらかというと人は悪影響を強く受けてしまいます。根本的に人間は頑張ることが苦手な生き物ですから、頑張らないことでエネルギーを温存していざという時のために力を残す傾向があるんです。
太古の昔であればそれも効果的だったしょう。
いつサーベルタイガーに襲われるかわからない状況下では、エネルギーを残している個体だけが逃げ延びることが出来て、生存競争に勝つことが出来ましたからね。
ダメな人からの悪影響
ただ今の時代では話は変わります。
それほど危険な状況があるわけでもなくむしろ頑張らないという、人間の根本的な本能はマイナスに働くことが多くなっています。
なのでダメな人からの悪影響はダメージが大きいんです。
サボって会話ばかりしている人がいるとつい仕事に関係ない会話をしてしまうし、仕事が雑な人がみれば自分も雑になりミスなどの必要な報告すら、誤魔化してしまうようになるでしょう。そうやってミスが改善されない会社は大きな損失が伴うようになるわけです。
だから付き合う人って重要なんですよ。
他人の影響力は自分のパフォーマンスに直結しますから。
だからこそ優秀な人との付き合いを選ぶというのも大事なことです。また他人から受ける影響に「言葉」の影響もあります。言葉の影響力も大きく、例えば教育においては厳しさよりも優しさの方が有効だったりする場合もあります。
「厳しくしないと育たない」
と思ってスパルタ教育を推奨する人がいます。
これも一つの考え方なので完全に否定はしませんが、スパルタが通用するのはやる気がない人に単純作業をさせる時だけです。
その人の原動力は何か?
やる気がない人においてはスパルタ教育は効果を発揮しますが、複雑な作業を覚えてもらう時や、やる気のある人には逆効果なんですよね。
スパルタ教育は相手のモチベーションを奪いますから。
例えば褒めて伸びる人っていますよね。
こういう人を相手に厳しい指導をすれば効果はみられないのは当然のことです。逆に怒られたことでやる気が湧いてモチベーションアップする人もいるので、そういう人には厳しい指導が効果的でしょう。
しかしそういう人がどれだけいるのかは考える必要があるでしょう。
教育には相手のタイプの見極めが重要です。
「その人の原動力は何か?」と考えて適切な言葉がけが必要になると思うんです。
例えばやる気があって他人に貢献したいと思っている人には、「応援してくれる人のために」とか「お前の頑張りで救われる人がいる」と言えば、その人のパフォーマンスは高くなると言えるでしょう。
一方で利害関係ばかり気にする人なら利益や損失の話が必要だと言えます。
これをすれば儲かるとかこれをしないと損をするとか。
そういう話を持ちかけたほうが効果的です。利害関係しか興味のない人に「他人のために頑張ろう!」なんてことを言っても、全然相手には響かないですからね。
なので適切な言葉が何かを考えるのも大事だなと。
こうやって他人の影響力を意識して、自分に良い影響を与えることも考えた方が良いかなと思います。
何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。